新規調達先および資材の認定について

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調達
 
 今回は、新規調達先を選定する場合の注意点について解説します。特に、精密樹脂部品の発注先で計測限界に近い高い加工精度が要求される場合を例とします。
 
 新たな調達先を選定する場合の注意点としては、事前に工場を視察して新たな調達先の設備力と技術水準を確認します。
 
 そのときに、設計能力・技術力・製造能力・検査能力・工程管理能力等について、確認項目に抜けがないように、あらかじめチェックリストを作成して確認します。これらは、調達部だけでなく「取引先認定依頼」により設計部、品質保証部その他関連部署とよく協議し,社内の認可を得るようにします。
 
 特に、新規調達先の品質問題を未然に防止する方法としては、
 
  1. 加工前に使用設備の加工諸元を提出してもらう。
  2. 製品納入の前に試作品を納入してもらう。
 
 などで、これまでの加工会社とどこがどう違うか、何が劣っているかをチェックし、事前にリスクを把握します。
 
 部品単体の精度が出ていても、加工方法が違っていたりすると、自社の部品と組み合わせたときに組立精度が出ないといったことも考えられます。要求仕様には必要項目を全て掲げ、文章や図面を用いてそれぞれ数値で要求します。
 
 要求仕様は,基準の不明確な表現は避けます。単に「加工部分は要求精度を満足することすること」ではなく、具体的に図面で加工方法、加工範囲、加工量、加工精度を明確に指示します。
 
 リスクを回避するためには、契約書に罰則規定を設けることも必要です。
 
 具体的な注意点としては、次のように契約書で明確にする必要があります。
 
 調達に関しては①品目、②作業範囲、③要求仕様、④価格、⑤数量、⑥納期、⑦納入方法、⑧品質基準、⑨支払条件、等に関する項目等。
 
 契約については、①契約内容、②適用基準、③用語の定義、④知的財産権、⑤秘密保持契約等の情報管理、⑥PL法に関する契約等。
 
 工程管理については、①依頼する作業の工程表②他社の作業を含む山積みと工程が遅れた場合の対策内容(対策方法と挽回日程)等。
 
 罰則等については、①納期遅延や不具合における罰則、②不具合が発生した場合の対策方法、③製品保証の範囲と期間、等。
 
 新たな調達先を選定する場合は、ここまでやって品質問題を未然に防止する見通しを立てた上で新規調達先を選定して下さい。
 

この記事の著者

竹内 利一

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