カーボンニュートラルに向けた中低温産業排熱の最新利用技術と実践例

~ 小型から大型バイナリー発電を中心に ~

セミナー趣旨

 2021年10月、3年ぶりに日本のエネルギー政策の基本的な方向性を示す「エネルギー基本計画」が閣議決定された。今回のエネルギー基本計画では、産業部門における対応としては「徹底した省エネルギーによるエネルギー消費効率の改善」と「熱需要や製造プロセスを脱炭素化するための電化・エネルギー転換」の必要性を挙げている。また、徹底した省エネルギーの更なる追求として「工場排熱等の未利用エネルギーの活用に向けた取組強化等が必要である」と明記している。一方、NEDOとTherMATが2019年3月に公開した大規模な排熱実態調査では、全国の排ガス熱量の多い15業種の排ガス熱量や温度分布はこの15年間大きく変わっていないとの報告である。このような背景から、今後、革新的な排熱利用技術の研究開発は勿論必要であるが、今すぐにやるべきことは、現存する技術を適切に使用し、廃棄している熱エネルギーを活用すべきことではなかろうか。
 本セミナーでは、まず中低温の排熱を利用する技術にはどのようなものがあるのか、各技術がどのような個所に適するのかを学習する。また中低温排熱から電気を得ることをできるバイナリー発電はどのようなものか、強みはどこにあるのかを詳しく説明する。特に最近は、2-5kWといった非常に小型のバイナリー発電装置が市場導入されようとしており、このような最新動向も紹介する。また、適用を検討する際の注意点やポイントは何かなど、基礎から応用まで、要点とともに幅広く知ることができるよう内容を考えている。

受講対象・レベル

 製造業のエネルギー利用部門、製造部門、生産管理部門、研究開発部門、新規市場開拓部門、市場動向を知りたい企業、商社、調査会社、中堅技術者、経営層など

習得できる知識

 1. 国内の排熱の現状
 2. 政府や産業界の排熱利用への取組み
 3. 排熱利用の実態
 4. 排熱利用技術の動向
 5. バイナリー発電技術の基礎から詳細
 6. 排熱利用・バイナリー発電を検討及び導入する際のポイントなど

セミナープログラム

1. 国内の最新エネルギー状況
  
2. 国内の排熱の状況(全体、各産業)
  
3. カーボンニュートラルに向けた政府や産業界の排熱利用への取組み
  
4. 排熱利用技術の全容
  
5. 排熱利用技術の種類と特徴、最新動向、課題

 5.1 熱エネルギーとしての利用技術
    熱交換器、ヒートパイプ、吸収式冷凍機、ヒートポンプ
 5.2 熱エネルギーから電気エネルギーへの変換技術
    蒸気タービン、バイナリー発電、スターリングエンジン、熱電素子
 5.3 熱および電気の高効率化技術
    コージェネレーション、燃料電池システム、コンバインドサイクル
  
6. 排熱を有効に利用する際の注意点
  
7. バイナリー発電とは

 7.1 バイナリー発電とは
 7.2 バイナリー発電の特徴、強みと弱み
 7.3 バイナリー発電の最新動向
 7.4 国内外の実施例
 7.5 経済性
 7.6 課題と将来展望
  
8. まとめ


※ 適宜休憩が入ります。

セミナー講師

 森 豊 氏  森豊技術士事務所

【講師経歴】
 早稲田大学 理工学部 機械工学科 卒業、九州大学 工学研究院 機械工学専攻 博士課程 卒業。
 1976年から㈱荏原製作所にて気体機械及び関連装置の開発・設計、廃棄物発電および排熱回収発電にバイナリー発電を応用したシステムの開発、燃料電池コージェネシステムの商用化を担当。
 2018年 森豊技術士事務所を開設。バイナリー発電、排熱利用技術、水素・燃料電池システムの技術支援を行う。
 2022年~ 放送大学 非常勤講師
 2014年~2022年 早稲田大学 創造理工学部 非常勤講師。
 技術士(機械部門)、エネルギー管理士、博士(工学)

セミナー受講料

44,000円(税込)  

* 資料付
*メルマガ登録者39,600円(税込)
*アカデミック価格26,400円(税込)

★メルマガ会員特典
2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、
1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。

★ アカデミック価格
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、
大学院の教員、学生に限ります。申込みフォームに所属大学・大学院を記入のうえ、
備考欄に「アカデミック価格希望」と記入してください。

受講について

  • 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
    お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
     → https://zoom.us/test
  • 当日はリアルタイムで講師へのご質問も可能です。
  • タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
  • お手元のPC等にカメラ、マイク等がなくてもご視聴いただけます。この場合、音声での質問はできませんが、チャット機能、Q&A機能はご利用いただけます。
  • ただし、セミナー中の質問形式や講師との個別のやり取りは講師の判断によります。ご了承ください。
  • 「Zoom」についてはこちらをご参照ください。

■ お申し込み後の流れ

  • 開催前日までに、ウェビナー事前登録用のメールをお送りいたします。お手数ですがお名前とメールアドレスのご登録をお願いいたします。
  • 事前登録完了後、ウェビナー参加用URLをお送りいたします。
  • セミナー開催日時に、参加用URLよりログインいただき、ご視聴ください。
  • 講師に了解を得た場合には資料をPDFで配布いたしますが、参加者のみのご利用に限定いたします。他の方への転送、WEBへの掲載などは固く禁じます。
  • 資料を冊子で配布する場合は、事前にご登録のご住所に発送いたします。開催日時に間に合わない場合には、後日お送りするなどの方法で対応いたします。

※ 当該セミナーは、会場でのセミナーとライブ配信のウェビナー(オンラインセミナー)のハイブリッドを予定しております 。
 会場:ちよだプラットフォームスクエア   → セミナーのご案内 
※ 最低催行人員ぎりぎりの場合はウェビナーのみになる可能性がございます。ご了承ください。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:30

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

機械技術一般   電力技術   省エネルギー

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機械技術一般   電力技術   省エネルギー

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