物流サプライヤーマネジメント:物流購買の勘所(その9)

投稿日

サプライチェーンマネジメント

 

◆物流サプライヤーマネジメント

物流サプライヤーはどちらかというと、改善はあまり進んでいません。現場管理に代表されるような管理技術も保有していないケースがほとんどです。よくそのような状況でプロとしてやっていけるな、というご意見があることは十分承知の上での話になりますが、これが事実ですから仕方ありません。一緒に改善するしかないのです。

 

物流購買品目の中でも、特に業務委託に関しては発注先の会社との長い付き合いが続きます。日々のコミュニケーションもあることでしょう。そうなると、お互い業務改善を繰り返しながらレベルアップを図っていくに越したことはありません。そこで発注側のタスクとしてサプライヤーマネジメントが発生してきます。

 

まず物流サプライヤーの現状を評価しましょう。視点はいつもの通り、SQDCMです。あらかじめ定められた評価項目でチェックしていきましょう。RFIで使った項目でもよいでしょう。この評価を通して各物流サプライヤーの強み・弱みを把握します。そして特に改善が必要な項目について指導を行います。もちろん無償で。

 

この指導の恩恵を受けるのは当事者である物流サプライヤーとともに、発注元である皆さんの会社でもあります。だから無償で実施するのです。

 

物流サプライヤーは改善することで体力が付き、他社への拡販へとつながります。皆さんの会社はそのサプライヤーに実施してもらう委託業務について、物流品質が向上することになります。時間と担当者の工数はかかるかもしれませんが、効果はそれを補って余りあるものがありますので、ぜひ実施しましょう。

 

そして一定の時期が来たらまた同じ評価を行って、改善の進捗状況をチェックしましょう。それでさらに効果を実感できることでしょう。

 

物流サプライヤーの最大の弱点は「作業の標準化」です。ここを指導してあげるとよいと思います。そもそも標準化せず、行き当たりばったりの仕事をしていること自体が問題ですが、もし皆さんがそのよ...

サプライチェーンマネジメント

 

◆物流サプライヤーマネジメント

物流サプライヤーはどちらかというと、改善はあまり進んでいません。現場管理に代表されるような管理技術も保有していないケースがほとんどです。よくそのような状況でプロとしてやっていけるな、というご意見があることは十分承知の上での話になりますが、これが事実ですから仕方ありません。一緒に改善するしかないのです。

 

物流購買品目の中でも、特に業務委託に関しては発注先の会社との長い付き合いが続きます。日々のコミュニケーションもあることでしょう。そうなると、お互い業務改善を繰り返しながらレベルアップを図っていくに越したことはありません。そこで発注側のタスクとしてサプライヤーマネジメントが発生してきます。

 

まず物流サプライヤーの現状を評価しましょう。視点はいつもの通り、SQDCMです。あらかじめ定められた評価項目でチェックしていきましょう。RFIで使った項目でもよいでしょう。この評価を通して各物流サプライヤーの強み・弱みを把握します。そして特に改善が必要な項目について指導を行います。もちろん無償で。

 

この指導の恩恵を受けるのは当事者である物流サプライヤーとともに、発注元である皆さんの会社でもあります。だから無償で実施するのです。

 

物流サプライヤーは改善することで体力が付き、他社への拡販へとつながります。皆さんの会社はそのサプライヤーに実施してもらう委託業務について、物流品質が向上することになります。時間と担当者の工数はかかるかもしれませんが、効果はそれを補って余りあるものがありますので、ぜひ実施しましょう。

 

そして一定の時期が来たらまた同じ評価を行って、改善の進捗状況をチェックしましょう。それでさらに効果を実感できることでしょう。

 

物流サプライヤーの最大の弱点は「作業の標準化」です。ここを指導してあげるとよいと思います。そもそも標準化せず、行き当たりばったりの仕事をしていること自体が問題ですが、もし皆さんがそのような会社を選んでしまったのであれば、皆さんにも責任があります。

 

現場管理の基本である標準化、そして仕事の教え方はきっちりと教え込み、物流品質向上で返してもらいましょう。さらにサプライヤーマネジメントの延長線上で「共同改善」があると思います。効果的な共同改善を行っていく方法につきましては、次回お話させていただきます。

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


関連する他の活用事例

もっと見る
物流自動化・システム化とは

       多くの物流現場で仕事を作業者任せにしている実態があります。その作業者が入社してきたときには少しだけ指...

       多くの物流現場で仕事を作業者任せにしている実態があります。その作業者が入社してきたときには少しだけ指...


部下の育成とは:物流管理者の育て方(その3)

  ◆ 部下の育成 皆さんの会社の物流管理者は部下の育成をしっかりとできていますでしょうか。自部門で必要なスキルを棚卸し、それを確実にで...

  ◆ 部下の育成 皆さんの会社の物流管理者は部下の育成をしっかりとできていますでしょうか。自部門で必要なスキルを棚卸し、それを確実にで...


センター業務・自社輸配送・協力会社輸配送 物流収益管理の大切さ(その2)

◆ 得意先別の収益管理  原則として付加価値を与えるのは現場ですから極力、間接経費は少ないほうが望ましく、そこで間接部門が現場に対してどのような貢献...

◆ 得意先別の収益管理  原則として付加価値を与えるのは現場ですから極力、間接経費は少ないほうが望ましく、そこで間接部門が現場に対してどのような貢献...