
開催日時 2025年03月11日(火) 09:30 - 11:30
セミナー趣旨
SAFとは再生可能バイオマスや廃食油、都市ごみなどを原料に用いた「持続可能な航空燃料 (Sustainable Aviation Fuel)」のことで、原料供給から使用までのライフサイクル全体で約60~80%のCO₂削減効果が期待できる。世界のSAF 供給量は、2022年時点でジェット機燃料供給量の0.1%程度に留まっており、国内においても「2030年に必要とされるエアライン給油量の 10%」というSAFの目標量に対して原料確保や量産化計画等の不確実性もあるため、官民共同で競争力のある国産SAFの安定的な生産が急務となっている。弊社は「規格外ココナッツ」を原料としたSAFの商業化を実現し国内外における航空燃料の課題解決の一助となるよう邁進しており、本セミナーではこの取り組みを詳説する。
セミナープログラム
1. SAF向け新規原料の探索と挑戦
(1) SAFとは
(2) 規格外ココナッツとは
2. 規格外ココナッツに着目した背景:
(1) ココナッツ産業の現状
①世界のココナッツ生産量と主要生産国
②ココナッツ産業の経済的影響
③規格品ココナッツのavailability
(2) 資源の持続可能性
①ココナッツの持続可能な栽培方法
②食環境への影響
(3) 地域経済およびグローバルへの影響
①ココナッツ産業が地域経済に与える影響
②国際コミュニティとの協力体制
3. 革新的原料探索のアプローチ:
(1) HEFAプロセス原料多様化の重要性
①多様な原料の必要性とその利点
②持続可能な原料の選定基準
(2) 調達過程
①原料の調達プロセスとサプライチェーン管理
②調達先の選定基準と評価方法
(3) 規格外ココナッツ定義作成とPositive list登録
①定義作成の基準とその適用方法
②Positive listの作成プロセス
4. SAF事業の概要:
(1) 製造プロセス
①SAFの製造工程の詳細
②各工程の役割と重要性
(2) ASTM規格について
①ASTM規格の概要とその重要性
②ASTM規格適合のための要件とプロセス
5. 本事業の社会的・経済的インパクト
(1) CO2削減
①デフォルト値の定義と作成方法
②デフォルト値が持つ意味とその影響
(2) 環境価値
(3) 社会的・経済的インパクト
6. 持続可能な燃料の未来像
セミナー講師
日本グリーン電力開発株式会社
グリーンSAF事業部 事業部長
戦略プロジェクトダイレクター
藤井 雅人 氏
1983年 東京外国語大学 外国語学部卒業
1983年 三菱商事株式会社入社
2020年 同社退社
2020年 日本グリーン電力開発株式会社入社
2022年 同社 グリーンSAF事業部・事業部長
セミナー受講料
1名:35,480円(税込) 2名以降:30,480円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
受講について
<1>メールで請求書をご送付します。ご入金確認後、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りします。
<2>視聴期間は2週間です。期間を過ぎての対応は致しかねます。
<3>ご受講者様ご自身での視聴に限らせていただきます。
受講料
35,480円(税込)/人
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