IPランドスケープの進展と実践 <発刊記念セミナー/講師6名> <東京会場(対面・定員30名)/オンライン選択制>

IPランドスケープの進展と実践 書籍発刊記念セミナー! IPランドスケープをこれから実践したい方、現在取り組んでいるが向上を目指したい方 第一線の講師陣がIPランドスケープのこれまでとこれから、および取組事例を解説します。

受講対象・レベル

企業知財部員、経営企画部員/公報IR部員等

習得できる知識

・IPランドスケープを理解するために必要な経営学及びマーケティング論の基礎知識
・知財KPI策定のための基礎知識、具体的な策定手法ならびに知財施策への展開手法
・企業におけるIPランドスケープ遂行のポイント/IPランドスケープのKPI
・企業でIPLを実践する上で事業に「活用」されるために必要なこと
・外部パートナーも活用した人財育成の仕組みづくり
・企業の知財部門がIPLを含む多様な知財業務を遂行する上での風土づくり
・製品開発(上流、中流、下流)におけるIPLの活用方法(例)
・設計者の知財力強化方法(例)  等

セミナープログラム

10:15ー11:15 
第1部 『IPランドスケープを理解する』
講師:金沢工業大学 杉光 氏

IPランドスケープは、経営学・マーケティング論と知財が関連・融合する複合領域である。
第1部では、IPランドスケープを理解するために必要最低限の経営学及びマーケティング論の基礎知識を提供する。

はじめに
1.IPランドスケープの定義
2.IPランドスケープと経営学及びマーケティング論の関係
3.経営戦略とマーケティング
4.環境分析と知財
5.全社戦略と知財
6.事業戦略と知財
7.IPランドスケープの基礎
8.IPランドスケープの応用
9.IPランドスケープと類似概念との違い
おわりに


11:25ー12:25 
第2部 『改定CGCに対応した知財KPI策定の勘所』 
講師:知財ランドスケープ 山内 氏

第2部では、知財KPIの策定に難儀している企業を想定し、かかる状況打開の一助となるよう、知財KPI策定の基本的な考え方や事例を
紹介する。具体的には、社外向け知財KPIとして「新規発明者頻度及び重要特許比率の組合せによる自社/他社比較」を提示し、
これを実践するための知財活動施策や、社内向け知財KPIについても提示する。

1.知財KPI策定の前提と項目例
・ 社外向け知財KPIの留意点、企図する因果パスの捉え方
・ 社内向け知財KPIの留意点、知財施策へのブレイクダウンの必要性と具体例
2.ストーリ(因果関係)確保に好適なバランススコアカード
・バランススコアカードの4つの視点
・パランススコアカードに対応するCSFとストーリ化
3.知財KPIへの落とし込む考え方
4.知財KPIへの当て嵌め例(機能性食品分野)
5.ベンチマーク企業のROEとの関係検討例(NESTLE)
6.社外向け知財KPIのワンショットの考え方


13:25-14:25 
第3部 『企業価値向上に向けた旭化成の知財インテリジェンス活動~IPランドスケープ導入から最前線の取り組みまで~』
講師:旭化成 佐川 氏/宮城 氏

第3部では、経営・事業への知財・無形資産活用の重要なポイントとなる、旭化成の知財情報の戦略的活用の歴史を振り返りながら、
IPランドスケープを軸とした企業価値向上に向けた最前線の取り組みを紹介する。

1.講師紹介(略歴等)
2.旭化成株式会社のご紹介
3.旭化成の中期経営計画
4.中期経営計画における知財・無形資産の位置づけ
5.IPランドスケープの導入~定着まで
6.経営に資するIPLの実施に向けて:知財インテリジェンス室の設立
7.IPランドスケープの最前線
(1)特定事業の合弁企業設立におけるIPランドスケープの活用事例
(2)水素事業戦略におけるIPランドスケープの活用事例
(3)「IPLでつなぐ」をコンセプトとした新たな取り組み
8. IPランドスケープのKPI(IPランドスケープを成功に導くために)
9.今後の取り組み:企業価値向上への更なる貢献に向けて

■特記事項
IPランドスケープを導入したものの、その遂行に課題を感じられている方に対して、旭化成のIPランドスケープの取り組みに基づき、
企業におけるIPランドスケープ遂行のポイントをお伝えします。あわせてIPランドスケープのKPIについてもご紹介します。


