人財育成(その14) クリーン化について(その109)

 

◆褒めることの大切さ

定年退職をしてしばらく経ちます。体力、気力ともかなり衰えてきました。それを日々実感しています。ただ、ものづくりの分野に対しては、いまだに強い危機感を持っています。

 

体力的には、もうできないだろうと思いながら、その危機感を含め、声を出したいと思い、先月出版に至りました。もちろん、クリーン化についての内容ですが、そこに人財育成と安全のことも盛り込みました。

 

在社中は、日々忙しく、取り巻く業務の遂行、また、先を見たり考えたりしながら過ごしてきました。ところが定年退職後は、やることに期限、納期がないことも多く、やってもやらなくてもあまり問題になることは少なくなりました。その代わり、昔を振り返ることが多くなりました。あの頃はこんなことをした。こんな時代だったと言う風に、色々思い出します。

 

仕事のことも思い出します。あの上司や先輩に、こんなことで褒められた。それがどんなに小さなことでも、たとえひとことでも思い出します。そしてその人の顔も、時には声さえも繋がって出てくることがあります。その小さなひとことで育てられてきたと感じています。何十年も前のことなのに思い出すのです。退職後は振り返りの人生だと言われますが、それを実感しています。

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最近は怒ることが先に来て、褒められることはめったに無い、と言うことをよく聞きます。また、人の育成を急ぎすぎるあまり、部活動では体罰の例も増えています。こうなると、それによって育つどころではなく、その競技から離れる人も増えるのです。夢や思いを失ってしまうのです。感情から行動したことが、その人の将来を左右してしまいます。

 

これらのことは、人財育成のことや、心の問題などについての報道でも触れています。

 

今春のWBCでは、栗山監督のことも話題になりました。怒ったりするようなことは全くなかったと言います。そして一人一人を信頼し起用していたのですね。

 

仕事の中では、「おまえに任せた」と言いながら、いちいち口を挟むと言う例もあるようです。従って自分自身の考えではなく、その上司の考えになってしまうのです。そしてその上司はそれで満足してしまうのです。これでは自分を出すことができません。そしていちいち言わないとできない、という評価がされることがあります。これでは人は育たないですね。

 

特に少子化が進んできた現在、じっくり指導育成ができないのも事実かも知れませんが、どんなにAI化した世の中になっても、人の育成はなくならないでしょう。その人を育てるには、褒めることが有効だと思います。私もだめなやつだと言われながらも、所々で多くの人に褒められ、育てられてきたと思います。本当に小さなことでも心が満たされるのです。

 

怒鳴る、怒るというのは、その人の感情を吐き出し、ぶつけて気を紛らわすのだと思います。それで人は育つのでしょうか。それは、部下やその周...

囲の人に嫌な気持ちを持たせ、逆に自分の評価を落としているのかも知れません。本当の“人を育てる”と言うことは、どういうことなのか、冷静になって考えて見たいです。怒鳴ったり、怒ったりして良い結果が得られたでしょうか。そこで、一歩こらえて、この部下を冷静に見て、どのように指導するか考えて見たいですね。

 

人を育てると言うことは、自分も学び、自ら育つ努力をしたいです。

 

次回に続きます。

 

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