
1. ICDD(国際回折データセンター)
XRDの物質同定のためには基準となる材料の回折データが必要です。X線回折図形のデータはアメリカのICDD(International Center for Diffraction Data:国際回折データセンター)によってデータ収集され、データベース化しています。
そのデータはPDF(Powder Diffraction File:粉末回折ファイル)と呼ばれます。PDFデータベース化は1930年代後半にダウ・ケミカルによってX線回折と相分析に関する論文が発表され、1941年にアメリカASTM(米国材料試験協会)の支援によって行われました。1969年に専門組織としてJCPDS(Joint Committee on Powder Diffraction Standard:粉末回折標準共同委員会)が設立され、1978年に国際的な参加を強調するために組織名がICDDとなりました。
PDFファイルは以前はJCPDSカードと呼ばれていましたが、現在の名称はICDDカードです。ICDDカードには格子面間隔d、相対強度、ミラー指数hklなどの情報が含まれており、既知の物...





