
教える人がいなくなった押出成形技術の基本を指導
メディカルチューブ(単層,ブレード補強,異形)やフィルム成形,シート成形の入門解説を行う。医療用に限らず押出成形の基本を学び直す。
セミナー趣旨
押出成形との出会いは,入社後すぐであった。大学を出たばかりの小生,プラスチック(高分子)は専門外であり,とても困惑したのを覚えている。当時の先輩社員は「見て覚えろ」方式で,技術的な説明はなかった。まるで職人芸の伝授であった。
本講座は,はじめて押出成形に携わる技術者向けに技術常識を伝えたい。「精密押出成形技術入門」と題して,高分子材料や単軸押出機の概要,成形不良と原因,CAEによる解析等について解説する。
単に押出成形を知るにとどまらず,押出技術,また,成形加工学の入り口となり,若手技術者の疑問に少しでも役に立てれば幸いである。
受講対象・レベル
プラスチックの成形加工に携わる研究者や生産技術者が対象(単軸押出;チューブ,シート,フィルム他)。また,社内で押出成形の技術者教育を行いたいと考えている上級者(ベテラン)においては,ご自身なら押出成形をどの様に教えるかを考える機会となれば幸いです。実務経験に基づくわかり易い技術解説で経験のない初心者も歓迎します。
習得できる知識
単軸押出機の原理とプラスチック
プラスチック材料の取り扱い(樹脂乾燥),押出機の原理
成形トラブルの内容を共通の用語で正しく伝えられる
専門用語と内容の習得/理解(用語統一),メンテナンスやトラブル対応
押出成形の基礎知識,単軸スクリュ・金型の常識
押出機選定,単軸スクリュ設計,チューブダイ選定(金型材質)等
セミナープログラム
1.プラスチック材料(解説)
1-1 各種プラスチックの特徴
1-2 粘度と成形加工
1-3 ハンズオン実習:粘土で粘度を実感
2.押出成形の原理(単軸押出機)
2-1 押出機各部の名称と機能
2-2 プラスチックの可塑化
2-3 押出成形の実際(基礎)
3.金型とスクリュ
3-1 金型設計の常識
3-2 シングルスクリュの常識
3-3 樹脂別対応例
4.押出成形の不良について
4-1 代表的押出成形不良の種類と用語解説
4-2 成形不良対策例(経験例)
5.特殊押出成形技術
5-1 小口径押出機(メディカル用押出機)
5-2 異形押出や多層チューブ成形の経験例紹介
◎ 質疑応答
セミナー講師
金子 隆 氏
金子技術士事務所 所長
技術士:化学部門
略歴
1985年 大学院修了,理学修士
1985年 化学メーカー入社
1991年 化学メーカー希望退職
1991年 医療機器メーカー テルモ株式会社入社
2018年 国家資格「技術士(化学部門)」取得
2019年 テルモ株式会社定年退職
2019年 金子技術士事務所設立~現在に至る
2024年12月現在,技術専門書や化学分野のテキスト執筆の他,企業の技術顧問(2社),技術士会活動(国際委員会委員,化学部会幹事),東京都 VOC対策アドバイザーなどで活躍中です。
セミナー受講料
35,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。
受講料
35,000円(税込)/人
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:00 ~
受講料
35,000円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
高分子・樹脂加工/成形 生産工学
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キーワード
高分子・樹脂加工/成形 生産工学関連セミナー
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