物流業と管理技術:製造業に学ぶ(その2)

投稿日

サプライチェーンマネジメント

 

◆ 管理技術を学ぶ

製造業は一般的に標準化が進んでいます。なぜならそれを怠れば製品品質に影響を与えてしまうからです。標準化で手を抜くわけにはいかないのです。この標準化について、製造業に学ぶところは大です。標準作業に定められていないことは原則として実施することが許されません。

 

この状況は物流業でも原則として同様なのですが、物流の場合には仕事がそれほど複雑ではなく、未習熟作業者でも一定のレベルまでできてしまう傾向があります。しかし得意先が厳しい荷主であれば、物流業でもきちんとした標準作業を確立して仕事をしています。このような例は別としても、やはり標準化は実施したいものです。

 

どのような手順で作業を実施するのか、物流品質を左右する急所はどこなのか、その作業をどれくらいの時間でこなしたらよいのかは定めておく必要があります。物流業では入ってきたばかりのパートさんに、簡単な説明をしただけで、「後はお任せ」となっているケースが多々あります。これでは均一の物流品質をアウトプットすることはできないでしょう。

 

製造業では固有技術以外に管理技術というものを保有しています。この管理技術、たとえば現場管理を例にするとわかりやすいかもしれません。

 

今月の品質不良の目標を掲げ、それを管理グラフ化して現場に掲示しています。現場作業者は常に掲示されている管理ボードの前を通りますから、今の職場の品質状況が頭にインプットされるのです。この活動の手法を管理技術と呼びます。これはSQDCMすべての領域に当てはめることができます。管理グラフ化することで、一目で今の状態が正常なのか異常なのかがわかるのです。このような管理技術に基づく活動といったしくみを物流業は導入していきたいものです。

 

5Sについても製造業に学ぶところが大きいと思います。物流は本来5Sがきちんとできている上に成り立っていると考えるべきです...

サプライチェーンマネジメント

 

◆ 管理技術を学ぶ

製造業は一般的に標準化が進んでいます。なぜならそれを怠れば製品品質に影響を与えてしまうからです。標準化で手を抜くわけにはいかないのです。この標準化について、製造業に学ぶところは大です。標準作業に定められていないことは原則として実施することが許されません。

 

この状況は物流業でも原則として同様なのですが、物流の場合には仕事がそれほど複雑ではなく、未習熟作業者でも一定のレベルまでできてしまう傾向があります。しかし得意先が厳しい荷主であれば、物流業でもきちんとした標準作業を確立して仕事をしています。このような例は別としても、やはり標準化は実施したいものです。

 

どのような手順で作業を実施するのか、物流品質を左右する急所はどこなのか、その作業をどれくらいの時間でこなしたらよいのかは定めておく必要があります。物流業では入ってきたばかりのパートさんに、簡単な説明をしただけで、「後はお任せ」となっているケースが多々あります。これでは均一の物流品質をアウトプットすることはできないでしょう。

 

製造業では固有技術以外に管理技術というものを保有しています。この管理技術、たとえば現場管理を例にするとわかりやすいかもしれません。

 

今月の品質不良の目標を掲げ、それを管理グラフ化して現場に掲示しています。現場作業者は常に掲示されている管理ボードの前を通りますから、今の職場の品質状況が頭にインプットされるのです。この活動の手法を管理技術と呼びます。これはSQDCMすべての領域に当てはめることができます。管理グラフ化することで、一目で今の状態が正常なのか異常なのかがわかるのです。このような管理技術に基づく活動といったしくみを物流業は導入していきたいものです。

 

5Sについても製造業に学ぶところが大きいと思います。物流は本来5Sがきちんとできている上に成り立っていると考えるべきです。しかし、物の置き場もあいまい、表示類もつけられていない、保管製品はほこりだらけ、といった状況に陥っていませんでしょうか。

 

製造業の工場を訪問し、ものの置き方や床の線の引き方、表示のつけ方などをぜひ学んできましょう。それをまねするだけでも会社は大いに改善することでしょう。

 

次回に続きます。

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
最先端のSCMテーマ、S&OP SCM最前線 (その7)

 前回のその6に続いて解説します。   4. 事業目標管理におけるS&OPの対象領域    これまで、S&OP...

 前回のその6に続いて解説します。   4. 事業目標管理におけるS&OPの対象領域    これまで、S&OP...


配送のジャストインタイム、クロスドッキングとは

   物流は、メーカーの工場から小売店への小口配送までの間に、卸またはメーカーの物流倉庫という大口の配送・保管工程が介在するのが一般的です...

   物流は、メーカーの工場から小売店への小口配送までの間に、卸またはメーカーの物流倉庫という大口の配送・保管工程が介在するのが一般的です...


荷姿の考察 物流改善ネタ出し講座 (その4)

  【物流改善ネタ出し講座 連載目次】 1. なぜ物流は宝の山なのか 2. 宝の山の見つけ方 3. フォークリフトを考える 4. 荷姿...

  【物流改善ネタ出し講座 連載目次】 1. なぜ物流は宝の山なのか 2. 宝の山の見つけ方 3. フォークリフトを考える 4. 荷姿...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
情報発信で物流改善を進めよう 物流サイドからの情報発信(その3)

 前回のその2:物流に表れる 生産・調達・営業の結果に続いて解説します。 1. 物流部門からの情報発信  物流は往々にして何らかの行動の結果と...

 前回のその2:物流に表れる 生産・調達・営業の結果に続いて解説します。 1. 物流部門からの情報発信  物流は往々にして何らかの行動の結果と...


購買業務の要点:原価積み上げでの価格設定

 前回のその3に続いて解説します。RFP1プロセスにおいては見積価格を提示していただきます。その際に提出フォームはこちら側で準備しそれをサプライヤーに渡し...

 前回のその3に続いて解説します。RFP1プロセスにおいては見積価格を提示していただきます。その際に提出フォームはこちら側で準備しそれをサプライヤーに渡し...


容積的積載率と重量的積載率の管理 物流をマネジメントできるシステム(その2)

         物流コストの約6割が輸送コストです。したがって物流担当者はどうしても輸送にフォーカスしていく必要があるのです。最近輸送価格が上がっ...

         物流コストの約6割が輸送コストです。したがって物流担当者はどうしても輸送にフォーカスしていく必要があるのです。最近輸送価格が上がっ...