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バイオマス系材料における紙の重要性と脱プラ時代、その展望
紙の構造・性質の基礎
加工法と3次元化する紙系材料
プラスチック代替としての紙系材料の展望
◇紙の基礎知識とその応用技術
◇持続可能な社会を実現する為の紙の活用法
◇脱プラ材料として注目される紙の未来
セミナー趣旨
紙は約2000年の歴史ある有機材料であるが、近代的な製紙産業に発展したのは約150年前と、つい最近のことである。製紙産業の近代化により、紙の原料は非木材の植物から木材となり、今日では日本における木材需要の約半分は紙の原料用途となっている。
しかし一方で、紙材料の基礎知識については世間一般に浸透していなく、また、その物性には未知の部分も多い。本セミナーでは紙の主原料であるパルプを含め、紙系材料の基礎ならびにその現状と、脱プラ材料としての展望を幅広く説明する。
受講対象・レベル
・紙の製造に関わる方
・紙に関わる研究・開発をしている方
・生産・製造部門で紙を扱っている方
・バイオマス材料の研究・開発に携わっている方
・新たに紙を用いた新規事業を検討されている方
習得できる知識
紙の構造と物性、紙の基本的な製造法、紙の加工・複合技術
セミナープログラム
1.紙とは、その歴史
2.木材からのパルプ製造
2.1 木材の特徴
2.2 非木材との比較
2.3 機械パルプ、化学パルプ、古紙パルプの各製造法
3.パルプとその抄紙
3.1 抄紙の基本
3.2 叩解処理
3.3 添加剤
4.紙構造、その不均一性
4.1 地合い
4.2 両面性
4.3 厚さ
5.表面構造、空隙構造と測定法
6.多孔性
6.1 通気性
6.2 サイズ性
7.光学的性質
7.1 不透明性
7.2 光散乱係数
8.力学的・強度的性質、常用試験
9.水分の影響
10.紙加工
10.1 塗工
10.2 含浸
10.3 貼り合わせ
11.3次元化する紙系材料
11.1 段ボール
11.2 紙袋
11.3 紙管
11.4 液体容器
11.5 紙器
12.プラ代替を目指して
12.1 伸びる紙
12.2 透明な紙
13.試験法、参考書
□質疑応答□
セミナー講師
京都大学 農学研究科 森林科学専攻 紙材料科学研究室 研究員 農学博士 山内 龍男 氏
略歴
1975年 京都大学大学院農学研究科博士課程修了、同大学助手
1980年 紙の空隙構造とラテックス含浸加工に関する研究で農学博士号取得
1984年 ニュージーランドForest Research Institute (現SCION) にて研究
1995年 京都大学助教授、准教授を経て2010年 同大学を退職後、製紙関連企業の顧問を兼ねながら同大学研究員 (紙材料科学研究室) となり、今日に至る。
専門
紙パルプ、とくに物性を中心とする紙材料科
活動
Paper Science Forum 代表
包装学会 会誌編集委員・理事
紙パルプ技術協会 木材科学委員会委員
著書
1.Handbook of Physical and Mechanical Testing of Paper (Marcel Dekker 共著)
2.紙とパルプの科学 (京大出版、単著)
3.紙の構造と物性 (R&D 支援センター、単著) など
セミナー受講料
49,500円( S&T会員受講料47,020円 )
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※他の割引は併用できません。
受講料
49,500円(税込)/人
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2025/07/18(金)
10:30 ~ 16:10
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