
第4回(最終回) 設計者の役割はなくなるのか
1.AIや最適化は設計者を不要にするのか
トポロジー最適化の話をすると、よく次のような質問を受ける。
「設計者が形を考えなくてもよくなるなら、設計者はいらなくなるのではないか。」
しかし結論から言えば、それはまったく逆である。むしろ設計者の役割は、これまで以上に重要になる。トポロジー最適化は万能の魔法ではない。コンピュータは、与えられた条件の範囲でしか答えを出せない。
- どこを固定するのか。
- どこに荷重がかかるのか。
- どこは削ってはいけない領域なのか。
こうした条件を決めるのは、あくまで設計者である。もし条件設定が誤っていれば、どれほど高度な最適化を行っても、意味のある結果は得られない。
つまりトポロジー最適化とは、「設計を自動化する技術」ではなく、「設計者の思考を拡張する技術」なのである。

最適化結果を「設計」にする仕事
もう一つ重要な点がある。トポロジー最適化が出す形状は、そのままでは製品として使える形とは限らない。多く...





