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セミナー趣旨
プラスチック製品は、紫外線や熱など様々な要因により劣化したり、力学刺激により破損したりします。このような劣化や破損は、要因の多様性に加えて、高分子材料の有する階層構造により、見た目上非常に複雑な現象となり、劣化や破損の程度を把握するのは一般的に困難とされています。本講演では、汎用樹脂のポリオレフィン材料における構造と物性の関係を基盤として、紫外線や熱による劣化や、延伸・衝撃・疲労などによる破損のメカニズムを構造論的に解説します。また、劣化状態や破損状態の一般的な評価手法や、その場観察による機構解明についてもお話しします。
受講対象・レベル
樹脂メーカー、成形加工メーカー、プラスチック各種製品の研究開発・生産製造・管理に携わる方(初心者から中級者まで)
習得できる知識
・結晶性高分子材料の構造と物性
・プラスチックの劣化現象
・プラスチックの変形や破損の解析
・プラスチックの劣化分析
セミナープログラム
1.はじめに:プラスチック材料の分類と材料物性
2.プラスチックにおける構造と物性の関係
3.プラスチックにおける劣化・破損の要因
4.プラスチックの劣化現象と評価法
(1)光劣化
(2)熱劣化
(3)マイクロプラスチック生成
(4)環境応力割れ
5.プラスチックの変形・破損・破壊
(1)一軸延伸(引張り変形)
(2)衝撃破損
(3)疲労破損
【質疑応答】
セミナー講師
金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 教授 博士(理学) 比江嶋 祐介 氏
〇専門
高分子物理、分光物性計測
○略歴
2004年3月 京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻 博士後期課程修了
博士の学位(理学)取得
2004年4月 独立行政法人 産業技術総合研究所 東北センター 産総研特別研究員
2006年1月 国立大学法人 金沢大学 大学院 自然科学研究科 助手
2007年4月 同 助教
2008年4月 国立大学法人 金沢大学 理工研究域 自然システム学系 助教(改組による)
(2010年3月~2011年2月 米国インディアナ州ノートルダム大学 客員研究員)
2018年4月 国立大学法人 金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 准教授
2023年12月 国立大学法人 金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 教授
(現在に至る)
○主な学会活動
・マテリアルライフ学会 常任理事・論文審査委員長
・化学工学会 基礎物性部会・幹事
セミナー受講料
44,000円(税込、資料付)
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2名同時申込の場合計44,000円(2人目無料:1名あたり22,000円)で受講できます。
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