
生成AIを使用した教育訓練・力量管理
1.ISO 13485準拠の力量管理体系 - 国際規格に基づく体系的な力量評価と教育訓練プログラムの構築
2.個別最適化された教育プログラム - 従業員一人ひとりのスキルレベルに応じたパーソナライズ学習の実現
3.教育コンテンツの自動生成 - 専門的な医療機器知識を効果的に学習できる教材を短時間で作成
4.力量評価の客観化・標準化 - 主観的評価から脱却し、データに基づく公正な力量判定システム
5.教育効果の可視化・分析 - 学習進捗の定量的把握と改善点の自動抽出による継続的改善
6.多言語対応教育システム - グローバル展開企業の多様な人材に対応した効率的な教育体制
7.コンプライアンス教育の自動化 - 法規制変更に対応した最新教育内容の自動更新と配信
8.教育コスト70%削減 - 外部研修依存からの脱却と内製化による大幅なコスト削減
9.スキルギャップ分析の自動化 - 組織全体のスキル状況を可視化し、戦略的人材育成を支援
10.教育訓練記録の完全自動化 - 法的要求事項を満たす教育記録の自動生成と管理
※会場受講は40席限定(先着順)のため、お早めのお申し込みをお勧めします。
日時
【会場受講】2025年11月25日(火) 10:30~16:30
(東京・港区浜松町 ビジョンセンター浜松町 4F I室)
【Live配信】 2025年11月25日(火) 10:30~16:30
・実用プロンプト集
・セミナー資料一式
・セミナービデオ
セミナー趣旨
しかし、現実の教育訓練現場では多くの課題が存在しています。専門性の高い医療機器知識を効果的に教育するための教材作成には膨大な時間と専門知識が必要で、個々の従業員のスキルレベルや学習ペースに応じた個別対応は人的リソースの制約から困難です。また、力量評価の客観性確保、教育効果の定量的測定、グローバル展開に伴う多言語対応、頻繁に変更される規制要件への迅速な対応など、従来の手法では解決が困難な課題が山積しています。
近年の生成AI技術の発達は、これらの教育訓練・力量管理における課題を根本的に解決する可能性を提供しています。個人の学習履歴と理解度に基づくパーソナライズされた教育コンテンツの自動生成、客観的なスキル評価システムの構築、多言語対応教材の効率的作成、さらには法規制変更に連動した教育内容の自動更新まで、従来では考えられなかった高度な教育システムの実現が可能になっています。
本セミナーでは、まず医療機器業界における教育訓練・力量管理の規制要件と基本的な考え方を初心者にも理解できるよう体系的に解説します。その上で、これらの業務を生成AIで革新的に効率化・高品質化する具体的手法を、実際のシステム構築デモンストレーションを交えながら詳しくお伝えします。単なる理論説明ではなく、明日から導入できる実践的なプロンプト技術、教育効果測定システム、さらには組織全体の人材戦略まで、包括的にカバーします。
受講対象・レベル
★医療機器業界での業務経験(品質保証、人事、教育、管理職等)
★基本的なPCスキル(Excel、PowerPoint等の操作)
★教育訓練・人材管理の基礎的理解(専門知識は不要、セミナー内で基礎から解説)
★生成AI(ChatGPT等)の使用経験は不要(基礎から解説)
セミナープログラム
1.1 ISO 13485における力量管理要求事項
・「力量」の定義と解釈指針
・必要な力量の特定方法と文書化要件
・力量評価の実施手順と記録管理
・教育訓練計画の策定と実施要領
1.2 FDA QSRの力量関連要求事項
・Personnel requirementsの詳細解説
・Training programsの設計要件
・Competency evaluationの実施方法
・Documentation requirementsと査察対応
1.3 欧州MDRにおける力量要求事項
・Qualified Personの要件と責任
・Technical competenceの証明方法
・Continuing professional developmentの管理
・Competent Authorityとの関係
1.4 査察・監査での力量管理確認ポイント
・規制当局査察での重要確認事項
・よく指摘される不適合事例と対策
・力量証明書類の準備と提示方法
・査察官との効果的なコミュニケーション
2. 教育訓練プログラムの設計原則
2.1 学習目標設定の体系的アプローチ
・SMART原則に基づく目標設定
・Bloom's Taxonomyを活用したスキル分類
・職種・役職別の学習目標マトリックス
・測定可能な成果指標の設定
2.2 教育内容の体系化と構造設計
・知識・スキル・態度の統合的アプローチ
・モジュール化による効率的学習設計
・前提知識と発展学習の階層構造
・実務連携を考慮したカリキュラム設計
2.3 成人学習理論の実践的応用
・Andragogy(成人教育学)の基本原則
・経験学習サイクル(Kolb's Learning Cycle)
・認知負荷理論を考慮した教材設計
・モチベーション理論と学習継続支援
2.4 評価方法の選択と評価システム設計
・形成的評価と総括的評価の使い分け
・パフォーマンス評価の設計と実施
・ポートフォリオ評価の活用方法
・360度評価システムの構築
3. 医療機器特有の専門教育領域
3.1 薬事規制教育の体系化
・各国規制要件(FDA、MDR、薬機法)の教育
・申請書類作成スキルの段階的育成
