
~材料選定から、環境配慮を目指す開発技術~
★2025年10月30日WEBオンライン開講。【元住友化学・石油化学品研究所長:今井氏】による、高分子の専門家がゴム・エラストマーの基礎特性から材料加工、環境配慮技術への応用について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
講演日以降でもアーカイブ視聴可能です。
ゴム・エラストマーの基礎から学び直したい方、材料選定・開発に携わる技術者に向けた講座です。ゴムの種類・特性の整理から、配合・加工の要点を解説し、開発現場で活用できる知識を提供します。さらに、環境配慮型材料やリサイクル技術の動向を取り上げ、持続可能な材料設計のヒントを示します。
セミナー趣旨
日本の産業経済構造・事業環境の変化により、製造業企業には新規製品・新規事業の開発を伴う事業変革が求められている。また、地球温暖化防止や省資源・省エネルギーの観点から樹脂・ゴムなどの高分子素材についても見直しの機運が高まっている。
材料開発検討のためには、既存の材料についての基礎的な知識や情報を包括的に把握することが必要であり、工業的に実用化されている各種ゴム・エラストマー材料についても総合的に理解する必要がある。
本講座は初心者にも理解できるように 基礎的な知識・情報を整理して提供し、更に既に実務上でゴム・エラストマー材料を取り扱っている技術者にとっても、最近の環境配慮材料の開発に必要な知識・情報を再整理できるように構成した。
習得できる知識
①各種ゴムの品種毎の性質・用途に関する知識
②加硫ゴムの配合・加硫・成形技術
③環境配慮ゴム材料の開発に関わる技術・知識
セミナープログラム
【講演のポイント】
ゴム・エラストマー材料にも、環境配慮の考え方が求められて来ている。ゴムポリマーの合成から、配合・成形・加硫までの各種技術を知ることで、社会課題の解決を目指す技術開発が可能となる。講演者が、日本ゴム協会・関西ゴム技術研修所などで実施してきた各種の講演・講義から 技術開発の要点を抽出して解説する。
【講演キーワード】
ゴム、エラストマー、材料開発、リサイクル技術、バイオ由来
【プログラム】
1. ゴム・エラストマー素材とは
1-1. ゴム素材の開発技術の歴史:ポリマー合成と加硫、カーボンブラック補強
1-2. ゴムとプラスチック:物理的性質の温度依存性
1-3. ゴムとエラストマー:生ゴム(エラストマー)と加硫ゴム
2. ゴム素材の種類と性質
2-1. ゴム品種のIISRP命名法
2-2. 汎用ゴム
(天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、 ポリブタジエンゴム(BR)
エチレン・プロピレンゴム(EPM, EPDM))
2-3.特殊ゴム (クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴム(ACM)、その他 特殊ゴム)
3. 熱可塑性エラストマーの種類と性質
3-1. ブロック共重合体エラストマー、オレフィン系エラストマー、その他の熱可塑性エラストマー
4. 充填剤の混合と分散
4-1. 混合・混練装置と分散の進行、カーボンブラックの分散とコンパウンドの性状
4-2. シリカの分散と分散助剤
5. ゴム・エラストマーへの添加剤と配合
5-1. 老化防止剤、オイルと可塑剤、その他の配合資材
6. ゴム・エラストマーコンパウンドの加工成形
6-1. 押出し成形、異形押出、圧縮成形、 ロール成形
7. ゴム・エラストマーの加硫(架橋)
7-1. 加硫剤、加硫促進剤、加硫装置と操作
8. 加硫ゴムの物性
8-1. 引張強度、引裂き強度、 耐摩耗性、 耐屈曲亀裂性、 防振特性
9. ゴム・エラストマー分野における環境配慮技術
9-1. ゴム・エラストマー分野での3R(Reuse,Reduce,Recycle)、
9-2. バイオ由来原料からなるゴム・エラストマー素材の開発
9-3. 加硫ゴム製品からの化学物質回収技術
【質疑応答】
※当日以外のアーカイブ視聴をご希望の方は、お申込みの備考欄に『当日以外のアーカイブ視聴希望』をご記入ください
セミナー講師
元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏
セミナー受講料
●1名様 :45,100円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
受講料
45,100円(税込)/人
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