セミナー概要


現状の製品の改良改善も重要ですが、既存の技術と違うカテゴリーの新技術が現れて現状と見劣りしてもいずれ既存の市場を破壊するかもしれません。古典的事例の1つのが帆船から蒸気船、蒸気機関から内燃機関、内燃機関から電動機というイノベーションが世代を超えて起こります。思いつきのアイディアだけの発想法やイノベーション論ではなく歴史的事例からイノベーションを体系化したクレステンセン、ドラッカー、シュンペータ、そして自然科学で多くのノーベル賞に輝くに日本人、欧米由来の列車、自動車を世界1にした日本人のイノベーションマインドなどから成果を上げる「もの創り製品開発イノベーションマネジメント」について学びましょう! 

セミナー:もの創り製品開発イノベーション3つの特徴


コアコンピタンス戦略
 
コアコンピタンス戦略とは米国MBAの反省の中から生まれた教訓と言えます。短期的利益を狙う製品と市場をターゲットにして実現可能性を第一に考えると現製品の改良や慣れ親しんだ市場からはみ出すことはありません。しかし、このようなSBU(戦略的事業単位)のみではいずれ技術が枯れ成長が止まるリスクがあります。自社の持っている中核的能力(コアコンピタンス)が根であれば製品は幹であり、枝葉と言えます。根をしっかり育成することを重視しながらSBU戦略を練ることが重要です。


セレンディピティの法則:好機は備えある心に宿る
 
「好機は備えある心に宿る」(セレンディビテイの法則)とは思わぬものを偶然に発見する法則であり、セレンディップの3人の王女が何か面白いものはないかと旅をして道中、新しいことをたくさん発見した物語りから来ています。「技術とイノベーションの戦略的マネジメント」(クレステンセン他、翔泳社)に掲載された物語りですが、製品開発においても何か面白いものはないかと、社内に閉じこもらないで、いろんな人に会い、いろんな物を見ることで技術や製品やビジネスモデルの発見があるかもしれない。セレンデイピテイの法則以外にも創造的イノベーションのマインドセットを「サプライチェーン18の法則」(今岡善次郎、日本経済新聞)を参考に考えてみました。


イノベーションの最大の壁は人々の認識にある
 
・イノベーションとはパラダイムシフトを伴います。新技術や新ビジネスモデルがもてはやされる頃はアーリーマジョリテイと言われる市場の半分が追従した時期です。そこまに行くまでは1000人に1人か100人に1人のイノベーターやアーリーアダプターの受け入れ段階の修羅場があります。アーリーアダプターが受け入れても、そこから先には大きな裂け目があり多くは裂け目に落ち込み死ぬ運命が待ち構えている。裂け目という土壇場で生き残ってから成功事例を作り世間に訴えることができるかどうか正念場を経て初めてアーリーマジョリテイによってパラダイムシフトが完結します。頭で考える戦略だけではなく愚直に一歩づつ進むことが秘訣でありそれを支える理念と行動を共にする仲間の実行力が問われます。


セミナー内容


企業の安定と成長のために新事業・新製品開発において技術とイノベーションをどのようにマネジメントしたらいいかの気づきを得たい経営者、技術者、管理者を対象とします。米国主要MBAで使われているMOTのバイブル「技術とイノベーション」の日米の事例と手法に加えて、日本的経営とドラッカーやミンツバーグ、ゴールドラットなど米国のMBAでは異端だが日本的経営に重なる手法も参考にします。講師の過去の体験だけではなく多くの事例から学びながら現在進行中のプロジェクトも事例を交えながら相互の交流を通してイノベーションの障害や問題を克服する知見を紹介します。


項目


1.米国式MOT/MBAと日本のイノベーション
MBA/MOT、ミンツバーグのMBA観、米国一流MBAのMOTコースの教材「技術とイノベーションの戦略的マネジメント」、コトラー戦略論とマネジメント能力、コア・コンピテンス、イノベーションマネジメント、新製品開発組織論最近事例にみる日本型イノベーション


2.全体的プロセス連鎖モデル:サプライチェーンマネジメント
TOC(制約理論)、シンクロナイゼ―ション、タイムベースマネジメント、米海兵隊とボイド大佐のタイムベース戦略OODA


3.5段階プロジェクトマネジメント
思い、ビジョン、ドラッカーのマーケテイングとイノベーション、問題解決・発想法ツール、帰納法、弁証法、川喜多二郎、SECIモデル、孫子、プラニングのツール


4.ものづくり日本の手法の展開
トヨタ式経営、品質工学、ドラッカーの日本観、エコシステム経営、宮本武蔵の五輪書、ソニー創業、ピーターセンゲと日本的経営、


5.MOT/MBA/日本のものづくりの知見に基づいた技術開発の効果的な活かし方
コア・コンピタンスと技術ポートフォリオ、プロジェクト時間管理手法CCPM、コンカレントマネジメント、ゲートサイクル法、


6.事例:回転軸振動低下技術のイノベーション
振動低減理論とバランス理論、新カテゴリーの回転軸振動低減理論、運動方程式と数値計算、応用と構造

ISDIスクール3つの特徴


少人数制・相談付・豊富な中身の資料
 
講義資料は配布しますがモニター画面で説明します
原則定員5人とし、土曜日の午後をカジュアルスタイルで親密度と集中度を上げます。
講義だけではなく相談コンサルテイング、相互交流で、長い付き合いの始まりになります。
少人数にすることで講師と参加者、参加者同士の距離が近くなり質問や意見が言いやすくなります。
古今東西の知見が詰まったセミナー資料(1万円)を含みます。

講義後のコミュニティカフェ
 
飲み物、肉・魚介類、野菜、キノコの食材を事前に用意、ホットプレートでカフェタイムで楽しく交流します。
学ぶことは知識を吸収するかたくるしい教室スタイルではなく、車座になって飲食を共にすることで参加者の共感が得られます。
どの講義も一見むずかしそうでもイメージを大事にしますので覚えることよりも感性でわかるように努めます努めます。


定額で繰り返し参加できる会員制と単発参加制


以前の今岡ドラッカー塾では繰り返し参加の受講者が結構いらっしゃいました。コース別分けて年会費制で科目と回数の選択ができるシステムに変更します。
Aコース:年会費30万円、年間40回の中から何回でも参加できる
Bコース:年会費20万円、年間40回の中から10回まで参加できる
Cコース:年会費10万円、年間40回の中から4回でも参加できる
単発個別 1回5万円
なお、出前講義についてはご要望に合わせて企画提案しますのでどうぞお気軽にお問い合わせください。




ISDIスクール学費: 1科目 50,000円



講師のプロフィール

在庫が収益構造とチームワークの鍵を握ります。人と人、組織と組織のつながり連鎖をどうマネジメントするかを念頭に現場と人から機会分析します。

今岡 善次郎

専門家専門家A いまおか ぜんじろう / 東京都 / 株式会社ビジダイン

・製品構成・生産・販売の全体のつながりSCM(サプライチェーンマネジメント)の中でキャッシュ収益を改善します。
・サプライチェーンマネジメントの源流にトヨタ式経営を求め、そのさらに源流としてドラッカー経営に行きました。続きを読む

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

50,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

主催者

ISDI今岡システムダイナミックス研究所

キーワード

技術マネジメント総合

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50,000円(税込)/人

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ISDI今岡システムダイナミックス研究所

キーワード

技術マネジメント総合

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