ウルフネット:金属材料基礎講座(その184) わかりやすく解説

投稿日

ウルフネット:金属材料基礎講座(その184) わかりやすく解説

 

◆ ウルフネット

ステレオ投影を表示するための基準円となる網目状の目盛りが描かれた円をウルフネットと呼びます。

 

通常、ウルフネットは10°間隔の大きい目盛りと2°間隔の小さい目盛りで描かれており、インターネットなどで容易に検索できます。簡易的に10°目盛りのウルフネットを下図に示します。

 

ウルフネット:金属材料基礎講座(その184) わかりやすく解説

図. 10°目盛りのウルフネット

 

地球儀の緯線(左右)、経線(縦)のように線が描かれています。そして地球儀と同様に上側がN(北)、下側がS(南)、右側がE(東)、左側がW(西)となります。上下、左右どちらも180°の半回転分の角度が表示できます。注意すべき点として、2点間の角度を測定する時に上下の経線上にある場合は目盛りをそのまま読み取ることで角度を測定できます。しかし、左右の緯線上に2点がある場合、赤道上以外では横方向の目盛りから読み取った角度は実際の角度よりも小さくなります。これは上下方向の経線は全て球体の中心を通りますが、左右方向の緯線は赤道以外は球体の中心を通らないためです。このため、経線を大円、緯線を小円と呼ぶこともあります。

 

次回に続きます。

 

関連解説記事:金属材料基礎講...

ウルフネット:金属材料基礎講座(その184) わかりやすく解説

 

◆ ウルフネット

ステレオ投影を表示するための基準円となる網目状の目盛りが描かれた円をウルフネットと呼びます。

 

通常、ウルフネットは10°間隔の大きい目盛りと2°間隔の小さい目盛りで描かれており、インターネットなどで容易に検索できます。簡易的に10°目盛りのウルフネットを下図に示します。

 

ウルフネット:金属材料基礎講座(その184) わかりやすく解説

図. 10°目盛りのウルフネット

 

地球儀の緯線(左右)、経線(縦)のように線が描かれています。そして地球儀と同様に上側がN(北)、下側がS(南)、右側がE(東)、左側がW(西)となります。上下、左右どちらも180°の半回転分の角度が表示できます。注意すべき点として、2点間の角度を測定する時に上下の経線上にある場合は目盛りをそのまま読み取ることで角度を測定できます。しかし、左右の緯線上に2点がある場合、赤道上以外では横方向の目盛りから読み取った角度は実際の角度よりも小さくなります。これは上下方向の経線は全て球体の中心を通りますが、左右方向の緯線は赤道以外は球体の中心を通らないためです。このため、経線を大円、緯線を小円と呼ぶこともあります。

 

次回に続きます。

 

関連解説記事:金属材料基礎講座 【連載記事紹介】

連載記事紹介:ものづくりドットコムの人気連載記事をまとめたページはこちら!

 

【ものづくり セミナーサーチ】 セミナー紹介:国内最大級のセミナー掲載数 〈ものづくりセミナーサーチ〉 はこちら!

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

福﨑 昌宏

金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。


「金属・無機材料技術」の他のキーワード解説記事

もっと見る
高張力鋼 (ハイテン)とTRIP鋼:金属材料基礎講座(その100)

  【目次】 1. 高張力鋼 (ハイテン) 高張力鋼は英語でHigh Tensile Strength Steelと呼...

  【目次】 1. 高張力鋼 (ハイテン) 高張力鋼は英語でHigh Tensile Strength Steelと呼...


物理干渉、化学干渉:金属材料基礎講座(その149)

【目次】 1. 物理干渉 物理干渉とは試料溶液の密度、粘度、酸濃度などによってプラズマに噴霧される溶液試料の導入効率に差が生じるこ...

【目次】 1. 物理干渉 物理干渉とは試料溶液の密度、粘度、酸濃度などによってプラズマに噴霧される溶液試料の導入効率に差が生じるこ...


転位強化 金属材料基礎講座(その13)

  ◆ 転位強化:金属の強化方法のその3  金属材料に引張試験を行うと、降伏応力以上になると塑性変形を起こします。  この時ひずみの増加と...

  ◆ 転位強化:金属の強化方法のその3  金属材料に引張試験を行うと、降伏応力以上になると塑性変形を起こします。  この時ひずみの増加と...


「金属・無機材料技術」の活用事例

もっと見る
金代替めっき接点の開発事例 (コネクター用貴金属めっき)

 私は約20年前に自動車用コネクターメーカーで、接点材料の研究開発を担当していました。当時の接点は錫めっきが主流でした。一方、ECU(エンジンコントロール...

 私は約20年前に自動車用コネクターメーカーで、接点材料の研究開発を担当していました。当時の接点は錫めっきが主流でした。一方、ECU(エンジンコントロール...


ゾルゲル法による反射防止コートの開発と生産

 15年前に勤務していた自動車用部品の製造会社で、ゾルゲル法による反射防止コートを樹脂基板上に製造する業務の設計責任者をしていました。ゾルゲル法というのは...

 15年前に勤務していた自動車用部品の製造会社で、ゾルゲル法による反射防止コートを樹脂基板上に製造する業務の設計責任者をしていました。ゾルゲル法というのは...