・規制変更への迅速対応能力の養成
・規制当局とのコミュニケーションスキル
3.2 品質管理・品質保証教育
・ISO 13485品質マネジメントシステム
・リスクマネジメント(ISO 14971)実践
・統計的品質管理手法の習得
・CAPA(是正措置・予防措置)システム運用
3.3 技術・開発領域の専門教育
・医療機器設計開発プロセス
・生物学的安全性評価(ISO 10993)
・ソフトウェアライフサイクルプロセス(IEC 62304)
・臨床評価・ユーザビリティ工学
3.4 営業・マーケティング特化教育
・医療機器の安全で効果的な使用法
・顧客への技術情報提供スキル
・有害事象報告・市販後調査の理解
・医療従事者とのコミュニケーション
4. 力量評価手法の比較と選択
4.1 従来評価手法の特徴と限界分析
・筆記試験の有効性と制約
・実技評価の設計と実施課題
・面接評価の主観性問題
・自己評価・上司評価の偏向リスク
4.2 客観的評価システムの設計原則
・評価基準の明確化と標準化
・評価者間信頼性の確保方法
・バイアス排除のメカニズム
・評価結果の再現性確保
4.3 複合的評価手法の統合設計
・知識・スキル・態度の総合評価
・定量評価と定性評価の組み合わせ
・短期評価と長期追跡の統合
・個人評価と組織評価の連携
4.4 評価結果の活用と改善システム
・個人別能力開発計画の策定
・組織全体のスキル分析とギャップ特定
・評価システム自体の継続的改善
・人事評価・昇進判定への活用
5. 教育記録管理とトレーサビリティ
5.1 規制要件を満たす記録管理体系
・個人別教育履歴の記録要件
・教育内容・方法・評価結果の文書化
・記録の保管期間と管理責任
・電子記録システムの要件(21 CFR Part 11対応)
5.2 力量証明システムの構築
・力量証明書の発行基準と手順
・証明書の有効期限と更新管理
・外部認証との連携システム
・証明書の偽造防止対策
5.3 教育効果の長期追跡システム
・学習成果の持続性評価
・実務パフォーマンスとの相関分析
・追加教育必要性の自動判定
・継続的専門能力開発(CPD)の管理
5.4 監査・査察対応の記録整備
・査察時提示資料の事前準備
・記録の完全性・正確性の保証
・アクセスログと変更履歴の管理
・国際監査への対応準備
6. 生成AI基礎知識と教育分野での応用可能性
6.1 大規模言語モデルの教育応用特性
・GPT、Claude、Geminiの教育活用比較
・教育コンテンツ生成の品質と一貫性
・個別指導・チューリング機能の可能性
・多言語教育対応の技術的特徴
6.2 教育・人材育成での生成AI活用事例
・パーソナライズ学習システムの実現
・自動採点・フィードバック生成
・学習支援チャットボットの開発
・教育コンテンツの自動翻訳・ローカライゼーション
6.3 教育データの取り扱いとプライバシー保護
・学習者データの収集・利用範囲
・GDPR・個人情報保護法への対応
・データの匿名化・仮名化処理
・第三者提供時の同意取得
6.4 AI倫理と教育公正性の確保
・アルゴリズムバイアスの識別と対策
・教育機会の公平性確保
・AI判定結果の透明性・説明可能性
・人間教育者との役割分担
7. パーソナライズ教育システムの構築
7.1 学習者プロファイルの設計と管理
・個人属性(職歴、スキル、学習スタイル)の体系化
・学習履歴・成績データの構造化
・リアルタイム学習状況の把握
・プライバシー保護を考慮したデータ管理
7.2 適応的学習パスの自動設計
・個人能力に基づく学習コース推奨
・学習進捗に応じた難易度調整
・弱点補強のための追加教材提供
・学習時間・ペースの個別最適化
7.3 リアルタイム学習支援システム
・学習中の質問対応AI assistantの開発
・理解度に応じた即座の補足説明
・学習挫折防止のモチベーション支援
・学習仲間とのマッチング・グループ形成
7.4 学習成果の予測と改善提案
・機械学習による学習成果予測モデル
・学習方法改善の自動提案
・最適な復習タイミングの算出
・キャリア目標に応じた学習計画立案
8. 教育コンテンツ自動生成の実演
8.1 ISO 13485要求事項教育資料の生成実演
・品質マネジメントシステム解説教材
・内部監査員養成プログラム
・文書管理・記録管理の実践教育
・マネジメントレビュー参加者向け資料
8.2 リスクマネジメント学習教材の作成
・ISO 14971の段階的学習プログラム
・リスク分析手法の実践的教材
・事例ベース学習(Case-based Learning)
・リスクマネジメントファイル作成演習
8.3 薬事規制解説コンテンツの自動化
・各国規制要件の比較学習資料
・申請書類作成の段階的指導教材
・規制変更対応の緊急教育コンテンツ
・査察対応シミュレーション教材
8.4 コンテンツ品質確保と専門性担保
・専門家監修プロセスの組み込み
・教育効果測定に基づく改善サイクル
・最新情報への自動更新メカニズム
・多様な学習スタイルへの対応
9. AI活用力量評価システムの開発
9.1 客観的スキル評価項目の自動生成
・職種・役職別評価項目の体系化
・業界標準・ベストプラクティスの反映
・評価項目の定期的見直しと更新
・評価基準の明確化と数値化
9.2 評価基準の標準化と一貫性確保
・評価者間のバラツキ排除メカニズム
・評価基準の自動校正システム
・過去データに基づく基準値設定
・組織・部門間での評価統一
9.3 多面的評価の統合分析
