
触感・感性トライボロジーの最先端ヒトとモノの間に宿る感触知と作り込み
―触感・なめらかさ・食感から生み出される感性価値の数値化と商品開発への応用―
樹脂・繊維・毛髪・化粧品 ・食品 etc.
ヒトがモノに触れた瞬間、何が起きているのか?
ヒトとモノの間に生まれる感性価値を追求し、製品開発につなげるための一講
本セミナーでは、触感や食感としてとらえられる感性を、皮膚の表面で起こる摩擦の観点から解析する
感性トライボロジーとして紹介、人が多彩な質感を感じるメカニズムから、種々の解析事例を解説します。
樹脂材料・繊維の風合いや手触り評価、化粧品や化粧道具の使用感、
毛髪の形状となめらか感、食品の食感まで、
具体的で多様な解析結果と併せて、明日から開発の現場で使えるテクニックを紹介いたします。
開催日時
【Live配信(アーカイブ配信付)】2025年12月17日(水) 10:30~16:30
【アーカイブ配信】視聴期間:12月18日(木)PM~12月22日(月)
※アーカイブは原則として編集は行いません
※視聴準備が整い次第、担当から視聴開始のメールご連絡をいたします。
(開催終了後にマイページでご案内するZoomの録画視聴用リンクからご視聴いただきます)
セミナー趣旨
しかし、これらの商品やそのもととなる材料を開発する現場では、顧客の求める抽象的な質感を実現するために、モノの触感や食感を的確に評価し、商品の設計に反映するために苦労されていることが多いのではないでしょうか? 今回のセミナーでは、商品開発におけるこれらの感触の重要性をお話ししたうえで、触感や食感を認知するメカニズムと、ヒトがなぜ「さらさら」「しっとり」「なめらか」等の多彩な質感を感じるのかを、私たちが開発した最先端の摩擦評価システムを用いた研究成果に基づいてお話しします。また、触感や食感としてとらえられる感性を皮膚の表面で起こる摩擦の観点から解析する感性トライボロジーについて具体的に紹介したうえで、化粧品・日用品・繊維・塗料・自動車および食品分野における商品開発の事例を紹介します。明日から開発の現場で使えるテクニックをと説明しますので、ぜひご参考ください。
受講対象・レベル
予備知識は特に必要ありません。
トライボロジーに着目した触感・食感のセンシングに興味のある方はどなたでもご参加ください。
習得できる知識
・触感・食感の認知メカニズム
・触覚センシング
・触覚と食感に着目した商品開発の事例
セミナープログラム
商品開発における触覚・食感センシングとトライボロジーの重要性
2.モノの手触りと食感を感じるメカニズム
2.1 ヒト皮膚の構造と触覚受容器 特性の異なる4種類の受容器が多彩な感覚を生み出す
2.2 歯根膜への力学刺激と食感 歯ごたえを感じるメカニズム
2.3 触覚の不思議 年齢・性別・身体の場所によって感覚が変わるのはなぜ?
2.4 脳における情報処理
3.触る触感と食べる食感はなぜ多彩なのか?~感性トライボロジーからのアプローチ~
3.1 ヒトそっくりの指モデル・人工皮膚をつけただけで触感評価の精度が向上?
3.2 ヒトの自然で滑らかな動きを再現するバイオミメティック触覚センシング
3.3 「しっとり」「さらさら」「ぬくもり」・・・ 多彩な感覚が発現する物理的なメカニズム
3.4 モノに触れた瞬間に何が起きている? 官能評価と物理評価を同時に行うその場観察型触覚センシングシステム
4.現在実用化されている触覚・食感センシングシステムの仕組みと特性
5.化粧品・化粧品原料の手触り評価
5.1 スキンケア・トリートメントの効果も一目瞭然? ヒト皮膚・毛髪の摩擦ダイナミクス
5.2 商品の微妙な違いを識別するメイクアップ化粧料の摩擦ダイナミクス
5.3 毛髪を手ぐしした瞬間に何が起きている? 毛髪の形状となめらか感の発現機構
5.4 道具の特性を科学する! 人工皮膚上における化粧筆の摩擦ダイナミクス
6.日用品の手触り評価
6.1 植物油脂を塗布した木材の自然な仕上がりとなめらか触感
6.2 毛並みをなめらかにするペット用クレンジングシート
7.繊維の手触り評価
7.1 繊維の風合いを総合的に評価する「KAWABATA EVALUATION SYSTEM」
7.2 濡れてないのになぜ感じる? 布地の「ぬめり」と「しっとり」
7.3 デニム生地の洗浄・研磨処理と摩擦ダイナミクス
8.自動車用樹脂材料の評価
8.1 kanseiに訴えかける自動車の設計
8.2 プラスティックなのに柔らかい? ソフトフィール加工
9.食べ物の摩擦ダイナミクスと食感
9.1 ヨーグルト・マヨネーズ・ドレッシング・・・ 乳化型食品の摩擦ダイナミクスと食感
9.2 バームクーヘンのしっとり感と摩擦ダイナミクス
□質疑応答□
セミナー講師
<ご略歴>
慶應義塾大学大学院後期博士課程修了、花王株式会社入社。
11年間メイクアップ化粧料、皮膚洗浄料の商品開発を担当し、
2007年から山形大学。
<ご専門>
界面化学、化粧品学、生体表面における界面化学、エマルション製剤・触感に着目した材料の開発
<その他 所属・役職>
界面科学、化粧品学、エマルション製剤・触感に着目した材料の開発
日本化学会、日本物理学会、日本油化学会、色材協会、日本化粧品技術者会
<学会賞など>
日本化学会コロイドおよび界面化学部会奨励賞(2008年)など受賞。
<著書>
『化粧品 医薬部外品 医薬品のための界面化学』フレグランスジャーナル社(2015年)
セミナー受講料
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≪配布資料≫
PDFテキスト(印刷可・編集不可)
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(備考)※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
受講料
55,000円(税込)/人