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カーボンニュートラル・水素社会実現に向けて
~磁気冷凍サイクルによる液体水素製造とその応用例~
セミナー趣旨
水素社会実現には、水素の製造、貯蔵、輸送、使用といったインフラ整備が必須であるが、e特に貯蔵と輸送はエネルギー密度の観点から液体水素が望ましい。一方、水素の液化温度は-253℃という極低温であり、液化に要する費用が水素価格の3分の1を占めているのが現状である。水素社会の実現には水素液化効率を現在の25%から飛躍的に向上することが求められる。本講演では、磁場と磁性体の磁気熱量効果を利用した磁気冷凍による高効率な冷凍技術と、これを利用した水素液化をはじめとしていくつかの応用例について詳説する。
セミナープログラム
1. 磁気冷凍の基礎
(1) 磁気冷凍の歴史
(2) 磁性体の基礎
(3) 磁気冷凍サイクル
(4) 磁気冷凍の実例
2. 磁気冷凍の応用
(1) 低温応用 ① (断熱消磁冷冷凍) ② (宇宙用冷凍機への展開)
(2) 高温応用 ① (能動的蓄冷式磁気冷凍(AMR)の原理) ② (室温AMRの紹介)
3. 水素液化用磁気冷凍機の開発
(1) 従来技術による水素液化
(2) カルノー式磁気冷凍 (CMR)による液化
(3) NIMSにおけるCMRを利用した水素液化
(4) 能動的蓄冷式磁気冷凍 (AMR)による水素液化
4. 関連質疑応答
5. 名刺・情報交換会
■講師及び参加者間での名刺・情報交換会を実施しますので人脈づくりや新たなビジネス展開にお役立てください。
■ライブ配信受講の方も、会場の名刺・情報交換会終了後に講師と個別対話できる時間を設けております。
セミナー講師
国立研究開発法人 物質・材料研究機構
液体水素材料研究センター 副センター長
磁気冷凍システムグループ グループリーダー
神谷 宏治 氏
<略歴>
1992年筑波大学第一学群自然学類物理学会卒業、1999年筑波大学大学院工学研究科卒業。博士(工学)、NASA/ゴダード宇宙飛行センター外来研究員、神谷アソシエイツ代表、日本原子力研究開発機構、量子科学技術研究開発機構を経て、現在物質・材料研究機構液体水素材料研究センター副センター長、磁気冷凍システムグループ・グループリーダー。
専門は大型冷凍機と磁気冷凍
セミナー受講料
1名:33,380円(税込)2名以降:28,380円 (社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
受講について
会場またはライブ配信受講
- ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLと
ID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
※会場またはライブ配信受講後、3営業日後から4週間何度でも、アーカイブもご視聴いただけます。
※メールの受信が確認できない場合、「迷惑メール」「ゴミ箱」等に振り分けられていることがございますのでご確認いただけますようお願い申し上げます。
アーカイブ配信受講
- セミナー終了3営業日後から4週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
- 収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
- 質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎをさせていただきます。
※視聴URLは、お申し込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
受講料
33,380円(税込)/人
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