保管効率とは:倉庫改善を推進せよ(その3)

投稿日

SCM

 

◆保管効率の意味合い

物流倉庫改善のポイントは保管効率を高めることと、倉庫内作業効率を向上させることです。物流の基本は保有する資源をいかに有効に活用するか、にあると思います。輸送であれば輸送手段であるトラックの能力を最大限に活用することです。物流に携わる人については、作業充実度を高め、ロスの無い作業をすることが求められます。この考え方は物流倉庫でも同様です。

 

では保管効率について考えていきましょう。これも物流の保有する資源である倉庫を最大限に活用することを意味します。

 

皆さんも保管効率という言葉はお聴きになったことがあるかもしれません。大抵の場合、倉庫の床面積をどれだけ有効保管に使われているかを率で示しています。たとえば3000㎡の倉庫の内、2100㎡を有効保管に使っていたとしたらその率は70%ということになります。

 

有効保管とはお金を取って保管している面積を示します。つまりお金を生まない保管物については対象外ということになります。この床面積に占める比率は一見正しいようで、実は片手落ちの指標と言わざるを得ません。なぜなら、倉庫の高さを有効に活用できていない場合でも「良い値」となるからです。

 

わかりやすく説明しましょう。ある倉庫で70%の率だったとしましょう。これは決して悪い数字ではありません。通路を除き、ほぼ目いっぱいモノが置かれている状態でしょう。しかしその置き方がすべて一段だったとしても70%です。すべて四段だったとしても70%です。つまりこの表し方では高さの活用を表現できないということになります。

 

もしかしたら数字だけが一人歩きし、誤解を招くかもしれません。先ほどの例でいえばすべて一段保管で70%...

SCM

 

◆保管効率の意味合い

物流倉庫改善のポイントは保管効率を高めることと、倉庫内作業効率を向上させることです。物流の基本は保有する資源をいかに有効に活用するか、にあると思います。輸送であれば輸送手段であるトラックの能力を最大限に活用することです。物流に携わる人については、作業充実度を高め、ロスの無い作業をすることが求められます。この考え方は物流倉庫でも同様です。

 

では保管効率について考えていきましょう。これも物流の保有する資源である倉庫を最大限に活用することを意味します。

 

皆さんも保管効率という言葉はお聴きになったことがあるかもしれません。大抵の場合、倉庫の床面積をどれだけ有効保管に使われているかを率で示しています。たとえば3000㎡の倉庫の内、2100㎡を有効保管に使っていたとしたらその率は70%ということになります。

 

有効保管とはお金を取って保管している面積を示します。つまりお金を生まない保管物については対象外ということになります。この床面積に占める比率は一見正しいようで、実は片手落ちの指標と言わざるを得ません。なぜなら、倉庫の高さを有効に活用できていない場合でも「良い値」となるからです。

 

わかりやすく説明しましょう。ある倉庫で70%の率だったとしましょう。これは決して悪い数字ではありません。通路を除き、ほぼ目いっぱいモノが置かれている状態でしょう。しかしその置き方がすべて一段だったとしても70%です。すべて四段だったとしても70%です。つまりこの表し方では高さの活用を表現できないということになります。

 

もしかしたら数字だけが一人歩きし、誤解を招くかもしれません。先ほどの例でいえばすべて一段保管で70%だったとしたら実際には「悪い値」と評価すべきなのですが、それを「良い値」と誤解してしまうかもしれないのです。

 

そこで保管効率を表すのであれば、倉庫の床面積ではなく、倉庫建屋の総容積に占める保管物の総容積で比率を取る必要があります。これを高めていくことが本当の保管効率向上活動なのです。

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
サプライチェーンマネジメントの背景と効果実現に向けた考え方(その2)

 前回のその1に続いて解説します。 4.様々な業界におけるSCM  SCMではサプライチェーンのボトルネックを管理することで効果の最大化を狙います...

 前回のその1に続いて解説します。 4.様々な業界におけるSCM  SCMではサプライチェーンのボトルネックを管理することで効果の最大化を狙います...


ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その12)

1.どこに何がいくつあるか、そのどこには国内とは限りません    前回のその11に続いて解説します。商品はグローバルに流通しています。シリー...

1.どこに何がいくつあるか、そのどこには国内とは限りません    前回のその11に続いて解説します。商品はグローバルに流通しています。シリー...


セットメーカーのサプライチェーン経営課題

 製造のサプライチェーンの中で完成品セットメーカーは、図1に示すようにアンカーです。  製造業において市場を支配するのは、通常プロセス上で最終組立を...

 製造のサプライチェーンの中で完成品セットメーカーは、図1に示すようにアンカーです。  製造業において市場を支配するのは、通常プロセス上で最終組立を...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流子会社のレーゾンデートル メーカーと物流子会社(その3)

  ◆ 親会社の役割  メーカーと物流子会社について、荷主が物流会社マネジメントをどこまでできているかが課題になりますが、特に物流子会社...

  ◆ 親会社の役割  メーカーと物流子会社について、荷主が物流会社マネジメントをどこまでできているかが課題になりますが、特に物流子会社...


工場内物流:メーカー物流改善の本質(その3)

  ◆ 工場内物流改善  工場の中でも物流業務は存在します。物流事業者の方はあまり注目していない業務ですが、筆者の考えでは「物流事業者が...

  ◆ 工場内物流改善  工場の中でも物流業務は存在します。物流事業者の方はあまり注目していない業務ですが、筆者の考えでは「物流事業者が...


購買業務の要点:管理技術について

 前回のその13に続いて解説します。サプライヤーで特に不足していると思われるのが「管理技術」だと思います。たとえば現場管理はどうでしょうか。サプライヤーが...

 前回のその13に続いて解説します。サプライヤーで特に不足していると思われるのが「管理技術」だと思います。たとえば現場管理はどうでしょうか。サプライヤーが...