14:35-15:35 
第4部 『オムロンにおけるIPL実践のあゆみ』
講師:オムロン 佐々木 氏

2018年にIPLの専任グループを立ち上げたオムロンにおいて、その初期メンバでありつつ、途中に新規事業部門への社内出向等も
経験しながら現在もIPLを推進している講師による、オムロンのIPLの「これまで」と「これから」を事例とともに紹介する。

1.講師紹介
2.オムロンのご紹介
3.なぜ我々はIPLに取り組むのか
4.IPLのKFS(Key Factor for Success)
5.組織の持続的成長を促すための人財育成
6.IPL推進の風土醸成
7.事例紹介
①立ち上げ期の活用されなかった事例とその振り返り
②近時の活用事例
8.オムロンが目指すIPLの未来

■特記事項
IPLの好適な実践の形態は組織ごとに異なり、オムロンの事例が他社様においても好適であるとは必ずしもいえません。
あくまでも一事例として参考にしていただければと思いますが、特に、これからIPL組織を立ち上げようとしている、
あるいは立ち上げ後に困難に直面している、といった方々に対して、これまでの経験に基づいた示唆や気付きを提供できればと
願っています。


15:45-16:45 
第5部 『IPL 活用による製品開発支援』
講師:三菱電機 林 氏

知財部門内での経験と、ソリューション営業での外からの経験に基づき、
IPLを事業に活用する為の知財活動をシステム部門内で行っている。
知財に興味のなかった設計者(リーダ格)が、知財の重要性を実感し、積極的に活動するに至った事例を紹介する。

1.知的財産活用の歴史と、日本産業の衰退
  ~知的財産を保有する意味と、知的財産活用の再考~
2.知的財産を有効に活用する為のIPLの必要性
  ~日本産業復活に向けたIPLの必要性について~
3.IPL浸透に向けた、設計者の知的財産に対する意識改革
  ~設計者の知財マインド向上させた活動とその効果~
4.IPL適用の最適ケース(適用方法)の検討
  ~設計者に拒絶されないIPLの活用方法~
5.製品開発へのIPL活用事例①
  ~開発の方向性を決定するのに役立ったIPL~
6.製品開発へのIPL活用事例②
  ~開発製品のパテントマップ拡充(知財力強化)に役立ったIPL~
7.ソリューション提案力強化へのIPL活用事例
  ~お客様のニーズを知るのに役立ったIPL~
8.市場のニーズ分析力強化へのIPL活用事例
  ~市場のニーズを知るのに役立ったIPL~
9.知財力強化に資する権利の取得方法
  ~設計者の知財マインドを向上し、出願に繋げる知財活動~
10.まとめ

