サーキュラーエコノミー、ケミカルリサイクル、家電プラスチック高度選別技術と自己循環リサイクル、廃棄プラスチックの選別技術

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※第二部はアーカイブ配信対象外です。アーカイブ配信では、第一部、第三部、第四部の録画データをご視聴いただけます。

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    受講対象・レベル

    ・サーキュラーエコノミーに興味のある方、動脈・静脈含め樹脂産業に関わっておられる方

    ・サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラルに取り組む方
    ・プラスチックの資源循環に取り組む方
    ・企業間連携に興味のある方

    ・プラスチックやリサイクルにたずさわっている方
    ・廃プラスチックのリサイクルに興味のある方
    ・プラスチックの選別技術や製品への再生材導入に関心のある方

    ・リサイクル事業者、樹脂メーカー、自動車・家電・小型家電など、プラスチックを使用するさまざまな製品メーカーにおいて、カーボンニュートラル事業の企画・運営に携わる方々

    必要な予備知識

    特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
    (第二部)ポリマーの化学構造や特性について、基礎的な理解があることが望ましいです

    習得できる知識

    ・サーキュラーエコノミーとは何か?がわかり、企業におけるCE戦略の企画立案の参考になる。
    ・国内樹脂関連企業の樹脂マテリアルリサイクル動向がわかり、自社の立ち位置を概観できる。

    ・素材産業のサーキュラーエコノミー/カーボンニュートラルに向けた取り組みを知ることができる

    ・家電プラスチックの自己循環リサイクル事例を通じて、マテリアルリサイクルの実際について理解を深める。

    ・様々なプラスチック選別技術の特徴を理解することで、リサイクルの目的に適した技術を選択できるだけでなく、最新技術を活用した新たなリサイクル企画の立案も可能になります。

    セミナープログラム

    【第一部】サーキュラーエコノミー社会に求められる樹脂リサイクル(11:00~12:00)
    (国研)産業技術総合研究所
    サーキュラーテクノロジー実装研究センター マテリアルリサイクルチーム 主任研究員
    武仲 能子氏

    〈講演趣旨〉
     2015年に欧州委員会が循環経済政策パッケージを発表して以来、サーキュラー・エコノミー社会の実現に向けてプラスチックを取り巻く環境は日々劇的に変化している。日本企業もこの流れに乗らざるを得ない状況の中、環境保護のみをメインとした取り組みでは持続的な経済活動が難しい面もある。私たちはこれまで、樹脂関連企業、ブランド―ナー、リサイクラー企業、DX関連企業など、樹脂や樹脂リサイクルに関わる合計1800社へのアンケート調査を実施した。こうした調査結果をもとに、日本のリサイクルの実情を深堀りする。サーキュラー・エコノミーとは何かを再度確認し、経済性のあるプラスチックリサイクルチェーンの構築と、真の意味でサーキュラー・エコノミーを実現するにはどうしていくべきかについて論じる。 

    〈プログラム〉
    1.EUはなぜサーキュラー・エコノミーを推進するのか?
    2.サーキュラー・エコノミーをめぐる動向
    3.企業へのアンケート調査結果
       3-1.川上、川中、川下それぞれに位置する様々な業界のプラスチック関連企業
       3-2.サプライチェーンの川下に位置する、様々な業界のプラスチック関連企業
       3-3.国内の廃プラスチックを扱うリサイクラー
    4.アンケート調査結果のまとめ
    5.経済性のあるプラスチックリサイクルの実現に向けて

    ~~~~~~~【昼食休憩】(12:00~12:45)~~~~~~~

    【第二部】持続可能なプラスチック製造に向けた三菱ケミカルの取り組み(12:45~13:45)
    三菱ケミカル(株)サステナビリティ・渉外本部 ビジネス・サステナビリティ部 マネジャー
    根本 耕司氏

    〈講演趣旨〉
     第五次循環型社会形成推進基本計画においては、カーボンニュートラルの実現とあわせてサーキュラーエコノミーへの移行が明記された.カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーいずれも,プラスチック素材/製品の製造事業者の単独の取り組みでは実現困難である.講演では,再生材の利用促進に向けたケミカルリサイクルと、再生可能資源を活用したバイオプラスチックに関する三菱ケミカルの取り組みについて紹介する.

    〈プログラム〉
    1.持続可能な石油化学産業の実現に向けて
     1.1使用済みプラスチックのケミカルリサイクル
     1.2使用済みアクリル樹脂のケミカルリサイクル
     1.3使用済みシュリンクラベルの回収とリサイクル
     1.4使用済みポリカーボネート樹脂のケミカルリサイクル
     1.5使用済みエポキシ樹脂のケミカルリサイクル

    2.廃棄物を資源として循環させるために
     2.1使用済みプラスチックの“量”と“質”
     2.2バイオマス資源の賦存量

    3.まとめ

    ~~~~~~~【休憩時間】(13:45~13:55)~~~~~~~

    【第三部】家電プラスチック高度選別技術と自己循環リサイクル(13:55~15:25)
    三菱電機(株)サステナビリティー事業推進部リサイクル共創センター 資源循環戦略エキスパート
    井関 康人氏

    〈講演趣旨〉
     日本の廃プラスチック823万トンのうちプラスチック素材としてマテリアルリサイクルされているものは22%に過ぎず、それ以外の大部分はサーマルリサイクルや焼却されている。プラスチックの原料である石油は枯渇資源であり、かつ燃やすと二酸化炭素を排出してしまう。それ故、できる限りマテリアルリサイクルするのが望ましいが、単一種類のプラスチックとして回収されるのはごく一部で大半は混合プラスチックであるため、そのままではマテリアルリサイクルが難しい。本講演では、家電プラスチックを例に、混合プラスチックから単一プラスチックを高純度に回収する高度選別技術と、回収プラスチックの家電製品への再利用について解説する。