・自己評価・上司評価・同僚評価の統合
・定量データと定性データの融合分析
・時系列変化の自動追跡
・評価結果の信頼性検証
9.4 評価結果分析とフィードバック自動化
・個人別強み・弱み分析レポート
・改善提案と具体的アクションプラン
・目標設定支援と進捗管理
・キャリア開発ロードマップの提示
10. 組織変革と継続的改善システム
10.1 生成AI教育システムの組織導入戦略
・段階的導入計画の策定
・変革推進チームの組織と運営
・ステークホルダーとの合意形成
・導入効果の測定と可視化
10.2 従業員の受け入れ促進と変革管理
・変革への抵抗要因の分析と対策
・AI活用スキルの段階的育成
・成功事例の共有と横展開
・インセンティブシステムの設計
10.3 システム運用開始後の継続的改善
・利用状況・効果データの継続分析
・ユーザーフィードバックの収集・反映
・システム機能の段階的拡張
・新技術導入の評価と統合
10.4 長期的な組織学習能力の向上
・学習する組織(Learning Organization)の構築
・知識管理システムとの統合
・イノベーション創出を支援する教育体制
・持続可能な競争優位性の確立
※内容は予告なく変更になる可能性があります。
セミナー講師
(株)イーコンプライアンス 代表取締役 村山 浩一 先生
<ご経歴>
1986年4月 日本ディジタルイクイップメント株式会社(日本DEC) ソフトウェアサービス部 入社
・GCP管理システム、症例データ管理システム企画・開発担当
(現ClinicalWorks/GCP/CDM)
・改正GCP(J-GCP)に対応した標準業務手順書作成コンサルティング
・製薬業界におけるドキュメント管理システム導入コンサルティング
1999年1月 日本ディジタルイクイップメント株式会社 退社
1999年2月 日本アイ・ビー・エム株式会社 コンサルティング事業部 入社
・NYのTWG(The Wilkerson Group)で製薬業界に特化したコンサルタントとして研修
・製薬企業におけるプロセス リエンジニアリング担当
・Computerized System Validation(CSV)、21 CFR Part11 コンサルティング
2001年7月 IBM認定主幹コンサルタント
・アイビーエム・ビジネスコンサルティングサービス株式会社へ出向
マネージング・コンサルタント
2004年7月 日本アイ・ビー・エム株式会社 退社
2004年8月 株式会社イーコンプライアンス 設立
現在に至る。
<主なご活動>
医薬品業界・医療機器業界を担当し30年以上のキャリアをもつ。
医薬品企業・医療機器企業における、コンピュータ化システムの品質保証(CSV、Part11対応)をはじめ、リスクマネジメント、CAPA(是正処置および予防処置)、QMS構築支援、FDA査察対応等のコンサルテーションなどを幅広く展開している。
サイエンス&テクノロジー株式会社におけるセミナー開催多数。
<著書・論文>
・実践ベンダーオーディット実施の手引き(2008年)イーコンプライアンス刊
・コンピューターシステムバリデーション・厚労省ER/ES指針・21 CFR Part 11「社内監査の手引き」(2009年)イーコンプライアンス刊
・GAMP5,Annex11,厚労省CSV指針を基礎から解説【超入門シリーズ1】コンピュータバリデーション
(2009年)イーコンプライアンス刊
・【厚労省新ガイドライン対応シリーズ】医薬品・医薬部外品製造販売業者における「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き(2010年)イーコンプライアンス刊
・GAMP 5, FDA, ANNEX 11 に対応した【改定版】コンピュータバリデーション実施の手引き(2011年)イーコンプライアンス刊
・対応のためのガイドラインサンプル付【改定版】厚労省ER/ES指針対応実施の手引き(2011年)イーコンプライアンス刊
・【要点をわかりやすく学ぶ】製薬・医療機器企業におけるリスクマネジメント(2015年)サイエンス&テクノロジー刊
・【要点をわかりやすく学ぶ】PIC/S GMP Annex15 適格性評価とバリデーション(2015年)サイエンス&テクノロジー刊
セミナー受講料
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会場受講:1名申込価格 55,000円( E-Mail案内登録価格 52,250円 )
ライブ配信受講:1名申込価格 44,000円( E-Mail案内登録価格 52,250円 )
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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
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Live配信受講:PDFテキスト(印刷可・編集不可)
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(備考)※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
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