医薬品製造における規格値、許容範囲の決め方~関連法令の基本解説、スケールアップ、数値の根拠、製法確立、不純物の取り扱い(特に遺伝毒性不純物、元素不純物)~

医薬品製造における製法変更を少なくするための、重要工程パラメータ設定時の規格値、許容範囲の決め方・ポイントについて、講師の長年の経験をもとに解説!
遺伝毒性不純物や元素不純物の取り扱いを考慮に入れながら、管理幅の許容範囲をどのように設定する?その数値の根拠は? 

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    セミナー趣旨

      医薬品開発にあたって、「原薬の製造方法をいかに効率的に確立し、実生産へ移行できるか」は、企業にとっては恒常的製造が可能となり、スケジュール管理が容易となるとともに、原価低減に繋がるため、非常に重要である。GMP管理下で行う製造は、変更管理が必須であり、効率的製法を確立するためには、その確立すべき時期がポイントとなる。製法変更を少なくするためには、重要工程パラメータの設定時の規格値、許容範囲の決め方がポイントとなるが、不純物の取り扱いが厳しさを増す中で、遺伝毒性不純物や元素不純物の取り扱いを考慮に入れながら、効率的な規格値、許容範囲の決め方について解説する。

    受講対象・レベル

    ・医薬品開発に携わる人
    ・製造担当者で製法改良を考えている人
    ・品質管理関係に携わる人

    必要な予備知識

    ■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
    ・薬機法
    ・GMP関係
    ・ICH
    ・PIC/S

    習得できる知識

    ・GMP、ICH、PIC/Sに関する許容摂取量の知識
    ・スケールアップと製造方法確立の手順
    ・規格値と許容範囲の決め方
    ・生データと実験ノート
    ・不純物(遺伝毒性不純物、元素不純物)の取り扱い
    ・治験薬GMPの理解

    セミナープログラム

    1.医薬品における品質保証体制のあり方
     1-1. 品質保証システムの確立
     1-2. 品質部門の責任
     1-3. QAと医薬品製造管理者
     1-4. GMP/GQPの位置付け
     1-5. 医薬品開発ステージの流れ:ジェネリック医薬品
    2.GMPに関する話題
     2-1. GMPの主要な項目と目的
     2-2. GMPの3原則とGxP
     2-3. GMPに適合した原薬とは
    3.ICHに関する話題
     3-1. ICHの歴史と目的
     3-2. ICHQ9、Q10、Q11、Q13
     3-3. CAPAシステム
    4.PIC/Sについて
     4-1. 日本の加盟に伴う変化
     4-2. 今後の動向
     4-3. サイトマスターファイルとは
     4-4. PIC/S GMPについて
    5.医薬品製造方法の確立と許容範囲の決め方
     5-1. 製法確立の時期
     5-2. 数値設定の理論性
     5-3. 数値設定の根拠とは
     5-4. キャリブレーションの実施
    6.重要工程パラメータ
     6-1. プロセスパラメータと重要パラメータの特定
     6-2. 重要パラメータの例
     6-3. プロセス開発の重要性と問題点
     6-4. CMCとは:Module3の取り扱い
    7.治験薬GMP製造における許容範囲
     7-1. 治験薬GMPとは
     7-2. 治験薬製造における留意点
     7-3. 治験薬の品質管理における留意点
     7-4. 治験薬GMPと医薬品GMP
     7-5. 治験薬GMPにおける製造法と許容範囲
    8.スケールアップ製造における許容範囲
     8-1. スケールアップの問題点
     8-2. スケールアップのポイント
    9.製造法確立と出発物質の特定
     9-1. 出発物質の決め方 ICH Q11の考え方
     9-2. 製法変更に伴う許容範囲の決め方
     9-3. 検証ステップの留意点
    10.製造フロー作成とパラメータの設定
     10-1. in-process checkとパラメータ 
     10-2. 製造フロー作成の留意点
     10-3. 生データになる条件とは
     10-4. 生データの管理と保管
     10-5. データインテグリティの意味すること
    11.不純物プロファイルと規格値設定のポイント
     11-1. 不純物プロファイルとは
     11-2. 不純物の取り扱い方
     11-3. 不純物プロファイルの確立手順
     11-4. 遺伝毒性不純物:ICHM7 ニトロソアミン類の取り扱い
     11-5. 元素不純物:ICH Q3D
     11-6. 残留溶媒
     11-7. 規格設定の留意点
    12.変更管理の目的:変更は必ず発生する
     12-1. 変更ランク付けと処理方法
     12-2. 日、米、EUにおける変更申請区分
     12-3. 変更管理:重大な変更事例
     12-4. 変更管理の組立
    13.委受託製造の際の不純物管理のポイント
     13-1. 委受託製造の原則
     13-2. 委託先への変更に伴う品質に関する留意点
    14.安全な医薬品であるために
     14-1. 医薬品と品質:薬害
    15.まとめ
     15-1. 製薬業界の動向
    <終了後、質疑応答>


    *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。


    ■講演中のキーワード
    ・規格値設定
    ・不純物プロファイル
    ・遺伝毒性不純物、元素不純物
    ・GMP、ICH、PIC/S
    ・治験薬GMP
    ・重要工程パラメータ
    ・変更管理 

    セミナー講師

     医薬研究開発コンサルテイング 代表取締役 橋本 光紀 氏

    ■ご経歴
    1966年3月 九州大学薬学部修士課程修了
    1966年4月 三共株式会社生産技術研究所入社
    1970年4月~1973年3月 東京工業大学向山光昭教授へ国内留学 理学博士号
    1976年9月 M.I.T.Prof.Hecht研へ海外留学(1年間)
    1977年9月 U.C.I.Prof.Overman研へ海外留学(1年間)
    1989年7月 国際開発部勤務
    1992年3月~1997年12月 Sankyo Pharma GmbH(ミュンヘン)研究開発担当責任者
    2000年6月 三共化成工業株式会社 研究開発担当取締役
    2002年6月 三共化成工業株式会社 研究開発担当常務取締役
    2006年6月 退任
    2006年10月 医薬研究開発コンサルテイング設立
    2010年12月 創薬パートナーズを8名で立ち上げ
    ■ご専門および得意な分野・ご研究
    有機合成、プロセス化学、スケールアップ、晶析(結晶多形)、GMP関係、バリデーション、同等性評価、
    不純物の取り扱い(特に遺伝毒性不純物、元素不純物)、ICH、PIC/S関係、生データの取り扱い、
    実験ノートの書き方、技術移管、製薬業界の動向、ジェネリック業界の動向
    ■本テーマ関連学協会でのご活動
    日本プロセス化学会 顧問

    セミナー受講料

    1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
    学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    • 感染拡大防止対策にご協力下さい。
    • セミナー会場での現金支払いを休止しております。
    • 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
    • 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
    • 録音・録画行為は固くお断り致します。
    • 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
    • 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
      場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)

     

    受講料

    50,600円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    10:30

    受講料

    50,600円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    東京都

    MAP

    【品川区】きゅりあん

    【JR・東急・りんかい線】大井町駅

    主催者

    キーワード

    医薬品技術   医薬品・医療機器・化粧品等規制   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)

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