■特記事項
本事例の実践には、特許技術、事業知識を併せ持ち、アクティブに活動する人材が必要となります。


16:45ー17:00  
予備、質疑応答時間


※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。


<第1部 杉光 一成 氏>
■ご略歴
金沢工業大学大学院(KIT虎ノ門大学院)イノベーションマネジメント研究科教授。慶大卒。
法学修士(東大)、工学修士(法政大)、工学博士(東北大)、医学博士(慈恵医大)。弁理士。
電機メーカー知的財産部、特許事務所等を経て、現在に至る。
「知的財産検定」(現:知的財産管理技能検定)という試験の必要性を提唱、開発したこと等により、
経済産業省から「知財功労賞」を受賞。
■ご専門および得意な分野・ご研究
マーケティング論・知財の先端領域
■本テーマ関連のご活動
IPランドスケープという概念の日本への輸入
<第2部 山内 明 氏>
■ご略歴
1995年、セイコー電子工業(株)(現セイコーインスツル(株))に入社、
エンジニアとして磁気軸受式ターボ分子ポンプの開発に従事し、
発明者として数十件の特許出願を担当して優秀発明賞(社長賞)を受賞するとともに、
該当発明の実施製品につき優秀ヒット商品賞(社長賞)を受賞。2001年より酒井国際特許事務所に所属し、特許出願業務等に従事。
2003年より(株)物産IPに所属し、知財室長としてナノテクノロジー分野等における知財戦略支援業務や知財管理業務等に従事し、
在職中、カーボンナノチューブの事業化支援(事業会社設立に貢献)や、ロボットスーツの知財権利化支援
(平成21年度21世紀発明賞受賞に貢献)等を担当。2006年より(株)三井物産戦略研究所に所属し、
三井物産グループ向け知財コンサル部門を統括し、
技術ベンチャー等の投資先候補の知財評価及びリスクマネジメント、優良投資先・事業アライアンス先の候補探索、
優良顧客・商材の候補探索等、多岐に亘る知財コンサルティングを担当。2020年より現職。
現在、前職時代に培った実務知見を活かし、IPランドスケープ専業として戦略提言サービスや教育サービスに邁進中。
2009年より知財コンサルタント向け知財情報戦略講座(弁理士継続研修対象)講師を担当し、独自手法を提唱するとともに、
様々な外部専門家との互教を通じ、手法改良や新たな手法開発に取組中*。2019年にはJAPIO理事長賞(活用研究功労者)を受賞、
2020~2024年には英国Globe Business Media Group主催によるIAM Strategy 300に連続して選出。
*最新手法は、IPランドスケープ3.0参照
■ご専門および得意な分野・ご研究
狭義のIPランドスケープたる知財情報戦略(知財DD、知財価値評価等を含む)
■本テーマ関連のご活動
・「EV未来予測-世界5社の開発戦略-」日経BP社、2023年12月20日発行
・「知財KPI策定の勘所-改訂CGC対応に向けた知財KPI策定の基礎と実践-」JIPA、2023年1月発行(共著)
・「IPランドスケープの新展開」一般財団法人日本特許情報機構(Japio)「Japio YEAR BOOK 2022」2022年発行
・「IPランドスケープ実践に向けた企業内教育の在り方」一般財団法人日本特許情報機構(Japio)
   「Japio YEAR BOOK 2020」2020年発行
・「IPランドスケープ3.0」一般財団法人日本特許情報機構(Japio)「Japio YEAR BOOK 2019」2019年11月1日発行
・「IPランドスケープの実践事例集」(技術情報協会)2019年5月31日発行(共著)
・「IPランドスケープ経営戦略」(日本経済新聞出版)2019年3月27日発行(共著)
・「IPランドスケープ2.0」一般財団法人日本特許情報機構(Japio)「Japio YEAR BOOK 2018」2018年11月16日~掲載
・「IPランドスケープ実践に役立つ知財情報戦略」一般財団法人日本特許情報機構(Japio)
   「Japio YEAR BOOK 2017」2017年12月1日~掲載
・「自動運転ビジネス 2017」日経BP社 2016年11月16日発行(共著)
・「知財情報戦略-自動運転編-」日経BP社 2016年7月22日発行
・「知財情報解析を活用した新たな知財価値評価手法の紹介」日本知的財産協会「知財管理」2016年4月号
・「オープンイノベーション時代の知財経営に役立つ知財情報解析」 一般財団法人知的財産研究所「知財研フォーラム」88号掲載
     (PDF950KB)
・「知財情報から見える企業イノベーション(連載第2~5回担当)」日経BP社「日経ビジネスonline」2013年5月8日~掲載
・「特許から考える 失敗しない研究開発(連載第4~6回担当)」日経BP社「日経ものづくり」 2012年7月号~掲載
・その他、講演多数
<第3部 佐川 穣 氏・宮城 康史 氏>
<佐川氏>
■ご略歴
旭化成株式会社入社後、知的財産部にて知財リエゾン業務に従事。新事業企画・開発部門へ異動し、
ビジネス企画を行った後、2014年より知的財産部にて技術情報の調査・分析に従事。
2022年4月より知財インテリジェンス室IPLチームリーダー。AIPE認定シニア知財アナリスト保有。
<宮城氏>
特許事務所において、弁理士・特許技術者として、出願、中間処理、審判、訴訟等の特許実務全般を経験した後、
商社系シンクタンクを経て2018年に旭化成に入社。主にマテリアル領域のIPランドスケープに従事。AIPE認定知財アナリスト保有。
■ご専門および得意な分野・ご研究
・知財領域全般(特許実務、リエゾン業務等)
・経営・事業戦略全般
■本テーマ関連のご活動
・IPランドスケープ推進協議会発起人代表/幹事企業
・2023年度JIPA J87-T2コース「課題設定から取り組むIPランドスケープ実践演習」
・「AI時代におけるIPランドスケープ:新たな価値の創出に向けたIPランドスケープのあるべき姿」執筆
  (The journal of Information Science and Technology Association 73 (7), 262-267, 2023、情報科学技術協会)
<第4部 佐々木 純 氏>
■ご略歴
2000年 印刷会社にて開発業務に従事
2002年 特許事務所にて出願・権利化業務等に従事
2015年 電機メーカの知財系グループ企業にて出願・権利化業務等に従事
2017年 オムロン入社 知的財産センタにてR&D系の知財業務を担当
2019年 イノベーション推進本部に社内出向し新規事業の知財業務を担当
2020年 知的財産センタに帰任し制御機器事業の知財担当マネージャ
■ご専門および得意な分野・ご研究
特許出願・権利化、調査分析
■本テーマ関連のご活動
技術情報協会「IPランドスケープの実践事例集」共著
2023年度 日本知的財産協会「企業におけるIPランドスケープ実践講座」講師 など
<第5部 林 英松 氏>
■ご略歴
・大学にて半導体工学を専攻
・タイヤメーカの設備部門にて生産性改善業務に従事
・特許事務所にて特許技術者として従事
・三菱電機㈱の知財部門にて防衛・宇宙関連の知財業務、契約業務に従事
・同社営業部門にて官公庁(航空等)、民間(工場設備等)のシステム営業に従事
・同社知財部門にて、FA関連の知財戦略策定など知財業務全般に従事
・同社FAソリューションのシステム部門にて、ソリューションに特化した知財戦略の策定など知財業務全般、契約業務に従事。
   その他e-F@ctory Alliance等の企画策定業務に従事。
■ご専門および得意な分野・ご研究
・FA分野における知財戦略策定、知財権取得。特に、ビジネス要素の強いソリューション特許取得に強みを持つ
■本テーマ関連のご活動
システム部門で設計者と伴走しながら知財活動を実施中。OJTで設計者が生み出すソリューションアイデアの本質を明確化し、
その本質をコアとして新たなアイデアを設計者と共に共創。アイデアは市場での活用を議論して権利化。
アイデア発掘や活用シーンの議論に、IPLの調査結果を活用している。

