
セミナー趣旨
有機金属ハライドペロブスカイト太陽電池は、一般にはペロブスカイト太陽電池と呼ばれ、国産調達可能な材料を使用して製造できるうえ日本国内の様々な場所に設置可能な軽量性を備えた次世代太陽電池として大いに期待されている。実験室レベルでの小面積セルのエネルギー変換効率は27%に迫り、大面積モジュールの実用化も進みつつある。政府はグリーンイノベーション基金等で研究開発を支援するとともに、本年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、2040年までに20ギガワットのペロブスカイト太陽電池を導入するという目標が明記された。
本講演ではこのペロブスカイト太陽電池の研究開発の現状と展望について詳説する。
セミナープログラム
1.ペロブスカイト太陽電池とはどんなものなのか
2.ペロブスカイト太陽電池が期待される理由
3.ペロブスカイト太陽電池の種類・特徴
4.ペロブスカイト太陽電池の研究開発動向
5.ペロブスカイト太陽電池が拓くエネルギー利用の未来
6. 関連質疑応答
7. 名刺交換・交流会
セミナー講師
東京大学
大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 先端科学技術研究センター
教授
瀬川 浩司 氏
1984 年 京都大学工学部卒、1989 年 京都大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系助教授を経て 2006 年より東京大学先端科学技術研究センター教授、2016 年より東京大学大学院総合文化研究科教授。2020 年東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻兼担。2012 年より東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門長。
2009 年 内閣府最先端研究支援プログラム(FIRST)の 30 課題の一つ「低炭素社会に資する有機系太陽電池の開発」の中心研究者に選ばれ有機系太陽電池の産官学連携プロジェクトを推進。その後、2015 年から NEDO プロジェクト、2021 年からグリーンイノベーション基金プロジェクトでペロブスカイト太陽電池の開発に従事。2012 年には経済産業大臣の認可を受け「有機系太陽電池技術研究組合(RATO)」を創設し現在理事。2019 年科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞。
セミナー受講料
1名:37,550円(税込) 2名以降:32,550円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
※地方公共団体ご所属の方は、2名まで11,000円(税込)
但し、会場受講またはライブ配信受講限定。2名様の受講形態は同一でお願いいたします。
※システムの仕様上、お申込み画面では通常料金が表示されます。割引適用後の受講料は、ご請求書にてご確認ください。
受講について
【会場またはライブ配信受講】
ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLとID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
【アーカイブ配信受講】
<1>セミナー終了3営業日後から2週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
<2>収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
<3>質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎを
させていただきます。
受講料
37,550円(税込)/人
前に見たセミナー
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
グリーン水素とは?なぜグリーン水素が注目されるのか、知っておきたいグリーン水素のすべて
【目次】 地球温暖化の進行と化石燃料への依存からの脱却は、現代社会が直面する最も喫緊の課題の一つです。世界各国が持続可能な社会の実現... -
レアアースレス・モーターとは?レアアースフリーの衝撃、環境と経済を変えるモーターの進化論
【目次】 現代社会はモーターなしには成り立ちません。スマートフォンから電気自動車、産業用ロボットに至るまで、私たちの生活のあらゆる側... -
HVDC(高圧直流送電)とは?HVDCが描く未来、再エネ社会を繋ぐ革新送電
【目次】 現代社会において、電力は私たちの生活を支える不可欠なインフラです。しかし、その電力供給のあり方は、気候変動問題への対応やエ... -
サーキュラーエコノミーとは?循環型社会への挑戦とその可能性を解説
【目次】 現代社会は、大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とした「リニアエコノミー(線形経済)」の中で発展してきました。しかし、この一...