ソルダーペーストの劣化状態から考えるペースト選定のポイント【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

ソルダーペーストは、保存環境や使用条件によって性能が大きく変化し、不具合の原因となることがあります。劣化状態から見えるペーストの特性を出発点に、基礎性能評価から実装評価、信頼性試験までを体系的に解説。はんだボールやボイド、マイグレーションなど実際に現場で問題となる事例を交えながら、目的に応じた最適なペースト選定のポイントを学び、品質改善と不良低減に直結する知識を習得できます

 

【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

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    セミナー趣旨

     ソルダーペーストは、時代が要求する仕様に応じた性能が求められます。例えば、過去を遡れば、ペーストに含まれるフラックスの無洗浄化、高密度実装に伴うペーストの粒径の変更と高精度化鉛フリー対応、ハロゲンフリー対応etc枚挙にいとまがありません。私は、最近、はんだペーストの切替えを行い、顧客から承認を頂きました。

     目的は、懸案となっていた はんだボール対策とハロゲンフリー対策でしたが、内容は、ペースト性能試験と部品実装後の評価試験に大別されます。前者ははんだに負荷を与える為、35℃、50%で15hrローリングした後の連続印刷性と粘度変化、銅板加熱によるはんだ広がりテスト、コネクタの回路パターンを想定したはんだ凝集性テスト、後者は、各部位別の体積率、はんだのだれ、はんだボールの発生、マイグレーションやウイスカーの有無の確認を行い結果、ペーストのメーカーによって特徴があることが判りました。

     最終的には、ペーストに含まれる活性剤の含有率の高いペーストを採択し、現在の量産に至っています。ハロゲンフリーでは、ハライドタイプで、レジンではなく、ロジンタイプ、ハライド含有量:0.05%以下を選定しました。ペーストの選定は、会社様の目的によって異なりますが、ペーストの選定を行うにあたって、どのような試験を行えば良いのか、その結果から何が言えるのか 皆様が抱えるペースト選定の一助になれば幸いです。

     

    受講者の声

    • はんだペーストは時間経過で劣化していきますが、メーカー保証に則って捨ててしまうとロスがかなり大きいので、どこまで使えるかを確認するための評価手法やいくつかのメーカーの実際の評価結果を見せて頂けたのがとても参考になりました。
    • 方法と事例との紹介において、何度か繰り返しの説明となったので、理解が進みました。
    • 動画をつかっていただいた解説で分かりやすかった。
    • 対面受講でき理解が深まりました。質問にも詳しく回答いただき助かりました。

    受講対象・レベル

    表面実装工程を有するラインで生産する工場スタッフ
    リフローはんだ付け工程で、はんだ不良対策に苦労されている方
    表面実装工程での品質保証、信頼性評価を実施されている方 など

     
     

     

     

    必要な予備知識

    はんだ付けとは何か
    金属間化合物、熱-フラックス-はんだ、又フラックスー母材―はんだの関係を理解されているとよい

     
     

     

     

    習得できる知識

    1)はんだペースト選定にあたってどのような試験を行えばよいか2)はんだペースト基礎性能評価
    3)はんだの連続印刷時、その後は、ペーストの粘度が比較的変化し易いこと
    4)負荷条件での各メーカー毎での結果
    5)目的によって、予め準備するペーストの材料は大きく異なること など

    セミナープログラム

    1.背景
    海外ではんだペーストを生産することも多く、予め劣化した状態で、はんだの性能を見極める
    必要があります。今回は、はんだボール対策とハロゲンフリー対策にターゲットを絞った紹介

     

    2.はんだペースト基礎性能評価
    ①銅板
    ②銅板+ガラス板
    ③はんだ凝集性
    ④はんだと銅板を両側から挟み込んだぬれ性
    ⑤判定基準

     

    3.部品実装評価
    (ア)はんだボール発生量
    (イ)連続印刷性(体積率測定)
    (ウ)部品実装によるはんだ潰れ
    (エ)ぬれ性
    (オ)はんだ負荷後のはんだ印刷性
    (カ)ボイド発生量

     

    4.負荷条件での各メーカー毎での結果
    (ア)高温槽保管
    (イ)ローリング試験での結果

     

    5.見解
    (ア)はんだボール対策
    ・ペーストに含まれるフラックス(アビエチン酸)とペーストとの相性がよいこと。
    ・ペースト中に含まれる活性剤の含有比率が高い方が良い。
    (イ)ハロゲンフリー対策
    ・ハライドタイプ:レジンではなく ロジンタイプ
    ・ハライド含有料:0.05%以下
    ・活性剤の含有比率が高いこと。

     

    6.考察
    (ウ)はんだボールの発生要因
    (エ)はんだ負荷時の粘度測定

     

    7.信頼性評価試験での検証
    (ア)耐マイグレーション
    (イ)ウイスカ
    (ウ)銅板腐食試験
    (エ)現在の温度プロファイルでのはんだ付け確認

     

    8.選定したペーストと従来ペーストの違い

     

     

    質疑・応答

    セミナー講師

    前 株式会社弘輝テック 実装シニアアドバイザー 谷口 成人 先生
     

    元 住友電装株式会社電子事業本部 生技開発部 担当部長

    住友電装(株)電子事業本部生産技術部 担当部長 
    ・車載のはんだ付け製品立上げ 
    ・鉛フリーはんだ工法開発 
    ・はんだペースト及びフラックスの材料開発(はんだの品質改善の為) 
    ・マイクロソルダリング技術者、実装工程管理技術者、マイクロはんだ 
    ・オペレータ/インスペクタ (以上 日本溶接協会) 
    QC検定2級(日本規格協会)の資格取得の為の勉強会 講師 株)弘輝テック 
    ・名古屋技術部 
    ・実装シニアアドバイザー
    ・はんだ付け初心者向けの“はんだ付け講習会”講師 
    ・製造側から見たプリント基板への要求仕様 
    ・ポイントはんだ付け装置拡販の為のプロ営業マンの育成計画 
    ・セレクテイブはんだ付け装置のベンチマーク調査と分析

    セミナー受講料

    (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円

    ※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

    テキスト:製本資料(受講料に含む)

     


     

    受講料

    49,500円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    11:00

    受講料

    49,500円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    高分子・樹脂材料   電子材料   信頼性試験・加速試験

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    高分子・樹脂材料   電子材料   信頼性試験・加速試験

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