晶帯軸-1:金属材料基礎講座(その189) わかりやすく解説

更新日

投稿日

【目次】

    ◆ 晶帯軸-1

    (100)、(110)などのミラー指数は単独でも重要ですが、ミラー指数同士の関係性も重要です。例えばステレオ投影で図1に示すようにWE軸上にはWからE方向では順に(0-10)、...

    【目次】

      ◆ 晶帯軸-1

      (100)、(110)などのミラー指数は単独でも重要ですが、ミラー指数同士の関係性も重要です。例えばステレオ投影で図1に示すようにWE軸上にはWからE方向では順に(0-10)、(1-10)、(100)、(110)、(010)面があります。

       

      これらの面はいずれも立方晶を[001]方向(z軸)に対して回転させたときに表れる面です。そしてWE軸上のミラー指数は[001]方向に対して平行となります。この時 (0-10)、(1-10)、(100)、(110)、(010)面は[001]方向の晶帯軸に属する晶帯面である、と言うことができます。この場合、ステレオ投影のWE軸はそのまま[001]晶帯軸となります。

       

      図1.WE軸上のミラー指数

       

      晶帯軸としてステレオ投影とミラー指数を見てみると、例えば(100)と(110)の間には(210)、(310)のようなさまざまな面があります。そして晶帯軸はWE軸だけではありません。NS軸は[010]晶帯軸となります。外周の円はそのまま[100]晶帯軸となります。この場合は360°一回転全てを表示することができます。図2に<100>晶帯軸を示します。いずれもステレオ投影を形作る重要な軸や外周が晶帯軸となっています。

       

      図2.<100>晶帯軸

      次回に続きます。

       

      関連解説記事:金属材料基礎講座 【連載記事紹介】

      連載記事紹介:ものづくりドットコムの人気連載記事をまとめたページはこちら!

       

      【ものづくり セミナーサーチ】 セミナー紹介:国内最大級のセミナー掲載数 〈ものづくりセミナーサーチ〉 はこちら!

       

         続きを読むには・・・


      この記事の著者

      福﨑 昌宏

      金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

      金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。


      「金属・無機材料技術」の他のキーワード解説記事

      もっと見る
      疲労破壊 金属材料基礎講座(その2)

        【目次】 1. 疲労破壊 (1) 金属疲労について  疲労という言葉は一般的に使用されており、人が様々なストレス...

        【目次】 1. 疲労破壊 (1) 金属疲労について  疲労という言葉は一般的に使用されており、人が様々なストレス...


      ビーチマーク、延性破壊と脆性破壊 金属材料基礎講座(その44)

      【目次】 1. ビーチマーク  ビーチマークも前回のストライエーションと同様に割れの進行で見られる特徴的な破面の一つです。  亀...

      【目次】 1. ビーチマーク  ビーチマークも前回のストライエーションと同様に割れの進行で見られる特徴的な破面の一つです。  亀...


      異種金属接触腐食とは:金属材料基礎講座(その65)

        ◆ 金属の相性で異なる腐食反応  金属材料はそれぞれ固有の標準電極電位があります。そのため、異なる金属同士を接触させると電位差が発生...

        ◆ 金属の相性で異なる腐食反応  金属材料はそれぞれ固有の標準電極電位があります。そのため、異なる金属同士を接触させると電位差が発生...


      「金属・無機材料技術」の活用事例

      もっと見る
      ゾルゲル法による反射防止コートの開発と生産

       15年前に勤務していた自動車用部品の製造会社で、ゾルゲル法による反射防止コートを樹脂基板上に製造する業務の設計責任者をしていました。ゾルゲル法というのは...

       15年前に勤務していた自動車用部品の製造会社で、ゾルゲル法による反射防止コートを樹脂基板上に製造する業務の設計責任者をしていました。ゾルゲル法というのは...


      金代替めっき接点の開発事例 (コネクター用貴金属めっき)

       私は約20年前に自動車用コネクターメーカーで、接点材料の研究開発を担当していました。当時の接点は錫めっきが主流でした。一方、ECU(エンジンコントロール...

       私は約20年前に自動車用コネクターメーカーで、接点材料の研究開発を担当していました。当時の接点は錫めっきが主流でした。一方、ECU(エンジンコントロール...