    〈プログラム〉
    1.プラスチックをとりまく社会動向
    2.家電リサイクル処理の基本構成
    3.混合プラスチック高度選別技術
     3-1微破砕選別
     3-2家電混合プラスチックの代表組成
     3-3高度選別の基本構成
     3-4湿式比重選別
      (1)浮沈選別  (2)ジグ選別
     3-5 静電選別
      (1)原理    (2)特長
     3-6 X線選別(臭素系難燃剤含有プラスチック除去)
     3-7 高度選別量産プラント
      (1)特長    (2)品質管理(純度)   (3)品質管理(RoHS)
    4.自己循環リサイクル(水平リサイクル)
     4-1微少異物除去による物性改善
     4-2長期耐熱性の向上
     4-3色彩選別による白色系部品への適用展開
     4-4製品適用事例
    5.サーキュラーエコノミー~リサイクルからリソーシングへ

    ~~~~~~~【休憩時間】(15:25~15:35)~~~~~~~

    【第四部】社会課題に応えるX線イメージング×分光技術による最新プラスチック選別技術(15:35~16:35)
    浜松ホトニクス(株)
    光半導体営業推進部・プロジェクト企画G 兼 サステナビリティ推進部 グループ長
    渥美 利久氏

    〈講演趣旨〉
    プラスチックリサイクルにおける対象物(回収または除去)の性状は多様であり、種類、量、色、劣化の程度、求められる純度などに応じて、最適な選別技術を選定する必要があります。また、光センシング技術の進化により、従来では困難だった選別も可能になりつつあります。選別工程では、まず初期工程にてプラスチックとその他の素材を分離し、プラスチックのみを対象とした後工程で種類別の選別が行われます。初期工程ではX線イメージングによる異物除去が行われ、後工程では近赤外・中赤外分光やラマン分光によってプラスチックの種類を識別します。これまで欧州が主導してきたプラスチックリサイクルは、大量回収・大型選別装置による高速処理が主流でした。一方、日本では自動車メーカーや家電メーカーを中心に、業界横断的な回収体制の構築が進められています。現在では、「大量・高速・大型」に加え、「少量・低速・小型・低コスト」をキーワードとする選別装置へのニーズも高まっています。本講演では、さまざまな選別技術を想定される活用シーンとともにご紹介いたします。プラスチックリサイクルの推進に向けた一助となれば幸いです。

    〈プログラム〉
    1. プラスチックリサイクルにおける光学選別の役割
    2. プラスチック選別技術比較 / 光学選別 vs 水比重、静電
    3. プラスチック選別実用事例 / X線イメージング、近赤外
    4. プラスチック選別研究・検討事例 / ラマン分光、中赤外
    5. 纏め、今後の展望


    キーワード:
    廃プラスチック,市場動向,ケミカルリサイル,マテリアルリサイクル,プラスチック選別技術

    セミナー講師

    ■第一部
    (国研)産業技術総合研究所
    サーキュラーテクノロジー実装研究センター 主任研究員
    武仲 能子氏

    【ご経歴】2022以降、国内の川上、川中、川下、リサイクラーを含む樹脂関連企業1800社にアンケート調査を行い、そのうち70社以上にヒアリングを行ってきた。サーキュラー・エコノミー社会の実現に向けて社会動向が目まぐるしく変化する中で、現場の声も踏まえつつ今後あるべき樹脂マテリアルリサイクルの形について模索している。

    ■第二部
    三菱ケミカル(株)
    サステナビリティ・渉外本部 ビジネス・サステナビリティ部 マネジャー
    根本 耕司氏

    【ご経歴】2013年4月産業技術総合研究所触媒化学融合研究センターに研究員として着任し、主として環境・エネルギー分野の研究開発に取り組んできた。なかでもバイオマスを活用した機能性化学品の開発に関するテーマを専門とし、多数の国家プロジェクトに参画してきた。また、2018年7月~2019年7月にかけて経済産業省へ出向し、環境・エネルギー分野の研究開発の企画立案に通り組んだ。同年10月からは大臣官房参事を受嘱し、環境・エネルギー分野、資源循環分野の政策の企画立案に取り組んできた。2021年4月に三菱ケミカル株式会社に入社。これまでの研究開発の経験、官庁等での経験等々で身に着けたコミュニケーションスキル、ネゴシエーションスキルを生かしながら、サーキュラーエコノミー/カーボンニュートラルに関わる事業支援に携わっている。

    ■第三部
    三菱電機(株)
    サステナビリティー事業推進部リサイクル共創センター 資源循環戦略エキスパート
    井関 康人氏

    【ご経歴】家電リサイクルにおいて長年にわたり混合プラスチックから高純度の単一プラスチックを分離回収する高度選別技術開発と回収したプラスチックを家電製品に再利用する自己循環リサイクル(水平リサイクル)に取り組んできた。現在、これらの技術を家電以外の領域へ展開した新規事業開発に従事。

    ■第四部
    浜松ホトニクス(株)
    光半導体営業推進部・プロジェクト企画G 兼 サステナビリティ推進部 グループ長
    渥美 利久氏

    【ご経歴】1992年に浜松ホトニクス株式会社へ入社。入社後は、光半導体デバイスの海外市場向け営業活動に従事。2007年に同社でMEMS部が発足すると同時に、光MEMS(MOEMS)関連デバイスのマーケティングを担当。光MEMSを活用した小型近赤外分光器の応用としてプラスチックリサイクルに着目し、当該分野の専門家との協力体制を構築してきました。現在では、小型近赤外分光器に加え、ラマン分光、X線、近赤外イメージングなど多様な技術を活用し、最適なプラスチックリサイクルソリューションの提案を行っています。

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