人財育成と教育計画 物流職場での後輩育成(その2)

 

◆ 計画的な人財育成

 物流業務を指導する際はその後輩に何をやらせたいのか、業務水準はどのレベルにあるのか、またその水準からどのような教え方をしなければならないのかを明確にすることから始めましょう。

 

1. 業務の洗い出しの例

 業務の洗い出しは、どのような作業を後輩に身につけてほしいのかを明確にします。洗い出しが終わったら次のステップに移ります。

 

2. 期待値のレベル設定例

 期待値のレベル設定方法はいろいろあると思いますが、極力シンプルにするとよいのではないでしょうか。一例を示しましょう。3点満点で示します。

 それぞれの作業で、その人に「こうなってほしい」というレベルを明らかにします。例えば「小物ピッキング作業」について目標レベルを3点と設定します。それと同時に現状レベルを明確にします。同じ作業について2点としましょう。つまりその人は「小物ピッキング作業」の現状レベルが2点、それを引き上げて3点にしようという意図です。

 このようにして、物流現場の後輩の現時点での実力値と引き上げたい目標値を定めるのです。

 

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 以上が計画的人財育成の準備段階です。これが終わったら次に教育計画を作成します。教えられる人の数が限られていると、いつでも教育可能というわけには...

いきませんので、スケジュールをつくることが必要になります。その日は指導側も教えられる側も必ず時間を空けるようにします。

 以上のような教育の運営が計画的人財育成ということになるのです。場当たり的な人材育成は長続きしません。職場のみんなが等しく実力を向上できるような仕掛けが必要です。

 次回に続きます。

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