◆ 晶帯軸-1
(100)、(110)などのミラー指数は単独でも重要ですが、ミラー指数同士の関係性も重要です。例えばステレオ投影で図1に示すようにWE軸上にはWからE方向では順に(0-10)、(1-10)、(100)、(110)、(010)面があります。
これらの面はいずれも立方晶を[001]方向(z軸)に対して回転させたときに表れる面です。そしてWE軸上のミラー指数は[001]方向に対して平行となります。この時 (0-10)、(1-10)、(100)、(110)、(010)面は[001]方向の晶帯軸に属する晶帯面である、と言うことができます。この場合、ステレオ投影のWE軸はそのまま[001]晶帯軸となります。
図1.WE軸上のミラー指数
晶帯軸としてステレオ投影とミラー指数を見てみると、例えば(100)と(110)の間には(210)、(310)のようなさまざまな面があります。そして晶帯軸はWE軸だけではありません。NS軸は[010]晶帯軸となります。外周の円はそのまま[100]晶帯軸となります。この場合は360°一回転全てを表示することができます。図2に<100>晶帯軸を示します。いずれもステレオ投影を形作る重要な軸や外周が晶帯軸となっています。
図2.<100>晶帯軸
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