ポリプロピレン(PP)樹脂の特性・構造とリサイクル ~海洋汚染問題に対応する自然分解~【LIVE配信・WEBセミナー】

★2025年12月4日開講。【山形大学・産学連携教授 :小林氏】に、ポリプロピレン(PP)樹脂の基礎から応用・環境対応までを解説いただきます。

■本講座の注目ポイント
 樹脂メーカー・成形加工業の方必見!
 ポリプロピレン(PP)の物性・混合・劣化のメカニズムから高機能化、環境対応など、材料開発からESG対応までPPの全てを解説します。プラスチックやPPフィルム製造の手掛かりとして、基礎から学び直せる再入門としても最適な内容です。また、環境問題として分解しないPPをどう活用すべきか今後の展望を説明します。

 

 
 

 

 

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

     ポリプロピレンは、私たちの身の回りで大量に使われている。軽くて耐久性があり、成形加工しやすいからである。一方、環境中で分解しにくいことから、使い捨て用途に関して、生分解性高分子で代替の動きがある。その一方、マテリアルリサイクルしやすい点から、モノマテリアル化の主役になるかもしれない。こうした話題を理解できるように、ゼロから解説する。 

     

    習得できる知識

     ①ポリプロピレンを事例としてプラスチック全般が分かる
     ②プラスチックの劣化と安定化
     ③サーキュラーエコノミーに向けたプラスチックの動向

    セミナープログラム

     

    【時間】 13:00-17:30

    【講演のポイント】

     プラスチックの廃棄物による海洋汚染が問題になっています。鉄や古紙のような資源循環の仕組みがあれば、廃棄されるプラスチックはなくなるはずです。本講座では、ポリプロピレンを事例として、高分子の製造、加工、構造、物性の全般を説明します。そのうえで、何故リサイクルできなかったのか、これからどのような将来になるのかを説明します。

    【講演キーワード】

     耐久性と分解性、成形加工しやすさ、モノマテリアル、リサイクル

     

    【プログラム】

    1. ポリプロピレンの歴史
     1-1 おいたち
     1-2 樹脂改良の足跡
      1-2-1 低温における衝撃強度の改良
      1-2-2 剛性の改良
      1-2-3 透明性の改良
      1-2-4 難燃化
      1-2-5 耐候性の改良
      1-2-6 耐銅害性グレード
      1-2-7 帯電防止
      1-2-8 二次加工性の改良
      1-2-9 染色性の改良

    2. ポリプロピレンの化学
     2-1 プロピレン
     2-2 プロピレンの重合
      2-2-1 重合触媒
      2-2-2 重合反応
     2-3. ポリプロピレンの製造法
      2-3-1 ホモポリマー
      2-3-1 ランダム共重合体
      2-3-1 衝撃グレード

    3. ポリプロピレンの構造と物性
     3-1 分子最と分子量分布
      3-1-1 分子量
      3-1-2 分子量分布
     3-2 分子構造と結晶構造
      3-2-1 一次構造
      3-2-2 立体規則性
      3-2-3 二次構造
      3-2-4 高次構造
     3-3 熱的性質
      3-3-1 ガラス転移温度と融解温度
      3-3-2 PVT
      3-3-3 緩和
      3-3-4 結晶化速度と結晶化度
     3-4 溶融物性
      3-4-1 メルトマスフローレート
      3-4-2 溶融粘度の測定
      3-4-3 密度と表面エネルギー
     3-5 固体物性・機械的性質
      3-5-1 降伏強度,伸び
      3-5-2 弾性率
      3-5-3 衝撃強度
      3-5-4 表面硬度
      3-5-5 摩耗抵抗、スクラッチ性
     3-6 耐久性
      3-6-1 耐クリープ性
      3-6-2 耐疲労性
     3-7 その他性質
      3-7-1 ヒンジ特性
      3-7-2 比熱、熱伝導率
      3-7-3 電気的性質
      3-7-4 耐薬品性、耐ストレスクラッキング性

    4. ポリプロピレンの劣化と機能化
     4-1 劣化の全体像
      4-1-1 外的な要因
      4-1-2 内的な要因
     4-2 ポリプロピレンの劣化機構 
      4-2-1 自動酸化反応
      4-2-2 β切断による分子量の低下
      4-2-3 劣化による構造物性の変化
     4-3 安定性を付与する添加剤
     4-3-1 酸化防止剤
      4-3-2 光安定剤
      4-3-3 中和剤
      4-3-4 分散剤
      4-3-5 架橋剤、分解剤、発泡剤
      4-3-6 難燃剤
     4-4 機能を付与する添加剤
      4-4-1 造核剤
      4-4-2 帯電防止剤
      4-4-3 滑剤
      4-4-4 防曇剤
      4-4-5 離型剤
      4-4-6 アンチブロッキング剤
      4-4-7 抗菌剤
      4-4-8 蛍光増白剤
     4-5 分析法、試験法
      4-5-1 前準備
      4-5-2 定性分析
      4-5-3 定量分析

    5. 調色とコンパウンド
     5-1 調色
      5-1-1 色材
      5-1-2 凝集と分散
      5-1-3 工業的な混合方法
     5-2 コンパウンド
      5-2-1 二軸押出機
      5-2-2 フィラー充填
      5-2-3 ガラス強化
      5-2-4 エラストマー変性
      5-2-5 反応混練

    6. ポリプロピレンの加工法
     6-1 延伸加工
      6-1-1 無配向と延伸による構造形成
      6-1-2 キャストフィルム
      6-1-3  BOPP
      6-1-4 インフレーションフィルム
      6-1-5 溶融紡糸
      6-1-6 延伸テープ
     6-2 射出成形
      6-2-1 射出成形品の構造形成
      6-2-2 構造と物性
     6-3 その他
      6-3-1 中空成形
      6-3-2 不織布
      6-3-3 シート成形
      6-3-4 回転成形

    7. 環境対策の状況
     7-1 環境対策の全体像
     7-2 サーキュラーエコノミーの課題
     7-3 ケミカルリサイクル 分解しないPPの分解とは
     7-4 マテリアルリサイクル 再生の方法
     7-5 展望

    【質疑応答】

     
     

     

     

    セミナー講師

    山形大学  グリーンマテリアル成形加工研究センター/産学連携教授  小林 豊 氏

    セミナー受講料

    ●1名様  :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
    ●2名様以上:16,500円(お一人につき)
     ※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません


     

    受講料

    49,500円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    13:00

    受講料

    49,500円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形   化学反応・プロセス

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