【学び直しとは】学び直し教育が必要なポイント(その1) 

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【学び直しとは】学び直し教育が必要なポイント(その1) 

学び直し教育が必要なポイントは、標準化をめざす、マイルールの回避、自信を持って組織活性です。今回は「学び直し教育」が必要なポイントについて解説します。 

 

1. 生産性向上と標準化とは

一般的に、会社創業して経営が落ち着いてくると人材確保として中途入社採用を始めます。そして、次の段階が新卒採用。高卒から始まって、大卒になり、定期採用へと進んでいきます。当然、高卒はお金がほぼ掛かりませんが、大卒は違います。

 

採用サイトなどへの掲載ほか、1人採用に対して、30万、50万、多ければ100万円ほどのお金を掛けて求める人材確保に向けて投資します。人材教育は、当初は会議所などの集合研修へ参加させ、一通りの研修は行った形に。その後、自社単独での社員研修に移行します。一般的な企業は、ここからさらに階層別教育を始めます。 

 

人材教育でおいてけぼりになってしまうのが、中途入社者です。初期の頃に入社した会社に一番貢献した幹部社員や新卒採用を始めたが、なかなか予定人員を確保出来ずに中途採用を行います。この中途入社者は、はじめて社会人になった際に新入社員教育は受けた記憶はあります。しかし、その後の教育は技能実習などはあるが、知識に関するものは受けていない方が多いのが現状です。 

 

企業が形が整って、さらに生産性向上を図るためには、社員が同じ解釈をして業務を進める「標準化」が大切です。特に、役職者の認識をそろえることはリスク回避にもつながります。 

 

2. 生産性向上を図るポイント

生産性向上を図るポイントは、次の2点で、まずは上長の解釈・認識をそろえることが大切です。

  • いかにルーティンワークにするか。
  • 水の流れがせき止められることなく、自然に加速しながら流れさせるか。 

 

特に、勤続年数が長いと「我流」が強くなるので「マイルール」でことを進めようとする傾向が強くなります。組織にとっては非常にリスクです。この「マイルール」をさせないためには、土台となる「仕事の当たり前」についての認識と考え方、やり方をそろえる必要があります。そして、違う見方で「学び直し教育」の必要性を考えると自分のやり方に自信のない上司に「自分の考え方、やり方は正しいんだ」という確信をもって仕事に取り組んでいただけるようになることも目的とします。いまさら聞けない「ビジネス常識」です。

 

3. 「学び直し」の活用

ものごとが多様化、複雑化、そしてカタカナ用語が増えてくるとわけがわからない。以前の考え方、やり方がずっと通用するわけではない。トキの変化が実に早い。その中で、すべて理解し、その流れについていけている人は少ないのです。 

 

今の世の中の流れに一番不安を感じているのは、40代、50代ではないでしょうか。子どもにお金が掛かるので、仕事をがんばらないといけない、しかし、社会が会社が世間が求めるものが日に日に数が増え、程度も高くなり、いっぱいいっぱい・・・このような方は多いの...

【学び直しとは】学び直し教育が必要なポイント(その1) 

学び直し教育が必要なポイントは、標準化をめざす、マイルールの回避、自信を持って組織活性です。今回は「学び直し教育」が必要なポイントについて解説します。 

 

1. 生産性向上と標準化とは

一般的に、会社創業して経営が落ち着いてくると人材確保として中途入社採用を始めます。そして、次の段階が新卒採用。高卒から始まって、大卒になり、定期採用へと進んでいきます。当然、高卒はお金がほぼ掛かりませんが、大卒は違います。

 

採用サイトなどへの掲載ほか、1人採用に対して、30万、50万、多ければ100万円ほどのお金を掛けて求める人材確保に向けて投資します。人材教育は、当初は会議所などの集合研修へ参加させ、一通りの研修は行った形に。その後、自社単独での社員研修に移行します。一般的な企業は、ここからさらに階層別教育を始めます。 

 

人材教育でおいてけぼりになってしまうのが、中途入社者です。初期の頃に入社した会社に一番貢献した幹部社員や新卒採用を始めたが、なかなか予定人員を確保出来ずに中途採用を行います。この中途入社者は、はじめて社会人になった際に新入社員教育は受けた記憶はあります。しかし、その後の教育は技能実習などはあるが、知識に関するものは受けていない方が多いのが現状です。 

 

企業が形が整って、さらに生産性向上を図るためには、社員が同じ解釈をして業務を進める「標準化」が大切です。特に、役職者の認識をそろえることはリスク回避にもつながります。 

 

2. 生産性向上を図るポイント

生産性向上を図るポイントは、次の2点で、まずは上長の解釈・認識をそろえることが大切です。

  • いかにルーティンワークにするか。
  • 水の流れがせき止められることなく、自然に加速しながら流れさせるか。 

 

特に、勤続年数が長いと「我流」が強くなるので「マイルール」でことを進めようとする傾向が強くなります。組織にとっては非常にリスクです。この「マイルール」をさせないためには、土台となる「仕事の当たり前」についての認識と考え方、やり方をそろえる必要があります。そして、違う見方で「学び直し教育」の必要性を考えると自分のやり方に自信のない上司に「自分の考え方、やり方は正しいんだ」という確信をもって仕事に取り組んでいただけるようになることも目的とします。いまさら聞けない「ビジネス常識」です。

 

3. 「学び直し」の活用

ものごとが多様化、複雑化、そしてカタカナ用語が増えてくるとわけがわからない。以前の考え方、やり方がずっと通用するわけではない。トキの変化が実に早い。その中で、すべて理解し、その流れについていけている人は少ないのです。 

 

今の世の中の流れに一番不安を感じているのは、40代、50代ではないでしょうか。子どもにお金が掛かるので、仕事をがんばらないといけない、しかし、社会が会社が世間が求めるものが日に日に数が増え、程度も高くなり、いっぱいいっぱい・・・このような方は多いのではないでしょうか。 

 

出来れば、こういった方々に、自信を取り戻して仕事に取り組んでいただける機会として「学び直し」を活用していただきたいのです。誰もがやりがいを感じて仕事に取り組めるように学び直しの機会を活用しましょう。

 

次回に続きます。

【出典】株式会社トライアングル・トラストHPより、筆者のご承諾により編集して掲載。

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この記事の著者

安田 真浪

人材開発のコンサルティングはお任せください! 産学官に広いネットワークを持ち、さまざまな業界の課題解決を行います。

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