人財教育・人材育成、行動範囲が広いということは自分の裁量や権限で仕事ができること

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人財教育・人材育成、行動範囲が広いということは自分の裁量や権限で仕事ができること

【目次】

    1. 責任範囲と行動範囲、行動範囲が広いということは自分の裁量や権限で仕事ができること

    多くの人が自分の手の届く範囲内の責任で行動します。自分の手に負えないことは、失敗した時のリスクが大きすぎるのであまり手を出したくありません。責任範囲とは自分が適切に処理できる範囲でもあります。会社の新人とベテランでは当然責任範囲が変わります。役職や経験が大きくなるほど責任範囲は広くなります。そして最も責任範囲が広いのは社長です。社長は会社で起こるすべての出来事に責任を取ります。「すべての出来事に責任を取る」というと、大きな負債を背負い込むように思われるかもしれませんが、実はすべての出来事に責任を取ることで一番自由度があります。

     

    責任範囲の大きさは行動範囲でもあります。新人の場合、こなす仕事の質も量も小さいものになります。責任範囲...

    人財教育・人材育成、行動範囲が広いということは自分の裁量や権限で仕事ができること

    【目次】

      1. 責任範囲と行動範囲、行動範囲が広いということは自分の裁量や権限で仕事ができること

      多くの人が自分の手の届く範囲内の責任で行動します。自分の手に負えないことは、失敗した時のリスクが大きすぎるのであまり手を出したくありません。責任範囲とは自分が適切に処理できる範囲でもあります。会社の新人とベテランでは当然責任範囲が変わります。役職や経験が大きくなるほど責任範囲は広くなります。そして最も責任範囲が広いのは社長です。社長は会社で起こるすべての出来事に責任を取ります。「すべての出来事に責任を取る」というと、大きな負債を背負い込むように思われるかもしれませんが、実はすべての出来事に責任を取ることで一番自由度があります。

       

      責任範囲の大きさは行動範囲でもあります。新人の場合、こなす仕事の質も量も小さいものになります。責任範囲が大きくなるにつれて行動範囲も広がっていきます。行動範囲が広いということは自分の裁量や権限で仕事ができることです。もちろん失敗した時は全責任を背負います。しかし初めから全責任を負うことを承知していると、潔くなれます。誰のせいにもできない、他に責任を取る人もいません。中途半端に責任を持つと、責任のなすりつけ合いが起きやすくなります。しっかり責任を取る人が1人必要なのです。

       

      2. 売る人と買う人、お互いの視点があり、それぞれ問題や課題がある

      経営者でも会社員でも「売上をあげる、売上げをのばす」ことにとても集中します。人手を増やせばよいのか、製品・サービスを向上させればよいのか、日々試行錯誤していることでしょう。もちろんこのような目標や取組みは必要なことです。そして、もう一つ考えるべきこととして「どうすれば買っていただけるか」という視点があります。売上は売る側の視点です。それに対して買っていただくのは買う側(顧客)の視点です。この両方がきちんと働かないと一方通行となってしまいます。イマイチな売上や満足度となってしまうかもしれません。

       

      売る側には自分の製品やサービスに対してこだわりを持ちやすいです。「わが社はこの製品で売る」「私がやりたいのは〇〇だ」これが顧客の求めることと一致していれば売上につながりますが、ずれていると売上や満足度が下がっていきます。もちろん1から10まで完全に顧客の要望に応えることは不可能です。顧客一人一人の要望も一致しているわけではありません。ですが、売る側と買う側の歩み寄りは重要です。良い品質であれば売れるわけではありませんし、顧客の要望に一々対応してたらキリがありません。両極端に偏るのではなく、お互いにお互いの視点があること、それぞれ問題や課題があることを十分理解します。

       

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      この記事の著者

      福﨑 昌宏

      金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

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