チーム力を活かす設計ルームのレイアウトとは

更新日

投稿日

 
 今回は、金型メーカーに限らず、機械設備メーカーなども含め、設計室(設計ルーム)でチーム力を活かすレイアウトについて解説します。
 

1. アイランド方式とは

 
 この設計ルームについては、各社拝見させていただくと、あまりこれといったセオリーがなく、主に人の動線や、誰と誰が近い方が便利が良いとか、ベテランと若手の打ち合わせ頻度などを考慮して決めるなど、日々の利便性から何となく決められていることが多い印象があります。
 
 そういった背景の中、私がオススメするのが、下図のような「アイランド方式」です。
 
  技術マネジメント
 
 このように壁側に机を並べ、設計者も壁側に向かって作業します。また、部屋のセンターに打ち合わせ用の机を用意します。
 

2. アイランド方式のメリット

 
 各設計者のディスプレイをお互いに見ることができて、進捗把握がしやすい(向かい合わせで机を配置すると、お互いにディスプレイ画面が見れない)。いざ、複数設計者による打ち合わせが必要なとき、迅速にショートミーティングを行うことができる。
 
 まさに、これまで個人依存になりがちだった設計作業について、複数者の知恵を出し合ったり、必要なタイミングで複数の該当者に情報を伝えることができます。こういったタイミングで下図のように、集まって欲しい人に声をかけ、ショートミーティングを行います。
 
 技術マネジメント
 
 働き方改革が叫ばれている現代社会において、設計部門に限らず、たっぷり時間をかけた重量級の会議は時代遅れです。別室に移動してたっぷり時間をかけるのではなく、さっと集まり最小限の時間で情報交換や意見収集を行うべきで、その為のレイアウトが必要です。
 
 ただし、金型メーカーに多いのですが、複数設計者による情報交換がほとんどなかったり、一つ...
 
 今回は、金型メーカーに限らず、機械設備メーカーなども含め、設計室(設計ルーム)でチーム力を活かすレイアウトについて解説します。
 

1. アイランド方式とは

 
 この設計ルームについては、各社拝見させていただくと、あまりこれといったセオリーがなく、主に人の動線や、誰と誰が近い方が便利が良いとか、ベテランと若手の打ち合わせ頻度などを考慮して決めるなど、日々の利便性から何となく決められていることが多い印象があります。
 
 そういった背景の中、私がオススメするのが、下図のような「アイランド方式」です。
 
  技術マネジメント
 
 このように壁側に机を並べ、設計者も壁側に向かって作業します。また、部屋のセンターに打ち合わせ用の机を用意します。
 

2. アイランド方式のメリット

 
 各設計者のディスプレイをお互いに見ることができて、進捗把握がしやすい(向かい合わせで机を配置すると、お互いにディスプレイ画面が見れない)。いざ、複数設計者による打ち合わせが必要なとき、迅速にショートミーティングを行うことができる。
 
 まさに、これまで個人依存になりがちだった設計作業について、複数者の知恵を出し合ったり、必要なタイミングで複数の該当者に情報を伝えることができます。こういったタイミングで下図のように、集まって欲しい人に声をかけ、ショートミーティングを行います。
 
 技術マネジメント
 
 働き方改革が叫ばれている現代社会において、設計部門に限らず、たっぷり時間をかけた重量級の会議は時代遅れです。別室に移動してたっぷり時間をかけるのではなく、さっと集まり最小限の時間で情報交換や意見収集を行うべきで、その為のレイアウトが必要です。
 
 ただし、金型メーカーに多いのですが、複数設計者による情報交換がほとんどなかったり、一つの設備を複数で設計することが全くないといったケースでは適さないこともあります。これはご注意ください。それでも、お互いのディスプレイ画面は見やすくなり、進捗把握がしやすいというメリットはあります。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

村上 英樹

金型・部品加工業専門コンサルティングです!販路開拓・生産改善・外注費削減の3つを支援するトライアングル支援パッケージ、技術を起点とする新しい経営コンサルタント

金型・部品加工業専門コンサルティングです!販路開拓・生産改善・外注費削減の3つを支援するトライアングル支援パッケージ、技術を起点とする新しい経営コンサルタント


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
アウトプット量を増やす効果とは 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その73)

   2020年は新コロナ騒動で、例年以上に何かと閉塞感を感じます。日常当たり前であった出張会議はほぼゼロへ、会議はオンラインへ移行し、こ...

   2020年は新コロナ騒動で、例年以上に何かと閉塞感を感じます。日常当たり前であった出張会議はほぼゼロへ、会議はオンラインへ移行し、こ...


知財戦略を作る理由 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その9)

        皆さまの会社には「知財戦略」がありますか。    そして「知財戦略」に法って特...

        皆さまの会社には「知財戦略」がありますか。    そして「知財戦略」に法って特...


技術企業の高収益化: 技術マーケティングとは

◆ 技術マーケティング  技術マーケティングとは、単なる営業を指すのではありません。「技術プラットフォーム」に関する記事では、顧客からスペックを引き...

◆ 技術マーケティング  技術マーケティングとは、単なる営業を指すのではありません。「技術プラットフォーム」に関する記事では、顧客からスペックを引き...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
QFD-TRIZを活用した革新的製品開発への挑戦

♦ 限られた人員、予算で効率的にヒット製品を 1. QFD-TRIZ導入の背景  今回は創業当初から電磁バルブなどの「機器事業」と、198...

♦ 限られた人員、予算で効率的にヒット製品を 1. QFD-TRIZ導入の背景  今回は創業当初から電磁バルブなどの「機器事業」と、198...


価値創造の鍵を握るアナログ知

1.アナログ知を高めるとは    最近公文式教室のCMをテレビで見かけます。公文式教室は50年以上の歴史があり、現在は日本にとどまらず48の...

1.アナログ知を高めるとは    最近公文式教室のCMをテレビで見かけます。公文式教室は50年以上の歴史があり、現在は日本にとどまらず48の...


設計部門と組織政治の影響(その3)

 前回のその2に続いて解説します。   ◆政治的要因の検討で決まるスケジュールの確度・精度    日程を決めるときには、仕組み...

 前回のその2に続いて解説します。   ◆政治的要因の検討で決まるスケジュールの確度・精度    日程を決めるときには、仕組み...