標準化とは 儲かるメーカー改善の急所101項(その48)

4、作業改善の基本

◆ 標準化とは

 標準化を、作業手順やマニュアルを作ることと考えている工場を時々見掛けます。

 しかし真の標準化とは「誰もが何万回でも繰り返すことができる」というやり方を決めることがその本質です。当然のことですが安全にも配慮が行き届き、品質もきっちりと維持できなければ意味は全くありません。【関連する項目】1.モノづくり〈基本の基本〉 繰り返し作業のポイント

 ですから、本当に標準化がされていたら、何よりその作業をしている人は楽で、作業をしている限り良品以外を作ることができない状態になっています。

 経営者も工場長も、安心して見ていることができ、すべてを任せることができるようになります。

 標準化の作成を作業者だけに任せている工場を時々見掛けますが、それは良くありません。

 工程の順番も作業手順も、そして使用する工具や設備その他も、その仕事にかかわるすべての人が参画し共に考え知恵を出して作るのがいいのです。設計も技術も管理も、場合によっては営業もかかわる必要があるかもしれません。そうしないと単なる作業マニュアルになってしまいます。

 正しい方法で標準化された仕事は、一度確立されるとその効果は絶大です。改めて現在の仕事がこのような形で標準化されているかどうかを確認してください。

今回の言葉   

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 誰もが何万回でも、繰り返し行えるようにすることを標準化という。
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「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」

    日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫 

 

◆関連解説『生産マネジメントとは』

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