
基礎から応用まで丁寧に解説します! 国内外のCFRP開発動向からリサイクル技術、今後の展望まで!
セミナー趣旨
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、航空機や自動車用途など構造材料の軽量化の観点から、省エネルギー分野で大きな貢献を果たしてきた。近年は、風車や燃料電池自動車用水素タンクへの適用など、新クリーンエネルギー分野への適用も注目されている。すなわち、CFRPはゼロエミッションやSDGsが掲げる持続可能な社会の実現には欠かすことのできない材料である。
一方で、最近では、EUにおける廃棄社のリサイクルを規定する「ELV指令」の改正案に炭素繊維の名が挙がったことで業界に激震も走った。リサイクル手法など課題も多い炭素繊維の業界においてなかなかブレイクスルーが起こらない現状に一石が投じられのかもしれない。ただし、炭素繊維、CFRPが未来を支える夢ある素材であることは間違いなく、業界もまさに進化しており、大きな変革を迎えようとしている。 本講習会では、炭素繊維とCFRPを基礎から応用まで丁寧に解説します。また。その設計・成形方法・物性評価手法に関して、この分野で必須な技術に関して幅広く解説します。前述した通り、「作る」「使う」だけでなく、資源として「循環」させることへの要求や期待も高まる中、「作る」上での低環境負荷な設計や、アップサイクルの重要性が問われています。そうしたこの分野が抱える課題を整理しながら、国内外での基礎研究から実用化研究まで詳細を紹介したいと思います。最後に、今後、この業界が進むべき方向について参加者とともに最先端な話題提供とともに議論をしてみたい。
習得できる知識
炭素繊維、CFRPを正しく理解する基礎知識
炭素繊維、CFRPの成形・設計
炭素繊維、CFRPの正しい評価手法
熱可塑性CFRP(CFRTP)の課題と解決方法(界面や樹脂含浸性の克服)
業界の最先端研究開発動向(新炭素繊維開発やサーキュラーエコノミーに対する取り組み)未来に向けた考え方
セミナープログラム
1 炭素繊維・CFRPの基礎知識
1.1 炭素繊維、CFRPの歴史
1.2 炭素繊維の強さとその測定
1.3 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の設計と複合則
1.4 CFRPの物性評価と用途
2 CFRTSとCFRTP
2.1 マトリクス(母材)に用いられる樹脂
2.2 CFRTSの中間基材と成形
2.3 熱可塑性樹脂の選択方法
2.4 熱可塑樹脂をマトリクスにするメリット
2.5 CFRTPの課題
3 CFRP開発動向とCFRTP開発のポイント
3.1 国内外で実施されてきたCFRP開発の背景
3.2 国内外の関連研究の動向
3.3 CFRTPの課題克服に向けた成形方法
3.4 CFRPの界面設計とその評価方法
4 CFRPの資源循環技術開発
4.1 CFRPのリサイクル技術開発の動向
4.2 種々のリサイクル技術のメリットとデメリット
4.3 リサイクル炭素繊維と熱可塑性樹脂との複合化
4.4 CFRPリサイクルとアップサイクルに向けて
5 最後に ~未来への展望~
5.1 炭素繊維、CFRPにおける今後の研究方向性
5.2 炭素繊維、CFRPで叶える未来の世界
5.3 脱’炭素’に向けた炭素材料に関する取り組み
5.4 サステナブル炭素繊維の開発
<質疑応答>
セミナー講師
岐阜大学 工学部 化学生命工学科 産学連携教授 博士(工学) 入澤 寿平 氏
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
50,600円(税込)/人
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2025/08/05(火)
12:30 ~ 16:30 -
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