特許出願・知財戦略の基礎と重要ポイント
特許を意識した研究開発の進め方から、強い特許の構築法、戦略事例まで
★ 知財の重要性を意識している/知財教育に興味のある技術者・研究者の方や知財部の方、経営層の方などにおススメ!
★ 研究部門/知財部門いずれにおいても、豊富なご経験をお持ちの山村先生による事例や判例を多数交えた充実の解説! 知っておくべき基本から、強くて良い特許網を構築するための勘所、特許戦略構築まで。
講師
宇都宮大学 客員教授 山村 正明 先生
■ ご略歴:
1975年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了
1975年 花王株式会社 研究所 配属
1983年 同社 研究室長
1998年 同社 特許部長
1999年 同社 知的財産センター部長
2005年 宇都宮大学 教授 知的財産センター長
2013年~ 宇都宮大学客員教授(現在に至る)
INPIT 委託事業 統括担当者(現在に至る)
■ ご専門および得意な分野・研究:
知的財産権/産学連携/商品開発
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー開催にあたって
■ はじめに:
ライバル企業との競争が激しい分野においては、自分の研究開発の成果や自社の発明・考案を特許権として保護し、戦略的に活用することが不可欠です。
本セミナーでは、事例や判例を多数取り入れて、講師の研究部門と知財部門の両者の経験・視点から、分かりやすく特許制度の概要や明細書作成上の留意点を解説する実践的なセミナーです。
■ 受講対象者:
知的財産部に所属している方や知財関連の業務に携わっている方、研究開発部門に所属する技術者・研究者の方、プロジェクトリーダー、経営層の方など知財の重要性を意識している人や知財教育に関心のある人に適したセミナーです。
■ 必要な予備知識:
特に必要はありません。
■ 本セミナーで習得できること(一例):
・知財制度の基礎から最新の知識
・発明の捉え方や特許の登録要件のポイント
・審査官の審査のポイント
・特許権の技術的範囲と効力の理解
・明細書等作成のポイント
・判例から見た最近の進歩性判断
・ノウハウ保護の留意点
・共有特許の留意点と契約のポイント
弁理士の方へ:<日本弁理士会 継続研修認定対象講座>
当講座は日本弁理士会の継続研修としての認定講座です。研修を受講し、所定の申請をすると、外部機関研修として外部機関研修として5単位が認められます。
単位申請をご希望の方は「受講証明書の発行希望の旨」と「弁理士登録番号」をお申し込み時の備考欄にご記載下さい。
プログラム
Ⅰ 特許制度の要点
1)出願から満了までの流れ
①国内優先権制度
②分割出願制度
③早期審査請求のメリットとデメリット
2)特許権の効力
①差止請求権
②損害賠償請求権と不当利得返還請求権
③補償金請求権
④特許権の効力の制限
3)特許要件
①審査官の審査の仕方
②選択発明
③進歩性と容易想到性
4)技術的範囲の解釈
①要旨の認定と技術的範囲の解釈における明細書の参酌
②定義的表現と例示的表現
③均等論
5)特許侵害
①直接侵害,間接侵害、均等侵害
②先使用権
③消尽
6)共有特許の留意点と契約のポイント
Ⅱ 強くて良い特許網の構築
1)強くて良い特許網
2)出願活性化の仕掛け
3)発明の展開
①物の特許と方法の特許
②川上製品と川下製品
③顧客の製品カテゴリー
4)明細書等作成の留意点
①3つの視点
②請求項のポイント
・サポート要件違反
・明確性要件違反
・内的付加と外的付加
③明細書のポイント
・実施可能要件違反
・好ましい態様と中位概念
・ポジティブ表現
④特許網構築の3つの視点
5)ノウハウ保護の留意点
①ノウハウ保護と出願の選択
②ノウハウ保護の留意点
Ⅲ 事例にみる特許戦略
1)判例から見た進歩性
①阻害要因
②動機付け
③事後分析的思考の排除
④「試みをしたはず」の示唆
⑤解決課題の設定
2)判例から見た明細書等記載要件
①サポート要件
②明確性要件
③実施可能要件
3)身近な製品の特許戦略事例
4)戦略的クレーム
①用途発明クレーム
②パラメータクレーム
③機能クレーム
④プロダクト・バイ・プロセスクレーム
5)知財裁判の実際「切り餅事件」
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
■ ご講演中のキーワード:
特許戦略、特許網、登録要件、容易想到性、進歩性、記載要件、技術的範囲、
ノウハウ、共有特許、契約、判例