クリーン化:防塵衣の腰紐締めていますか

1. クリーン化:防塵衣の構造、設計思想

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 クリーンルームの中でのゴミの最大の発生源、汚染源は人です。人から発生するゴミをクリーンルーム内に撒き散らさないことを目的として、防塵衣(クリーンスーツ)は、クリーンルームに入る時に着用します。このクリーンスーツの腰の部分には、紐やゴムが入っています。この腰紐を縛らないとか、ゴムが緩んでいるものをそのまま着用している場合も時々見かけます。また、稀ですが腰紐やゴムが邪魔だと言って、取り外してしまう場合もあります。
 
 着用する人は楽なのですが、これらがなぜあるかがわかっていないのでしょう。防塵衣は、クリーンルーム内に人のゴミを撒き散らさないために着用する服です。つまり、防塵衣の中で発生したゴミは、防塵衣の内側を伝わって下に落ちるのです。
 

2. クリーン化:腰の紐やゴムの不具合事例

 腰紐やゴムを締めていないと、防塵衣の内側にたくさんの空気を溜めていることになります。その時、腹部や胸部を押すと、中に溜まっていた空気が防塵衣の色々な隙間から噴き出します。これをポンピング現象(ポンプの原理)と言います。その空気と一緒に防塵衣内のゴミが出て来ます。多くは首元などですが、顔面や袖などからも出ます。首元は、作業者の前面ですから、製品に向かって噴き出すということです。
 

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3. クリーン化:腰紐や腰のゴムがある理由

 防塵衣の中にできるだけ空気を溜めないことを目的に腰紐やゴムがついています。外から見ても一目瞭然ですから、現場の管理、監督者が気がついたら、理由をきちんと説明し、指導しましょう。ただし、『腰紐をきちんと締めなさい』と言うだけでは徹底できません。上司がローテーションで交代してしまうと、また元に戻るということが往々にしてあります。なぜなのか事象の理由をきちんと指導することが重要です。それが人財育成の基本です。クリーン化担当の方は、上司とコンタクトしながら、『防塵衣の腰紐締め』を標準化することや、全社員対象のクリーン化教育にも取り込んで下さい。
 

この記事の著者

清水 英範

ゴミによる品質問題への対応(クリーン化活動)を中心に、安全、人財育成等も含め多面的、総合的なアドバイス。クリーンルームの有無に限らず現場中心に体質改善、強化のお手伝いをいたします。

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