物流現場改善:物流協力会社の育て方(その3)

投稿日

サプライチェーンマネジメント

 

◆ 物流現場改善

 物流事業者の物流現場を取引開始前に見ておくことは重要です。さらにその会社の経営層の話を聞いておくことも必要な要素です。荷主会社が物流事業者と毎月連絡会を持つとともに改善活動の推進をフォローしていきたいものです。より具体的に実施していくことが望ましいでしょう。

 もしその物流事業者が目的地までの途中で荷の載せ替えを行っているとするとその物流現場を一緒に見に行くことをお勧めします。意外とその現場では明確な作業ルールなど無く作業者任せの仕事の仕方になっている可能性があります。

 その物流事業者が物流品質を十分に保証してくれていないのであれば、具体的な改善指導を行ってその通りに仕事をしてもらうように仕向けていくことも必要かもしれません。その延長線で物流作業の標準化などを指導してみてはいかがでしょうか。物流事業者は物流作業を標準化できていないケースが多いようです。そもそも作業を標準化すること自体認識していない可能性もあります。メーカーの方にしてみると「えっ?」と感じるかもしれませんがこれが実態なのです。

 新たに取引を始めるのであればあらかじめ作業が標準化できているかどうかはチェックポイントの一つです。すでに取引を開始しているのであれば前述したような連絡会や共同改善の取組を進めていくことです。その中で物流事業者を評価しフィードバックすることです。

 このような取組を行っている会社はそれほど多くないかもしれません。それだけに活動を開始すればお互いに今まで以上に関心を持つことが考えられます。物流品質不良が出てそれに対して荷主として何のアクションも取らなければ状況は好転しません...

サプライチェーンマネジメント

 

◆ 物流現場改善

 物流事業者の物流現場を取引開始前に見ておくことは重要です。さらにその会社の経営層の話を聞いておくことも必要な要素です。荷主会社が物流事業者と毎月連絡会を持つとともに改善活動の推進をフォローしていきたいものです。より具体的に実施していくことが望ましいでしょう。

 もしその物流事業者が目的地までの途中で荷の載せ替えを行っているとするとその物流現場を一緒に見に行くことをお勧めします。意外とその現場では明確な作業ルールなど無く作業者任せの仕事の仕方になっている可能性があります。

 その物流事業者が物流品質を十分に保証してくれていないのであれば、具体的な改善指導を行ってその通りに仕事をしてもらうように仕向けていくことも必要かもしれません。その延長線で物流作業の標準化などを指導してみてはいかがでしょうか。物流事業者は物流作業を標準化できていないケースが多いようです。そもそも作業を標準化すること自体認識していない可能性もあります。メーカーの方にしてみると「えっ?」と感じるかもしれませんがこれが実態なのです。

 新たに取引を始めるのであればあらかじめ作業が標準化できているかどうかはチェックポイントの一つです。すでに取引を開始しているのであれば前述したような連絡会や共同改善の取組を進めていくことです。その中で物流事業者を評価しフィードバックすることです。

 このような取組を行っている会社はそれほど多くないかもしれません。それだけに活動を開始すればお互いに今まで以上に関心を持つことが考えられます。物流品質不良が出てそれに対して荷主として何のアクションも取らなければ状況は好転しません。むしろほっておけば悪化する可能性が大きいのではないでしょうか。

 何も難しいことを言っているわけではありません。物流協力会社を育ててあげようという気持ちが大切なのです。このような考え方で活動すれば、いらいらすることは無いでしょう。ぜひ一定の時間をかけて改善していきましょう。きっと物流事業者からは喜ばれることでしょう。

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
物流BCPについて考える【連載記事紹介】

  物流BCPについて考えるの連載記事が無料でお読みいただけます!   ◆物流BCPについて考える 東日本大震災以降、一般...

  物流BCPについて考えるの連載記事が無料でお読みいただけます!   ◆物流BCPについて考える 東日本大震災以降、一般...


サプライチェーンの戦略的経営モデル -人間系と情報技術(ICT)の融合-

 生産財メーカーの今後の経営モデルをサプライチェーンの原理原則からみると、熟練をベースとした人間系と情報技術(ICT)の融合といえます。「BTB(ビジネス...

 生産財メーカーの今後の経営モデルをサプライチェーンの原理原則からみると、熟練をベースとした人間系と情報技術(ICT)の融合といえます。「BTB(ビジネス...


コア・コンピタンスを再定義する

 大手企業・完成品セットメーカーのコア・コンピタンスは、量産立ち上げの早い生産技術かも知れないし、熟練した開発設計技師の開発スピードや会社のハイテク技術製...

 大手企業・完成品セットメーカーのコア・コンピタンスは、量産立ち上げの早い生産技術かも知れないし、熟練した開発設計技師の開発スピードや会社のハイテク技術製...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
管理監督者向け教育とは 物流業センター長の役割(その3)

       (1) 物流センター長を育成していくための教育訓練プログラム  物流センター長は既にお話させていただきました3つの役割を果たさな...

       (1) 物流センター長を育成していくための教育訓練プログラム  物流センター長は既にお話させていただきました3つの役割を果たさな...


物流のワンストップサービス サプライチェーンで効率化(その1)

◆ 一括物流とは  昔は魚を買いに魚屋さんへ、野菜が欲しければ八百屋さんへ、お酒は酒屋さんへと出掛けて行きました。商店街に行くとそういったいわゆる「...

◆ 一括物流とは  昔は魚を買いに魚屋さんへ、野菜が欲しければ八百屋さんへ、お酒は酒屋さんへと出掛けて行きました。商店街に行くとそういったいわゆる「...


貨客混載輸送や新技術の採用 物流新技術を活用する(その3)

        物流に、どんどんと新しい発想を取り入れていきたいものです。かつては「国鉄」の時代に旅客車両の後ろに貨物車両を連結し、貨客混載輸送を行...

        物流に、どんどんと新しい発想を取り入れていきたいものです。かつては「国鉄」の時代に旅客車両の後ろに貨物車両を連結し、貨客混載輸送を行...