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QUESTION 質問No.328

IoTシステムの新規ビジネスについて

設計・開発 アイデア発想法 | 投稿日時:
電気機器を開発・製造する会社で、新規事業に対する開発エンジニアをしています。企業規模は、社員数4000人程度です。
弊社の主力製品の業界は、年々飽和状態となっており、既存事業とは異なる新規事業が必要な状況です。
そこで、新規ビジネスとして、IoTシステムの販売を検討しています。
センサで計測したデータを、インターネットやクラウドを介して情報を得るというイメージです。
現在、システムの試作をしたり、他社にニーズを聞いたりしている状況ですが、できるだけ低コストでシンプルなシステムにしたいと考えています。
しかしどうも、インターネットを介してデータを得るだけのシステム(見える化)だと、あまりユーザにとってメリットがないように感じています。
センサで得られたデータを解析して、何か別のアクションを起こすシステム(予防保全、故障予測など)にする必要があるように思います。
しかし、それを実現するためには、ユーザの所有する機器を制御する必要がでてきて、ハード/ソフトの面でにも、コスト的にも非常に難しいのではないかと感じています。

そこで、質問したいのですが、IoTシステムを他社に提供する場合、単純に見える化するだけの簡単なシステムでも価値があると感じますか?
また、うまく工夫すれば、低コストでシンプルなシステムでも、ユーザにとってメリットを出すことができると思われますか?


ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

 企業でロボット開発及び半導体技術開発、コンサルで新製品開発支援、大学でメカトロ特論及び課題解決法の講座を担当している経験等からアドバイスします。

 結論から先に述べればこうなります。IoTビジネスで優位に立つためには、大量のデータを収集し、それを分析して独自性の高い付加価値を生み出すことだと思います。成功確率の高い独自製品開発のアプローチ方法は、お客様の潜在ニーズを把握、分析した上で、自社技術の強み(シーズ)を生かした異業種分野(違う土俵)の製品を開発することです。

 なぜなら、IoTシステムを単純に見える化するだけなら、各種補助金の申請状況等から国内でも既に数多くのベンチャー企業等が参入済みです。これはコスト競争に巻き込まれることは確実だと考えます。御社の規模なら、ダメージは避けられなくなると予測されます。さらに、IoT製品の製造は、中国、台湾企業の得意分野でもあります。したがって、さらに厳しいコスト競争になるはずです。ただし、簡単な優位性のあるシステムを国際特許化できれば参入てきることは言うまでもないかもしれません。

 IoTは、モノ、コト、ネットワークの3要素によって相乗効果を生み出します。概念自体は新しいものではありません。その3つを技術のキーワードで示せば、小型・高機能化してきたマイコン、センサー等の「組み込み技術」、ビックデータ解析に使われる「人工知能技術」、クラウド、無線技術、分散DB等に関わる「ネットワーク技術」となります。IoTの一般的な類型として、オペレーション最適化、リスク管理、マーケティング強化、新規事業創出等が想定されます。例えば、製造業における機器の遠隔監視・予防保全の高度化やウェアラブルデバイス等を活用した予防医療の推進等、各産業で様々なケースが想定されます。


 回答者:ぷろえんじにあ代表:粕谷茂




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

工場ですぐ使える品質改善技法の開発と普及活動を行っている高崎ものづくり技術研究所の濱田と申します。

モノをインターネットに繋ぐという考え方はIOTがクローズアップされる以前から多くの実施事例が報告されています。従ってインターネットを介してデータを得るだけのシステム(見える化)だと、あまりユーザにとってメリットがないのも事実です。

中小製造業のIOTの導入目的は、多品種少量生産工場において飛躍的な生産性向上、品質の向上また、費用の削減です。その課題を解決できるのであればば、IOTの導入を可とする企業は多いと考えられます。低コストでシンプルなシステムを導入することによって大きな効果を得られることが期待されています。

あるIOTの機器開発メーカーは、多品種少量生産工場や、大学病院などとの共同開発によって、その業界のニーズに沿った専用のIOT端末を開発することに成功しました。共同開発によって、IOT機器開発メーカーだけでは想像がつかないニーズを取り込むことが可能となったのです。

特定業界の業務に特化した中小企業向けIOTシステムの開発を行うため、企業や大学などとの共同開発も一つの方法と考えられます。




ANSWER
回答No3 | 投稿日時:

補足させて頂きます。

当社が支援する小規模部品加工工場において、経営者はIOTの本格的導入のための試行を積極的に行っています。
現在は、タブレットに機械の稼働率を表示させています。しかし、多品種少量生産品の受注が多く稼働率が上がらないという悩みがあります。

IOTを使って、どのようなデーターを収集し、改善に結びつけていいのかが課題となっており、そのためには、IOT機器開発メーカー、生産性向上支援コンサルタントなどと共同でシステムの開発に取り組む必要があります。

具体的には、工程の流れ、ネック工程、切り替え時間、サイクルタイムなどの現状把握方法と、データー解析による問題点の指摘、JIT方式導入などの改善案立案、試行、効果確認までの中で、IOTにより収集したデーターは有効活用が可能であり、運用後も、問題点の把握、更なる改善につなげていくことが可能と考えられます。

中小製造業においては、画像認識センサー、無線技術などを駆使し、いかに既存の機械設備を有効に活用してIOT化を図って行くのか?が一つのキーポイントになります。また、人手を掛けずにデータ収集と分析を可能とすることなど、費用と手間のかからない工夫が必要です。

このような中小企業のニーズを的確に取り込んだIOTシステムの需要は大いに期待できるものと思われます。

導入後はリードタイム短縮、人的ミス低減などの改善に留まらず、工場全体の改革、新しいビジネスモデルの確立にまで結び付けていくことも期待されます。




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