
Beyond 5G/6Gに向けた新技術、新サービスの展望と5G/ローカル5Gの最新動向
総務省情報通信審議会の専門委員を務めており、審議会や委員会で得られた情報等も講演に含めます!
セミナー修了後、受講者のみご覧いただける期間限定のアーカイブ配信を予定しております。
セミナー趣旨
2020年3月に国内でサービスが開始された5Gは、徐々に利用が増加しつつあるが、提供されているサービスは未だ5G全体の一部である。2022年9月現在、面積利用率も未だ約30%に留まっている。一方、2019年12月に免許申請が開始されたローカル5Gは、約150の企業や機関が免許を取得し、100以上の実証実験が報告されているもの実用は未だ殆どない。
このように、5Gもローカル5Gもビジネスが殆ど立上っていない状況において、2030年あるいはその先の実現を目標とするBeyond 5G, 6Gに関する議論は活発になっている。Beyond 5G/6Gに向けては、5Gで実現される超高速大容量通信、超高信頼低遅延通信、多数同時接続(IoT)の3種類のサービスの高性能化、高度化に加え、超安全・信頼性、長低消費電力、自律性、拡張性の新しいサービスの実現を目指した議論がなされている。
本講演では、5Gの概要と基本技術を述べた後、ローカル5Gの現状、今後の動向、課題について解説する。ローカル5Gについては、競合する無線LANの最新、今後の動向を述べた後、無線LANと比較、評価する。Beyond 5G, 6Gは期待先行でイメージ検討の段階ではあるが、技術目標(テラヘルツ通信、超高速大容量、超低遅延、超多数同時接続、超低消費電力、超安全(セキュリティ、プライバシー保護)、超高信頼(耐障害性)、超カバレッジ拡張(陸・海・空・宇宙での利用)、固定‐移動通信融合、AI利用による自律的運用(ゼロタッチオペレーション、自己最適化)、CPS(Cyber Physical System=デジタルツイン)の完全時刻同期)等の詳細を示し、これらの目標実現を目指した3GPPやITU-R、米国、欧州、中国等の海外における取組み、実施プロジェクト、および国内の情報通信研究機構(NICT)やNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天、NEC、富士通等の国内における開発への取組み、計画、研究事例等について述べる。
受講対象・レベル
5G、ローカル5G、Beyond 5G/6G、無線LAN等の無線ネットワーク、IoTに関連する技術者、システム開発社、研究者、および5G/6G、IoTのビジネスの企画・推進等に携わる方、ICT関連の技術/ビジネスコンサルタントの方等。初心者から専門家までを対象とする。
習得できる知識
5G/ローカル5Gを実現するための無線通信物理層(5G NR)、システムアーキテクチャ(MEC、V2X、ネットワーク仮想化/スライシング等)に関する技術。5G/ローカル5Gを利用した時のアプリケーション。ローカル5Gと競合する無線LANの最新技術。2030年のサービス開始を目標としているBeyond 5G/6Gの目標、目標実現に向けた新技術、新サービス、および国内外の最新動向。
セミナープログラム
1.移動通信システムの標準化機関と動向
1.1 標準化機関
1.2 3GPPのリリースとドキュメント
1.3 移動通信システムの変遷
2. 5G移動通信システム
2.1 5Gの概要
(1) 5Gのロードマップ
(2) 5Gの市場予測
(3) 5Gの3種類のサービス(eMBB、URLLC、mMTC)と利用シナリオ
(4) 5Gの要求条件 (ITU-R)
(5) 5Gにおける代表的サービスの位置づけ
2.2 5Gの技術
(1) 物理層(5G NR):主要諸元、高速化/大容量化、低遅延化
- 広い周波数レンジへの対応
- Massive MIMO
- LDPCとPolar符号
- Shot TTI
- Fast HARQ-ACK
(2) 使用周波数(ITU-R WRCにおける検討詳細)
(3) RAN-CNアーキテクチャ(SAとNSA)
(4) システムアーキテクチャの技術要素:ネットワーク仮想化とネットワークスライシング、MEC
(5) 車(C-V2X)
(6) IoTへの対応
(7) リリース16(2020.3)に追加された主な機能
(8) リリース17(2022.3)に追加された主な機能
2.3 5Gのまとめ
3.ローカル5G
3.1 ローカル5Gの背景
3.2 ローカル5Gとは
3.3 ローカル5Gのコスト面での実現性と課題
3.4 ローカル5Gの運用方法
3.5 ローカル5Gで実用化が期待されるアプリケーション
(1) 代表的アプリケーションと利用シーン例
(2) ローカル5Gの主なユースケースと適用5G技術
3.6 ローカル5GとIoT
3.7 ローカル5G vs. 無線LAN
(1) 5G/ローカル5G対無線LANの背景
(2) ローカル5Gと無線LANの競合
(3) IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)の特徴
(4) Wi-Fi 6Eの概要
(5) IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)と無線LAN の今後の展開
3.8 ローカル5Gの導入シナリオ
3.9 ローカル5Gの今後
4.Beyond 5G/6G移動通信システム
4.1 Beyond 5G/6Gの背景
4.2 Beyond 5G/6Gの技術目標
- テラヘルツを利用した5Gの10倍から100倍の超高速大容量
- 5Gの1/10の超低遅延、低ジッタ
- 5Gの10倍の超多数同時接続
- 2022年現在の1/100の超低消費電力
- 超安全
- 超高信頼
- 超カバレッジ拡張(陸・海・空・宇宙での利用)
- 固定‐移動通信融合
- AI利用による自律的運用(ゼロタッチオペレーション、自己最適化)
- CPSの完全時刻同期の実現
- 超高精度測位(屋外誤差50cm以下、屋内誤差1cm以下)
- 補完ネットワークとの高度同期
4.3 Beyond 5G/6Gのマイルストン
4.4 海外動向
(1) 米国
(2) 欧州
(3) 中国
(4) 韓国
4.5 国内動向: Beyond 5G/6Gのイメージと開発技術
(1) NICT(情報通信研究機構)
(2) NTTドコモ
(3) KDDI
(4) ソフトバンク
(5) 楽天
(6) NEC
(7) 富士通
4.6 課題
通信,LPWA,MIMO,OFDM,直交周波数
セミナー講師
千葉大学 名誉教授 工学博士 阪田 史郎 氏 元NEC研究所所長
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
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受講料
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