技術士第二次試験対策:口頭試験対策(その3)

 

【連載目次】

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1.整理する

ここまでの2回の口頭試験対策の解説では、試験に臨むときの態度と質問に対する回答方法を解説しました。今回は、回答を考えるための対策を解説します。

 

前回も掲載しましたが、口頭試験の内容は以下の通りです(総合技術監理部門以外の方)。

 

注):ここでは,総合技術監理部門以外の方を対象にしています。

 

「筆記試験における記述式問題の答案及び業務経歴を踏まえ実施するものとし」と書かれているので、記述式問題で解答したことを整理するとともに自分の業務経歴の整理が必要です。

 

2.自問自答する

これまで何度か受験生から口頭試験対策について質問されたことがあります。そのときには、ノートを1冊用意して自問自答したことを書き出す方法を説明しています。自分が面接官になったことを想定して、自分に質問し、その答えを書き出す方法です。

 

例えば「受験の動機は何ですか」、「業務内容の詳細に書いた業務をするうえで一番苦労したことは何ですか」、「3義務2責務とは何ですか」、「技術者になぜ技術者の倫理が必要ですか」、「継続研さんをしていますか。具体的にどのようなことをしていますか」・・・

思い付く質問をどんどん考えてその答えを書き出します。

ただ、思い付くものを一気に書き出さないでください。質問がごちゃごちゃになり頭の中が整理できません。

 

【基本事項に関すること】、【業務経歴に関すること】、【記述式問題の解答に関すること】、【技術士法に関すること】、【技術者倫理に関すること】、【継続研さんに関すること】などの項目に分けたうえで自問自答してください。

 

建設部門のときも総合技術監理部門のときも100問ぐらい自問自答したことを書き出しました。また、時間があるときノートに書き出したもの見てこれを覚えることもしました。

 

このうち実際に質問されたものは数問だったと記憶していますが、これだけ自問自答すると口頭試験に対して自信が出てきます。「どんなことが質問されるのだろうか」という不安が軽減されるからです。

 

建設部門を受験したときも総合技術監理部門を受験したときもこの方法で口頭試験を乗り切りました。また、この方法を実際に実践して面接試験に合格された方もいました。

 

「やってみよう」と思った方はトライしてください。

 

3.模擬面接を受けてみる

埼玉県技術士会(現(公社)日本技術士会埼玉県支部)主催の技術士第二次試験対策講習会での模擬面接で面接官をしていたことを前々回に書きました。模擬面接を受けて合格された方からお礼のメールをいただいたことがあります。メールに「模擬面接を受けてよかったです。模擬面接を受けていたので落ち着いて本番の面接に臨むことができました」と書かれてありました。

 

模擬面接を行っている会社を数社知っています。会社が主体となって模擬面接を行っています。模擬面接を担当している方に模擬面...

接の目的を聞くと皆さん「面接試験に慣れさせること」を挙げていました。

 

もし、模擬面接を受ける機会があれば模擬面接を受けることをお薦めします。模擬面接を一度受ければ本場で落ち着いて面接試験を受けることができます。

 

ここまで、3回に亘り、技術士第二次試験での口頭試験対策について解説しました。筆記試験に合格された方は“技術士”まであと一歩です。3回に亘って解説した内容を参考にして口頭試験対策をしっかりしてください。

 

口頭試験を受ける方の合格を願っています。

 

 

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