リアルタイム経営 -サプライチェーンマネジメントの俊敏さ-

 調達(サプライ)・生産・販売(デマンド)の同期化(シンクロナイゼ―ション)は在庫・リードタイム削減をもたらします。制御不能なデマンドをターゲットにセットした、サプライというオペレーションによる追跡がシンクロナイゼーションといえます。

 シンクロナイゼーションを車の運転に例えるとスピードをメーターで把握し続けアクセル・ブレーキ・ハンドルの操作により走行を制御し目的地へ向かう行為そのものです。この連続性こそリアルタイムで経営することにつながる点です。

 これまでされてきたバッチ経営はマネジメントサイクルに時間幅(タイムバケット)をもうけます。要するに月や週の決まった時間の単位でしか進捗を見直しません。一方「リアルタイム経営」は時間のフロー上で計画と実行を連続して実施します。車の運転の例で比べますと、バッチ経営は状況を問わず1時間に1回などの間隔で前方を注視するようなもので危険です。

 

連続的計画によるデマンドとサプライの同期化

図1. 連続的計画によるデマンドとサプライの同期化

 

 リアルタイム経営であれば状況把握と運転を並行して行うことになります。これならば連続した状況把握によって事故にあいにくくなります。

 サプライチェーンマネジメントを連続したリアルタイム経営のもとで実施することにより、俊敏さ(アジリティー)を常備させることになり、その結果としてキャッシュに影響をもたらします。アジリティーは主に過剰在庫と販売機会喪失の面に効果をもたらします。くりかえしになりますがアジリティーはリアルタイム経営あってこそ獲得できるものなのです。アジリティーを展開するには、小口多頻度実現の方法論であるシンクロナイゼーションが重要なのです。


この記事の著者

今岡 善次郎

在庫が収益構造とチームワークの鍵を握ります。人と人、組織と組織のつながり連鎖をどうマネジメントするかを念頭に現場と人から機会分析します。

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