
★(化学的・熱的・機械的)安定性への不安/大量合成,加工性,再生性,特定分子に対する選択性向上などの技術課題克服に向けて
★ガス貯蔵・分離,触媒,センサー,電池材料,新しい用途開発とその可能性
【Live配信】2025年7月18日(金) 10:30~16:30
【アーカイブ(録画)配信】2025年7月25日まで受付(視聴期間:7月25日~8月5日まで)
セミナー趣旨
近年,新しい多孔性素材として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF,多孔性金属錯体または多孔性配位高分子とも呼ばれる)について,その研究背景や特性,合成法・評価法の基礎について解説するとともに,利用法や様々な応用例について紹介します。具体的には,ガス分離・貯蔵技術への利用,有機物質や高分子化合物の分離材としての利用,さらにはMOFを使った新しいナノ材料合成に至るまで,幅広い応用例を取り上げます。レゴブロックのように自在に組み上げることができるMOF合成の実際や,利用に関するエッセンス・ノウハウを知りたいとう方,何から始めたらよいか考えている方にわかりやすくご説明します。
セミナープログラム
1.金属有機構造体(MOF)とは
1.1 多孔性材料について
1.2 Metal-Organic Framework (MOF)
1.3 MOFの特徴
1.4 MOFの一般的な合成法,評価法,注意点について
1.5 典型的なMOFの紹介とその合成法の具体例
1.6 MOFの構造・物性データベースについて
1.7 MOFの一般的な物理特性・化学特性
1.8 製造コスト試算に関するポイント等
1.9 MOFに関する研究開発の世界情勢と企業の取り組みなど
2.MOFを使ったガス貯蔵・分離
2.1 MOFのガス吸着特性
2.2 MOFによるガス貯蔵
2.3 MOFによるガス分離
2.4 「柔軟な」MOFによるガスの分離
2.5 MOFを使ったガス分離技術の実際
3.MOFを使った高分子の認識と分離
3.1 MOFへの高分子の吸着
3.2 高分子の認識と分離
3.3 MOFカラムによる高分子分離例
4.MOFを使ったその他の機能開発の例
4.1 分子センシング
4.2 導電性
4.3 イオン・プロトン伝導性
4.4 バイオ関連化学への応用
4.5 ガス分離膜への応用
4.6 MOFを用いたクロマトグラフィ分離
4.7 MOFのナノ空間を使った反応・合成
4.8 MOFのナノ空間を使った高分子合成・制御
4.9 MOFと高分子の複合による新機能材料
5.MOFの利用に関するケーススタディ
5.1 MOFを選定する際のポイントは?
5.2 MOFはどんな用途に向いている?
5.3 MOFはどこで手に入る? まず何から始めたらよい?
5.4 MOFに関する知財を抑える際に考えておきたいポイントは?
他
【質疑応答】
キーワード:MOF PCP 金属有機構造体 セミナー
セミナー講師
東京大学 大学院工学系研究科 応用化学専攻 准教授 博士(工学) 細野 暢彦 氏
セミナー受講料
1名につき55 ,000円(消費税込,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
受講について
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受講料
55,000円(税込)/人
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