希土類蛍光体・セラミック蛍光体の基礎、特性と効率の支配因子と物性評価法

白色LEDと蛍光体、希土類添加蛍光体材料、蛍光寿命、
量子効率、温度依存性、色覚、絶対量子効率


希土類蛍光体、セラミック蛍光体を解説します
より高い耐熱性、発光効率を有する蛍光体開発へ!

セミナー講師

京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授 田部 勢津久 氏
経歴
1986年 京都大学工学部工業化学科卒業
1988年 同大学院工学研究科工業化学専攻修士修了
1990年 同博士課程中退
1990年 京都大学教養部化学科・助手
1996~1997年 米国NJ州立Rutgers大学客員研究員
2001年 京都大学総合人間学部・助教授
2008年~ 京都大学大学院人間・環境学研究科・教授
活動
2013年~ ルミネッセンス国際論文誌(J. Lumin.)副編集長
2016年 希土類国際会議(RE2016, 札幌)Luminescenceセッション主席オーガナイザ
2007~2012年 希土類のフォトルミネッセンス国際ワークショップ(PRE)共同議長,(2012年現地運営議長,2014年~国際委員)
2013年~ 国際ガラス委員会運営理事 (2018年国際ガラス会議科学委員)
2007年~ 光エレクトロニクス・フォトニクス材料と応用に関する国際会議(ICOOPMA)・国際委員,
(2012年現地共同議長,2014年~運営理事)
2012年 第8回f元素国際会議・光学材料シンポジウム議長
2014~2016年 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)技術委員
2010年 仏Rennes大学化学科客員教授
2009~2014年 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 さきがけ研究員
2016年 仏CNRSパリ化学工学研究所客員教授
専門
無機材料科学,発光材料  
受賞等
2016年5月 米国セラミックス学会Varshneyaガラス科学フロンティア賞
2016年3月 J.Am.Ceram.Soc.優秀論文賞(共同受賞)
2012年6月 国際ガラス委員会(ICG) Turner賞
2009年5月 日本セラミックス協会学術賞
2003年3月 丸文研究奨励賞(丸文研究交流財団)
2002年5月 日本希土類学会足立賞
1998年3月 日本化学会進歩賞
1996年4月 日本セラミックス協会進歩賞
1995年2月 光科学技術研究振興財団研究表彰
1994年2月 井上研究奨励賞(=井上科学振興財団 博士論文賞)

セミナー受講料

49,500円( S&T会員受講料47,020円 )
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【1名分無料適用条件】
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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
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※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。

セミナー趣旨

 白色LEDの高出力化と一般照明への展開において、波長変換と演色性向上を担っている希土類蛍光体が重要であり、より高い耐熱性、発光効率を有する蛍光体開発への期待が高まっている。
 本講演では、蛍光体変換型白色LEDに用いられる代表的な希土類蛍光体、セラミック蛍光体について、固体と発光中心の電子構造発光機構発光波長効率の支配因子と特性評価法について解説する。

習得できる知識

白色LEDの仕組み、蛍光体材料の発光機構、ホストによる波長シフトの原因、発光効率の支配因子への理解、蛍光体の量子収率測定技術、色覚と演色性の関係

セミナープログラム

1.固体照明と白色LED
 1.1 照明の歴史と光源効率
 1.2 白色LEDの種類
 1.3 蛍光体変換型LEDと希土類蛍光体

2.希土類添加蛍光体材料における光学遷移
 2.1 元素の周期律と電子軌道
 2.2 4f、5d電子軌道の特徴
 2.3 多電子系電子状態のRussel-Saunders表記
 2.4 f-d電子遷移とその応用
 2.5 輻射、無輻射遷移確率と蛍光寿命、量子効率
 2.6 蛍光減衰、測定法と解析法
 2.7 配位座標モデル
  2.7.1 Franck-Condonの原理
  2.7.2 振動準位とスペクトル線幅
  2.7.3 消光失活過程
 2.8 エネルギー移動と増感現象
  2.8.1 多極子相互作用機構
  2.8.2 原子価間電荷移動IVCT機構
  2.8.3 金属間電荷移動MMCT機構
  2.8.4 交差緩和失活確率と温度依存性
 2.9 熱イオン化過程と光伝導

3.蛍光寿命、量子効率、その温度依存性
 3.1 蛍光減衰曲線
  3.1.1 測定法の実際,寿命算出で気をつけるべきこと
  3.1.2 減衰曲線に立ち上がりがある場合の理由と解析法
  3.1.3 無輻射遷移確率と量子効率の評価法
 3.2 蛍光寿命と量子効率の関係
  3.3 多フォノン放出過程と確率
  3.3.1 エネルギーギャップ則
  3.3.2 フォノンエネルギー依存性とホスト選択
  3.3.3 多フォノン緩和確率の温度依存性とそのエネルギーギャップ依存性
 3.4 エネルギー移動と蛍光減衰曲線
  3.4.1 ドナーの蛍光減衰曲線からエネルギー移動効率を求める
  3.4.2 エネルギー移動効率と蛍光寿命の関係
 3.5 蛍光体量子収率とLED光源効率

4.Ce(III)ガーネット蛍光体
 4.1 Ce3+の電子準位とガーネット結晶ホスト
 4.2 ガーネットにおけるCe3+:5d軌道分裂と波長シフト
 4.3 発光量子効率の支配因子:組成、電子構造
 4.4 高出力化に向けたセラミック蛍光体
 4.5 発光効率の温度消光とその原因

5.色覚のメカニズムと色度座標
 5.1 ヤングーヘルムホルツの3色説と等色実験
 5.2 三刺激値とXYZ表色系
 5.3 色度座標と相関色温度

6.Eu(II)蛍光体
 6.1 Eu2+の電子準位と結晶場分裂、波長シフト
 6.2 BOSE系(ケイ酸塩)蛍光体
 6.3 結晶化ガラス蛍光体
 6.4 還元焼成条件とMӧssbauer分光法による価数評価

7.絶対量子効率:積分球測定の実際
 7.1 全光束、全放射束測定の重要性
 7.2 誤差の原因と留意点
 7.3 自己吸収補正とは?
 7.4 蛍光体の量子収率の求め方

  □質疑応答・名刺交換□