セミナー趣旨
製造業における購買費の割合はますます増大しており、購買部門では調達品の価格交渉が急務になっています。しかし、価格交渉の考え方や進め方を正しく理解していないため、狙い通りの価格交渉が実現できていない購買担当者が非常に多いのです。
というのは、「交渉術」に関する書籍も多いですが、高いスキルを要求されるものであったり、逆に抽象度の高いものであったりと実用に適しているとは言えません。
また、各企業で体系的な教育が行われているケースは少なく、そのため各担当者は経験に基づいた自己流のやり方で行われています。その結果、ベテランと新人の業務能力の差となって表れ、即戦力としての期待に沿えないのではないでしょうか。
このような環境下では、目標を実現するために一律的なお願いや、ひどい場合は買いたたきが行われ、企業間取引に悪影響を与えてしまうことさえ起こります。理想的な交渉とは、お互いを尊敬しつつ、緻密で戦略的なアプローチによりウイン・ウインの結果を導くことです。
そこで、これらを目指して「調達品の価格交渉」を成功させるポイントを詳しく解説するセミナーを開催します。着実な成果を得るために、「準備、見積取得、比較、評価、交渉、着地」とステップにそって行うべき事項を明確にして、誰でも目標に到達できる方法をご紹介します。
また、セミナー受講生には、価格交渉の進め方と注意点を総合的にまとめた「交渉の体系表」も提供しますので、この体系表を活用することで明日から価格交渉を実践できるようになります。
購買部門の方々は、本セミナーで交渉力をアップして、価格交渉を成功させ、購買費のコストダウンを実現してください。
セミナープログラム
- 1章:交渉の基本的考え方
- 1.サプライヤー交渉とは
- 2.価格交渉に当たり認識しておくべき事項
- 3.交渉における心構え
- 4.交渉の準備
- 5.交渉の戦略、戦術の策定
- 2章:交渉の手順【6つのステップ】
- ステップ1「準備」
- ステップ2「見積取得,評価」
- ステップ3「交渉企画」
- ステップ4「交渉計画」
- ステップ5「交渉」
- ステップ6「決着」
- 3章:交渉の具体的な進め方
- 1.準備をしっかりする
- 2.見積を取り、相互比較し、競争させる
- 3.場所と時間と人を決めて話し合う交渉企画につなぐ
- 4.交渉計画を立案する
- 5.交渉1:具体的な数字を示して主導権を取る
- 交渉2:条件を変えて再見積を取る
- 交渉3:さらに条件を変えながら時間を掛けて交渉する(粘り)
- 6.決着へもっていく
セミナー講師
佐々木 伸 氏
日本ビジネスブレーン株式会社 代表取締役
略歴
日本大学理工学部機械工学科卒業。
三井造船(株)プラントエンジニアリング事業本部にて、石油化学プラント、天然ガスパイプライン等の機器設計、配管設計に従事する。
ジェムコ日本経営にて、部長コンサルタントとして多面にわたる領域の経営コンサルティングに従事する。
日本ビジネスクリエイトにて、執行役員として設計領域、生産領域等製造業の全般領域での経営コンサルティングに従事する。
アドビックコンサルティング取締役を経て、2006年日本ビジネスブレーン株式会社設立、代表取締役就任。
製造業の現場改善、新生産ライン構築、生産管理システム導入、設備企画、新工場建設企画、物流センター企画、
製品コストダウン、事務改善、設計領域の業務改革、サプライチェーン改革、ERP導入を目指した全社業務改革、
商品企画、新規事業企画など製造業の全般領域での実践型経営コンサルティングを手掛ける。
「儲かる工場のための設備企画・構想マニアル」
「満足できる工場レイアウト検討の基本原則と構想の進め方マニアル」
「IoT時代の設計力強化を目指した設計情報の可視化と改善・改革マニアル」
「適正在庫の決め方と在庫削減のすすめ方マニアル」
「設計と生産の間の大きな壁を破る設計と生産の連携技術マニアル」
「満足できる部品調達を実現するサプライヤー管理と運用マニアル」(新技術開発センター),
SCP入門(共著),情報技術辞典(執筆者)等の執筆。
セミナー受講料
33,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。
関連セミナー
もっと見る関連記事
もっと見る-
-
コミュニケーション、心理的安全性を高める方法とは:オンライン会議は顔出しで
今回は、オンライン会議での「顔出し」についておはなしします。対話への安心感が芽生え、心理的安全性がより高まります。 【目次】 ... -
コミュニケーション、言葉を選んで伝えてみよう│話の伝わり方を意識する
【目次】 今回は「言葉を選んで伝えてみよう│話の伝わり方を意識する」について、お話しします。あなたの「話の伝わり方」が変わりますよ。... -
ランチミーティングを成功させる方法とは、信頼関係を築くために
部門間の仕事内容や、いま抱えている問題や課題について、縦割り組織だとなかなか見えてこないものです。やはり人財を活かして経営効果を高める...