物流アウトソース(その4)~アウトソース決定の判断基準は

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サプライチェーンマネジメント

◆ 契約書作成の留意事項

 最終的にアウトソース先を決定する際は、判断基準を事前に決めておきましょう。その会社のSQDCの評価はもちろん、提案についても重視した方が良いと思います。提案は「最初に取り引きするにあたって自社はどのような貢献ができるのか」について提示することに加え、取引中に改善提案をしてもらうことも忘れてはなりません。
 毎月何かしらの提案をしてもらえればベストでしょう。要は取引先決定時にその旨、つまり「毎月一件の提案をする」とコミットメント(約束・確約)してもらうということです。そしてそれについては採点時に加点することにしましょう。往々にして決定判断を価格だけで判断してしまいがちですがそれは危険です。

 取り引きが決まれば正式契約を締結します。ただ、物流に関する契約にはいろいろな抜けが散見されますので注意が必要です。

 例えば当初予定していた物流量が変動した場合に価格は変更するのか、当初契約に想定されていなかった仕事が発生した時にはどうするのか、このような発生を想定しそれを契約に織り込んでおくことをお勧めします。以下に示します。

  • 物流量が15%以上変動した場合は再度見積もらせていただきます
  • 新たな業務発生時には両社検討合意の上価格を決定することとする

 などといった表現を必ず入れておくとよいでしょう。このような記載を行わず現場同士で勝手に決めてしまうことは避けなければなりません。

 よく新たに仕事が発生しても「サービス(タダ)でやってしまう」ことがあります。その結果、知らず知らずのうちに物流会社の収益を圧迫してしまうことがあるのです。輸送の場合には燃料費が変動した場合の価格の取り決めをしておきましょう。燃料サーチャージを導入するのか、新たに見積もりし直すのか、ルールを決めておくことが必要です。

 ビジネスですから契約事項をきっちりと詰めておくことは当然のことです。ここで手を抜いてしまうと後で大変なことになりかねないのです。

 次回に続きます。


この記事の著者

仙石 恵一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参きました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参きました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...

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