小型モジュール炉の国内外の最新動向と導入に向けた課題・今後の可能性

国内外の開発・導入動向、日本における社会的・技術的課題、事業可能性と今後の展望等

構造・原理・特徴といった基礎や、エネルギー政策・原子力発電の導入計画等の動向から解説

脱炭素に向けて重要な役割を担う「小型モジュール炉(SMR)」。国内外で開発・導入が進む同技術について、カーボンニュートラルに向けた国内外のエネルギー政策から、エネルギー安全保障と電力価格、小型モジュール炉の構造・原理・特徴、国内外の開発・導入動向、日本における社会的・技術的課題、関連技術の開発動向、事業可能性と今後の展望までを詳しく解説します。

セミナー趣旨

 わが国の2050年カーボンニュートラル政策を実現するためには、再生可能エネルギーと原子力エネルギーを適切に組み合わせて電力の安定供給を目指す必要がある。国外では、中国・ロシアは大型炉の従来路線を続けているが、欧米では1基当たりの建設費の安い小型炉を志向し、それをモジュール化することで大容量発電を目指している。わが国においても小型モジュール炉を導入する機運が高まっている。
 そこで、小型モジュール炉の仕組みや国内外の動向を紹介し、今後の事業可能性について見解を示す。本講演により、エネルギー業界での新規参入を期待している。

受講対象・レベル

一般的な講演とするため予備知識は不要。
原子力関係者のみならず、新規参入を目指すエネルギー業界や商社等にも役立つ。

セミナープログラム

1.2050年カーボンニュートラルに向けたエネルギー政策
 1.1 脱炭素に関する国外動向
 1.2 各国エネルギー政策
 1.3 日本のエネルギー政策
 1.4 2030年と2050年のエネルギーミックス
 
2.エネルギー安全保障と電力価格
 2.1 地政学的リスク
 2.2 ロシアのウクライナ侵攻の影響
 2.3 火力発電における燃料費の負担増
 2.4 脱炭素化による火力発電の削減
 2.5 電力自由化と電力系統
 2.6 最近の電力価格
 
3.原子力発電の必要性と導入計画
 3.1 カーボンニュートラルやエネルギー安全保障による原子力発電の必要性
 3.2 IAEA等による原子力発電導入の見込み
 3.3 各国の原子力発電導入計画
 3.4 日本における再稼働と新増設の必要性
 
4.小型モジュール炉の構造・原理、特徴
 4.1 従来の軽水炉
 4.2 代表的な小型モジュール炉としてNuScaleとBWRX300
 4.3 非軽水炉(ナトリウム冷却高速炉、高温ガス炉、溶融塩炉)
 
5.小型モジュール炉の国外の開発・導入動向
 5.1 NuScale
 5.2 BWRX300
 5.3 マイクロ炉
 5.4 その他
 
6.小型モジュール炉の国内の開発・導入動向
 6.1 NuScale
 6.2 BWRX300
 6.3 小型PWR
 6.4 マイクロ炉
 6.5 高速炉
 6.6 ガス炉
 
7.日本における社会的・技術的課題
 7.1 原子力規制
 7.2 地方自治体等社会的合意形成
 7.3 政府方針・支援
 7.4 資金調達
 7.5 サプライチェーン
 7.6 産業基盤維持
 7.7 人材確保・維持・育成
 7.8 放射性廃棄物
 7.9 プラント設計・建設・運転に係る課題
 7.10 産業競争力(国外展開)
 7.11 実証試験等インフラ設備
 
8.関連した研究開発動向
 8.1 3次元免震技術
 8.2 浮体免震技術
 8.3 積層造形技術(3Dプリンティング)
 8.4 事故耐性燃料
 8.5 過酷事故対策
 8.6 リスク情報活用
 8.7 デジタルツイン、AI活用
 8.8 再エネ協調技術、蓄熱、水素製造
 
9.事業可能性と今後の展望
 9.1 発電目的の既存炉のリプレース
 9.2 鉄鋼産業等の電力を必要とする産業界での利用
 9.3 水素製造目的利用
 9.4 太陽光発電や風力発電と結合した統合エネルギーシステムとして活用
 9.5 石油やガス業界からの原子力業界への転向
 9.6 スタートアップ企業
 9.7 今後の展望

□質疑応答□

セミナー講師

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 研究主席 工学博士 山野 秀将 氏 

セミナー受講料

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※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

原子力・放射線技術   政策・行政   安全工学一般

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