見える化の意味 儲かるメーカー改善の急所101項(その39)

3.仕組みを改善する基本

◆ 見える化の意味

 2020年、新型コロナウィルス感染拡大で多くの企業の方々がとても大変な思いをされていると思います。私もその皆様の現場で直接にお手伝いできなくなっていて、同じように困っています。大変な時代ですが、みんなで元気を出して頑張りましょうね!

 「人生に3つの坂あり、登り坂、下り坂、そしてまさか」。その「まさか」があっという間に私たちの世界を取り巻いていますが、こうなった一番の原因が「見えないこと」といえると思います。すべての人が、自分がコロナウィルスを持っているのかいないのか、そのことすら分からないので、不要と思っても安全サイドに舵を切らなければならないのが今の姿だと思います。

 この例ほどではありませんが、すべて問題が起きた時、実態が見えない間はまさに暗中模索で対策を見出せないものです。ところが実態が見えるようになれば、即座に皆のアイデアを集めることができ、具体的な対策を取ることができるものです。

 問題が起きたらまずは見えるようにすることから始めましょう。見にくい場所ならば見えやすい位置に置いてみます。速くて見えないのであれば超高速ビデオで撮影してスローにして見る。小さければプロジェクターで拡大しましょう。狭いところはスコープを使い、内部の構造物ならX線、遠くの問題はLINEやZOOMなどの通信回線で見えるようにできませんか。以前でしたら全く無理だったことが技術の進歩でいとも簡単にできるようになりました。

 見えれば分かる。分かればできる。一度見えれば問題を未然に防止することもできる...

のです。

今回の言葉   

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 問題は、見えるようにした時点で八割解決する。
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「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」

    日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫

 

◆関連解説『生産マネジメントとは』

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