NM法とは

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1.NM法とは

 NM法は創造工学研究所所長の中山正和さんが考案された技法で、その頭文字をとって名づけられたものです。NM法は、シネクティクス法がヒントとなってはいますが、ステップの完成度はNM法のほうが高いといえます。これは現代能力開発研究所所長の高橋浩さんが発展されたNM‐T型に負っています。

 NM法は、もともと製品開発に用いる技法として開発されました。類比を使って発想するわけですが、作業手順がはっきりしているので、初心者でもなじみやすく、大変わかりやすいものです。しかしその後、発明の技法としてばかりでなく、ソフト企画の発想にも用いるようになりました。ブレインストーミングなどよりも、奇抜なアイデアを出すのに有効です。

 ともかく、類比技法の代表的なものであり、使い方が単純で分かりやすいものです。類比技法としては日本で一番普及しています。技法として使わなくてもNM法のような類比の発想の仕方はアイディア開発に大変有効といえます。

 

2.NM法の作業手順

(1)課題を決める。

(2)キーワード(KW)を決める。

課題の本質をあらわすもので、物であれば機能です。(例、ポットなら「そそぐ」とか「保つ」などになります)。

(3)類比を発想する(QAといいます)。

キーワードから類比(アナロジー)を発想します(例、「そそぐ」から「消防車のホース」とか「蛇口」など)

(4)アナロジーの背景を探る(QB)。

類比したものの背景(バックグランド)を考えます。つまり、類比の中身...

1.NM法とは

 NM法は創造工学研究所所長の中山正和さんが考案された技法で、その頭文字をとって名づけられたものです。NM法は、シネクティクス法がヒントとなってはいますが、ステップの完成度はNM法のほうが高いといえます。これは現代能力開発研究所所長の高橋浩さんが発展されたNM‐T型に負っています。

 NM法は、もともと製品開発に用いる技法として開発されました。類比を使って発想するわけですが、作業手順がはっきりしているので、初心者でもなじみやすく、大変わかりやすいものです。しかしその後、発明の技法としてばかりでなく、ソフト企画の発想にも用いるようになりました。ブレインストーミングなどよりも、奇抜なアイデアを出すのに有効です。

 ともかく、類比技法の代表的なものであり、使い方が単純で分かりやすいものです。類比技法としては日本で一番普及しています。技法として使わなくてもNM法のような類比の発想の仕方はアイディア開発に大変有効といえます。

 

2.NM法の作業手順

(1)課題を決める。

(2)キーワード(KW)を決める。

課題の本質をあらわすもので、物であれば機能です。(例、ポットなら「そそぐ」とか「保つ」などになります)。

(3)類比を発想する(QAといいます)。

キーワードから類比(アナロジー)を発想します(例、「そそぐ」から「消防車のホース」とか「蛇口」など)

(4)アナロジーの背景を探る(QB)。

類比したものの背景(バックグランド)を考えます。つまり、類比の中身を分解したものです。

(5)アイデアを強引に発想する(QC)。

テーマとQBを結びつけて、よいアイデアはないかを考えます。

(6)解決案にまとめる。

出たアイデアをまとめて解決策を考えます。

 

以上の全ステップを図式化すると下図のようになります。

NM法の手順と事例

図 NM法の手順と事例

◆関連解説『アイデア発想法とは』

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この記事の著者

髙橋 誠

企業のイノベーション戦略の構築と実践をお手伝いし、社員の創造性開発を促進し、新商品の開発を支援します!

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