セミナー講師

 KIT虎ノ門(金沢工業大学)大学院  イノベーションマネジメント研究科 教授<5名>

セミナー受講料

1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

■発刊記念特典のご案内 
※本セミナー受講には書籍は必要ありません。別途テキストを配布します。
セミナー講師陣も執筆!IPランドスケープのバイブル、 書籍好評発売中です。
『IPランドスケープの進展と実践~CGC改訂に対応する知財戦略活用展開と企業取組事例~』(2024年3月発刊)

■上記書籍をご購入・お申込された方
(同所属・同部署の方などでも結構です)は、上記セミナーの受講料から11,000円(税込)
(一社2名以上お申し込みの場合はお一人につき更に2,200円(税込))割引いたします。
お一人でお申し込みの場合 41,800円(税込)
一社2名以上お申し込みの場合 お一人につき 39,600円(税込)
 お申込の際、備考欄に「IPランドスケープ書籍購入済」の旨を必ずご記入下さい。
※書籍購入者とセミナー参加者が異なる方の場合、確認させていただくことがございます。
※学校法人割引等、その他のセミナー割引と併用はできません。
※本セミナー申込後、書籍の購入を御検討される方はお問い合わせください。

受講について

【会場受講ご選択の方】

  • 感染拡大防止対策にご協力下さい。
  • セミナー会場での現金支払いを休止しております。
  • 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
  • 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
  • 録音・録画行為は固くお断り致します。
  • 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
  • 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
    場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)

【オンライン受講ご選択の方】

  • 配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
    お申込みは4営業日前までを推奨します。
    それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
    テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
    資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです
    →環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
    →こちらをご確認ください

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:15

受講料

52,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

東京都

MAP

【大田区】大田区産業プラザ(PiO)

【京急】京急蒲田駅

主催者

キーワード

技術マネジメント総合   知的財産マネジメント一般   事業戦略

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