日々の収支確認:物流収支を知る(その2)

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SCM

 

◆物流現場の日々収支

物流事業者であれば、売上高は輸送の売り上げ、倉庫での作業費としての売り上げなどが考えられます。これらは現場として、日々の売上高を把握することが求められます。一方でコスト系はどうでしょうか。人件費や燃料代などが大きい経費となります。これらの大どころの金額を把握する必要があります。

 

それ以外の経費として、エネルギー代や減価償却費、倉庫家賃や資材費などが考えられます。売り上げから経費を差し引くことで、その現場の大まかな利益が算出されます。現場サイドの責任としては、その水準が受注した際の原価ベースで計算した時の利益とほぼ合致することを確認します。

 

もう一つの見方は予算との対比です。日々の現場収支が予算と合致することの確認です。会社が予定していた利益を出せるかどうかは、このような日々の管理にかかっていると言えるでしょう。物流収支をチェックするタイミングは「日々」がふさわしいと思われます。会社によっては月次の収支を締めて初めてわかるというケースもあるでしょう。

 

しかしそれではタイミング的に遅すぎる感があります。それはどういうことかと言いますと、月次で締めた結果、赤字だったことを考えてみるとわかります。仮にその赤字の要因が月初に発生していたとしましょう。その時点で対策を打てば、約一か月分の赤字は解消できていたと考えられます。

 

日々収支を把握すれば、毎日何かしらのアクションがとれるのです。だからこそ、毎日のチェックが必要になるのです。物流現場のPDCAは日々行うことが必要です。そのPDCAには品質やデリバリーなど複数の要素が含まれます。その一環としてコスト系である、収支のPDCAが入って...

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◆物流現場の日々収支

物流事業者であれば、売上高は輸送の売り上げ、倉庫での作業費としての売り上げなどが考えられます。これらは現場として、日々の売上高を把握することが求められます。一方でコスト系はどうでしょうか。人件費や燃料代などが大きい経費となります。これらの大どころの金額を把握する必要があります。

 

それ以外の経費として、エネルギー代や減価償却費、倉庫家賃や資材費などが考えられます。売り上げから経費を差し引くことで、その現場の大まかな利益が算出されます。現場サイドの責任としては、その水準が受注した際の原価ベースで計算した時の利益とほぼ合致することを確認します。

 

もう一つの見方は予算との対比です。日々の現場収支が予算と合致することの確認です。会社が予定していた利益を出せるかどうかは、このような日々の管理にかかっていると言えるでしょう。物流収支をチェックするタイミングは「日々」がふさわしいと思われます。会社によっては月次の収支を締めて初めてわかるというケースもあるでしょう。

 

しかしそれではタイミング的に遅すぎる感があります。それはどういうことかと言いますと、月次で締めた結果、赤字だったことを考えてみるとわかります。仮にその赤字の要因が月初に発生していたとしましょう。その時点で対策を打てば、約一か月分の赤字は解消できていたと考えられます。

 

日々収支を把握すれば、毎日何かしらのアクションがとれるのです。だからこそ、毎日のチェックが必要になるのです。物流現場のPDCAは日々行うことが必要です。そのPDCAには品質やデリバリーなど複数の要素が含まれます。その一環としてコスト系である、収支のPDCAが入ってくるというイメージです。

 

物流現場で日々の収支を確認するとなると、もしかしたら抵抗感があるかもしれません。この点につきましては、なぜ日々収支を把握する必要があるのかについて、きちんと現場に伝える必要がありそうです。

 

次回に続きます。

 

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この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

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