EV開発におけるパワーエレクトロニクス技術 ~コンポーネント技術及び性能への影響理解と 最近の技術進化、将来展望~

電動パワートレーンにおける、モーターやインバーター、
バッテリー、充電技術等各コンポーネント技術の本質を基礎から理解!
それぞれのコンポーネント技術は自動車の性能にどう影響するのか?
その組み合わせの考え方とは?

セミナー趣旨

 電気自動車(EV)の市場導入が急速に拡大しつつあり、また欧州などEVシフト政策の検討が進められ、中国では今年からEVなど新エネルギー車の販売義務付けが開始された。自動車メーカーのEV開発と市場導入の推進やベンチャー企業の新規参入も急速に活発になりつつある
 EV開発ではモータ、インバータ、バッテリなどパワーエレクトロニクスの技術が重要となる。またこれらの要素技術によりパワートレーンシステムとして纏め上げるには、自動車に要求される機能と電動バワートレーン、モータ・インバータ、バッテリなどコンポーネントの技術の本質を理解することと、それぞれのコンポーネント技術が自動車の性能にどう影響するかを理解することが必要である。さらに技術が自動車を使うユーザーのフィーリングにどう関わっているか、自動車を通して技術がどのように社会に役立つかを理解することも重要である。
 EVの車両技術、コンポーネント技術の基礎知識と最近の技術進化、将来技術の可能性について講師の実務経験をもとにお話ししたい

受講対象・レベル

 これからEV開発に挑戦しようとしている企業のエンジニア、現在EV開発に関わっているが自分の専門領域がEV全体とどうかかわっているか理解したいエンジニア。将来に向けて重点とすべき技術課題を探索しているエンジニア。EV技術に関心がありビジネスへの参入を検討している企画、戦略担当者。

習得できる知識

 EV技術の基礎知識、車両技術、パワートレーン、モータ・インバータ、バッテリなど要素技術の基礎知識の理解。EV車両性能とコンポーネント機能の関わり合いの理解。機械、電気、電子、ソフトウェアなど技術領域のつながり、関わり合いの理解。新しい技術を商品化することの難しさと取り組み方の理解。

セミナープログラム

1.EV技術の現状
 1)EVの市場導入が急速に進む

   −各国政府の推進政策だけでEV市場拡大は進むのか?
 2)エンジン車を凌駕するEVの魅力
   −EVの魅力を創り出す本質的な技術とは何か?−
  a) レスポンスの良い加速性能
  b) ハンドリング性能
  c) 回生協調ブレーキ
  d) 静粛性
  e) ユーザーから見たEVの魅力

2.EVの進化を支えるコンポーネント技術
 1)電動パワートレーン技術の概要

  a) EVパワートレーンシステム
  b) プラグインハイブリッドパワートレーンシステム
  c) 各コンポーネント組み合わせの考え方
 2)モータ・インバータ技術の基礎と応用
  a) モータの種類と特徴
  b) 永久磁石式同期モータPMSMの出力特性、効率特性
    −PMSM-EVのレスポンスが格段に良いのは何故か?−
  c) PMSM用インバータの基礎
  d) インバータ技術進化:回生ブレーキ作動領域の拡大など
  e) IGBTの小型化および損失低減
 3)リチウムイオンバッテリ技術の現状と将来見通し
  a) リチウムイオンバッテリの種類と特徴
  b) マンガン系リチウムイオンバッテリ
  c) 三元系、Ni系リチウムイオンバッテリ
  d) バッテリマネジメントシステムBMSの種類と特徴
  e) 次世代バッテリの動向、全固体電池、金属空気電池
 4)充電技術の現状と将来見通し
  a) 充電インフラの現状
  b) 超急速充電、バッテリ搭載充電技術
  c) ワイヤレス充電技術
  d) 走行中充電技術

3.将来展望
 1)EVの課題の克服および将来に向けた進化のポテンシャル

   −モータ・インバータの新たなアプローチはあるか?−
 2)サステナブルモビリティの実現を目指して
  a) EVは本当に環境に優しいのか?
  b) 実用的なソーラーカーの実現は可能か?
  c) EV技術によるサステナブルモビリティの実現に向けて

  <質疑応答>

セミナー講師

早稲田大学 電動車両研究所 招聘研究員 工学博士  廣田 壽男 先生
略歴
1972年 日産自動車(株)中央研究所にて電気自動車EV、燃料電池車FCV、水素エンジン、アルコールエンジンの研究開発に従事
1990年 エンジン開発部門、生産車エンジンの開発に従事 
1994年 米国駐在、各種開発車両(ガソリン車、EVなど)の性能開発に従事
1998年 帰国、総合研究所にて燃料電池システムの研究開発に従事
2001年 米国駐在、コネチカット州に燃料電池研究室を開設
2005年 帰国、技術企画部にてEVなど環境・エネルギー開発の戦略立案に従事
2014年 日産自動車退職
2008年 早稲田大学にて、リチウムイオンバッテリ、電動バス、燃料電池車の研究開発に従事
2018年 太陽電池搭載電気自動車の研究に着手
2019年 交通安全環境研究所にて、国交省次世代大型車開発促進事業に従事
現在に至る

セミナー受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【北区】北とぴあ

【JR・地下鉄】王子駅 【都電】王子駅前

主催者

キーワード

自動車技術   電子デバイス・部品   環境負荷抑制技術

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