成熟社会における製品開発とは

 「欲しいものがない時代」に売れる製品はどう企画したらよいのでしょうか。成熟社会での企画対策としてお客様からヒアリングすると、次のような声が聞こえてきます。
 
「欲しいものがない」
「使いたいものがない」
「特に…」
 
 成熟社会では顧客の消費が鈍化及び減少している状態なので、企業は顧客を失うとその変わりがない時代です。成長社会であれば市場が拡大しているので他の顧客を見つけることが容易でした。
企業はその顧客維持、継続が大事、重要であり顧客満足度を上げることが、成熟産業の中での鍵となります。顧客価値が価格を上回ること、高価値製品の開発が以前にも増して求められます。

 一方、成熟社会においても、非常に驚き、喜びを持った製品は売れています。その製品は付加価値が大きいと言えましょう。それを生み出す方策としては、企画・開発・製造した自社製品をどう売るかという販売部門を重視した製品思考ではなく、市場ニーズと自社機能の接点でどのような価値を創造できるかという価値提供思考に転換すべきです。
 
 顧客...

に対しどのような価値を選択し、それを提供・伝達できる製品作りをするのか、つまり製品企画の段階でマーケティングの概念を取り入れることがその方法となります。

【関連解説:商品企画七つ道具】

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