在庫調整と調達輸送 輸送機能の高度化(その2)

投稿日

 
  SCM
 
 輸送が空間的ギャップを埋める以外に持つ機能の2つ目として「在庫調整機能」があります。たとえば調達物流における輸送においてこの機能が発揮されることがわかります。調達する際にはジャストインタイム方式が原則として採用されると思います。つまり必要なものを必要な時に必要な量だけ調達することが原則となるのです。
 
 物流を担当する者としましては、この原則に「適正なコストで」という条件を付ける必要があります。間違ったジャストインタイム方式ではコスト度返しで実施することがあります。
 
 たとえば必要な量だけ運ぶという前提の下、トラックをガラガラで動かすことがあります。これは社会資源をムダにしていることになりますので、トラックは混載をかけながら適正コストを図る必要があります。
 
 その前提でジャストインタイム調達を行っていきます。調達輸送をジャストインタイム化すれば、まさに必要なタイミングで必要な量の部品を持ってくることができます。ということは使う1時間前にその分が届くことになります。調達品の在庫はその分だけです。最大で1時間分+調達ロット分ということになります。調達ロットは混載ができれば細かくすることは可能です。1日の労働時間を8時間の2交代勤務だとすれば、稼働時間は16時間になります。
 
 調達ロットを4回とすれば、1回に4時間分のロットということになります。使用の1時間前に届き、5時間後にはゼロになるので、最大5時間分在庫が存在することになります。つまり調達輸送を通して調達品の在庫調整ができていることになります。もちろん、実輸送の効率も考慮する必要があります。交通渋滞も考えるべきでしょう。いわゆる物流条件です。これを一つひとつクリアしな...
 
  SCM
 
 輸送が空間的ギャップを埋める以外に持つ機能の2つ目として「在庫調整機能」があります。たとえば調達物流における輸送においてこの機能が発揮されることがわかります。調達する際にはジャストインタイム方式が原則として採用されると思います。つまり必要なものを必要な時に必要な量だけ調達することが原則となるのです。
 
 物流を担当する者としましては、この原則に「適正なコストで」という条件を付ける必要があります。間違ったジャストインタイム方式ではコスト度返しで実施することがあります。
 
 たとえば必要な量だけ運ぶという前提の下、トラックをガラガラで動かすことがあります。これは社会資源をムダにしていることになりますので、トラックは混載をかけながら適正コストを図る必要があります。
 
 その前提でジャストインタイム調達を行っていきます。調達輸送をジャストインタイム化すれば、まさに必要なタイミングで必要な量の部品を持ってくることができます。ということは使う1時間前にその分が届くことになります。調達品の在庫はその分だけです。最大で1時間分+調達ロット分ということになります。調達ロットは混載ができれば細かくすることは可能です。1日の労働時間を8時間の2交代勤務だとすれば、稼働時間は16時間になります。
 
 調達ロットを4回とすれば、1回に4時間分のロットということになります。使用の1時間前に届き、5時間後にはゼロになるので、最大5時間分在庫が存在することになります。つまり調達輸送を通して調達品の在庫調整ができていることになります。もちろん、実輸送の効率も考慮する必要があります。交通渋滞も考えるべきでしょう。いわゆる物流条件です。これを一つひとつクリアしながら進めなければなりませんから、簡単なことではありません。
 
 しかし調達物流を改革することで会社には大きな利益をもたらすことも事実です。そこで調達物流はサプライヤー任せにするのではなく、調達側が主体となって取り組んでいくことが効果的でしょう。大半の会社は在庫削減をしたいと考えています。輸送を上手く活用することで、在庫調整を実施していきましょう。
 
 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
セットメーカーのサプライチェーン経営課題

 製造のサプライチェーンの中で完成品セットメーカーは、図1に示すようにアンカーです。  製造業において市場を支配するのは、通常プロセス上で最終組立を...

 製造のサプライチェーンの中で完成品セットメーカーは、図1に示すようにアンカーです。  製造業において市場を支配するのは、通常プロセス上で最終組立を...


海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その4)

第4回 道具4「物流会社選定ツール」(上)   ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.今の物流会社に満足していますか &n...

第4回 道具4「物流会社選定ツール」(上)   ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.今の物流会社に満足していますか &n...


第3のSCM: 社会変革共創を前提とした唯一の戦略 

           1. 既存と異なるSCMを考える  前回の「第3のSCM: 複雑系・安定・利益」では、需要か制約と同期させる既存以外のSCM...

           1. 既存と異なるSCMを考える  前回の「第3のSCM: 複雑系・安定・利益」では、需要か制約と同期させる既存以外のSCM...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
  物流仕様書とは:物流アウトソースの前にやるべきこと(その2)

  1.RFP(Request for Proposal)の実行 前回お話させていただきました通り、物流業務発注に際してできるだけ細部の...

  1.RFP(Request for Proposal)の実行 前回お話させていただきました通り、物流業務発注に際してできるだけ細部の...


物流工程設計の基本

1. 物流工程設計の必要性  物流は最初が肝心です。オペレーションが始まる前にどこまで詳細な設計を行ったか、それ次第でオペレーションが始まった後の効...

1. 物流工程設計の必要性  物流は最初が肝心です。オペレーションが始まる前にどこまで詳細な設計を行ったか、それ次第でオペレーションが始まった後の効...


標準作業書 物流サービス契約の締結(その2)

  ◆ 標準作業書にサービス水準を明記する   工場内物流も物流事業者と同様の考え方を持つべきでしょう。つまり自分たちが提供す...

  ◆ 標準作業書にサービス水準を明記する   工場内物流も物流事業者と同様の考え方を持つべきでしょう。つまり自分たちが提供す...