物流サプライヤーマネジメント 物流を認識しない経営者(その3)

投稿日

 
  SCM
 
 物流業務を外注化している場合において、その実態を十分に把握できていないことがあります。いわゆる丸投げ状態です。
 
 経営者から物流の実態を教えろと言われて、外注に丸投げしているのでわかりませんとは口が裂けても言えないことでしょう。
 
 そこで今からでもよいので、物流外注化の実態をきちんと把握していきましょう。そして、その調査と併せて今後は物流サプライヤーマネジメントも実施していきましょう。サプライヤーマネジメントとはもしかしたら聞きなれない言葉かもしれません。皆さんが会社の中で部下を持っていたとしたら、その部下のマネジメントを行っています。
 
 それと同様です。物流サプライヤーのパフォーマンスを評価し、指導し、改善を実行していく行為がサプライヤーマネジメントです。大切なことは任せきりにして実態がわからなくなってしまうことだけは絶対に避けることです。むしろ使う側がコントロールできなければ価格の妥当性も判断できなくなってしまいます。
 
 物流を外注化しても、その外注先をコントロールし、会社に貢献しているのであれば経営者の物流に対する認識度も変わってくるものです。
 
 このサプラヤーマネジメントですが、相手が物流子会社であっても同様です。共通の品質目標やコストダウン目標を持ちながら、一緒に活動していくことが子会社マネジメントです。
 
 皆さんは自社に貢献するとともに、物流サプライヤーにも貢献することが求められます。物流作業の標準化やQC活動の導入など、物流サプライヤーが弱い部分を指導しながら体力をつけてあげることは皆さんの役割だという認識が必要です。
 
 そうすることで巡り巡って必ず皆さんの会社にもメリットが及びます。それが物流品質向上かもしれませんし、物流コストダウンかもしれません。できれば物流サプライヤーを集めてサプライヤー大会を実施してみてはいかがでしょうか。その場で優秀サプライヤーを表彰するのです...
 
  SCM
 
 物流業務を外注化している場合において、その実態を十分に把握できていないことがあります。いわゆる丸投げ状態です。
 
 経営者から物流の実態を教えろと言われて、外注に丸投げしているのでわかりませんとは口が裂けても言えないことでしょう。
 
 そこで今からでもよいので、物流外注化の実態をきちんと把握していきましょう。そして、その調査と併せて今後は物流サプライヤーマネジメントも実施していきましょう。サプライヤーマネジメントとはもしかしたら聞きなれない言葉かもしれません。皆さんが会社の中で部下を持っていたとしたら、その部下のマネジメントを行っています。
 
 それと同様です。物流サプライヤーのパフォーマンスを評価し、指導し、改善を実行していく行為がサプライヤーマネジメントです。大切なことは任せきりにして実態がわからなくなってしまうことだけは絶対に避けることです。むしろ使う側がコントロールできなければ価格の妥当性も判断できなくなってしまいます。
 
 物流を外注化しても、その外注先をコントロールし、会社に貢献しているのであれば経営者の物流に対する認識度も変わってくるものです。
 
 このサプラヤーマネジメントですが、相手が物流子会社であっても同様です。共通の品質目標やコストダウン目標を持ちながら、一緒に活動していくことが子会社マネジメントです。
 
 皆さんは自社に貢献するとともに、物流サプライヤーにも貢献することが求められます。物流作業の標準化やQC活動の導入など、物流サプライヤーが弱い部分を指導しながら体力をつけてあげることは皆さんの役割だという認識が必要です。
 
 そうすることで巡り巡って必ず皆さんの会社にもメリットが及びます。それが物流品質向上かもしれませんし、物流コストダウンかもしれません。できれば物流サプライヤーを集めてサプライヤー大会を実施してみてはいかがでしょうか。その場で優秀サプライヤーを表彰するのです。
 
 そしてその場に経営者に参加してもらうのです。これはずばり経営者に物流を認識してもらう絶好の機会になります。
 
 もちろんサプライヤー大会だけではなく、サプラヤーとの物流改善ミーティングのようなものを設けて、その場に出席してもらうことでもよいでしょう。何かしらの形で経営者には実際に物流に触れてもらう場をセットしたいものです。なぜならそのような機会こそが一番物流に対する認識がしみじみとくる場だからです。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
なぜ物流は宝の山なのか 物流改善ネタ出し講座 (その1)

  【物流改善ネタ出し講座 連載目次】 1. なぜ物流は宝の山なのか 2. 宝の山の見つけ方 3. フォークリフトを考える 4. 荷姿...

  【物流改善ネタ出し講座 連載目次】 1. なぜ物流は宝の山なのか 2. 宝の山の見つけ方 3. フォークリフトを考える 4. 荷姿...


海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その1)

第1回 日本流物流はグローバルスタンダードにあらず   ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.現地に持って行くべき「物流指導...

第1回 日本流物流はグローバルスタンダードにあらず   ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.現地に持って行くべき「物流指導...


サプライチェーンにおけるリードタイム短縮の方策

1.情報共有とチームワークによる同期化  危機感や目標の共有が、キャッシュの回転スピードを上げます。 サプライチェーンの同期化とは、車の運転でいえば、速...

1.情報共有とチームワークによる同期化  危機感や目標の共有が、キャッシュの回転スピードを上げます。 サプライチェーンの同期化とは、車の運転でいえば、速...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
典型的な見方は物流を点でとらえる 大きな視点で物流を見よう(その1)

        物流を狭い視点でしかとらえていないことは、将来に向けて大きな課題になっていくことは間違いないでしょう。輸送能力不足はその担い手がなけ...

        物流を狭い視点でしかとらえていないことは、将来に向けて大きな課題になっていくことは間違いないでしょう。輸送能力不足はその担い手がなけ...


「本日中」という納期指示のリスク 物流作業計画の重要性(その1)

    多くの企業で物流作業を効率化したいと考えています。その時に物流現場での実作業を改善することに目が行きがちです。ほとんどの人が物流動線を短くすると...

    多くの企業で物流作業を効率化したいと考えています。その時に物流現場での実作業を改善することに目が行きがちです。ほとんどの人が物流動線を短くすると...


競争に勝ち抜く秘訣 物流側からの情報発信の重要性(その1)

 物流業界は比較的おとなしい業界のようで、あまり自己主張を行わない傾向にある気がします。しかし突然「この価格では対応できない」とか「トラックが走れなくなる...

 物流業界は比較的おとなしい業界のようで、あまり自己主張を行わない傾向にある気がします。しかし突然「この価格では対応できない」とか「トラックが走れなくなる...